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11月の時候の挨拶は?覚えておきたいビジネス、プライベートで使える例文集

2020.10.29

新型コロナウイルスの影響で、友人や親戚と気軽に会えない昨今。こんな時だからこそ、心のこもった手紙でコミュニケーションをとってみるのはどうだろうか。またビジネスシーンにおいても、美しい文章の書き方は身に着けておきたいマナーの一つでもある。

そこで本記事では、手紙を書く際に欠かせない時候の挨拶(11月)を紹介する。季節感を大切にした手紙は、メールやアプリなどのやり取り以上に印象に残るはずだ。

時候の挨拶とは

時候の挨拶とは、「拝啓」などの頭語に続いて用いられる書き出しのこと。その時期の気候や景色、イベントなどを盛り込んだ季節感のある文章が特徴で、四季のある日本らしさを表した風習であると言える。

同じ月でも年によって気候が異なることもあるため、実際の季節感にふさわしいものや、遠方の相手に送る場合は相手先の気候などに合わせて表現を選ぶことも大切。また、手紙の最後にあたる「結び」の言葉に時候の挨拶を使うこともできる。

ビジネス・フォーマルとプライベートは使い分けるのが基本

時候の挨拶には、「漢語調」「口語調」の二通りがある。「漢語調」の挨拶は格調高く改まった文章を書きたい時、例えばビジネス文書や結婚式の招待状、お礼状などのフォーマルな場面に向いている。「晩秋の候」「立夏の折」などの短い言葉に、「前文」と呼ばれる会社や個人の繁栄・健康を喜ぶ文章を続けるのが一般的だ。ビジネスの場合はさらにこの後、日頃の感謝の言葉を繋げる。

例)「晩秋の候、貴社はますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り深く感謝申し上げます」

一方、「口語調」の挨拶はより親しみやすく温かみのある表現が用いられ、友人への手紙や学校の季節のおたよりなど、カジュアルな場面やプライベートで使うことが多い。口語調の時候の挨拶の場合、続けて相手の安否を気遣う文章を繋げるとよりスマートになる。

例)「落ち葉が風に舞う季節になりましたが、皆様お変わりありませんか」

今年はコロナ禍という特殊な状況なので、こういった一文を加えるのもよい。

例)「秋も一段と深まり、さらに今年はコロナもあるので体調には気を遣う毎日ですがいかがお過ごしでしょうか」

ビジネス・フォーマルで使える11月(霜月・菊月)の挨拶例

ビジネスやフォーマルの場面で使う時候の挨拶は、二十四節気を一つの目安にし、その時期に合った季節の言葉を選び、「~の候」や「~のみぎり」、「~の折」と合わせて使う。

11月上旬

11月上旬は、二十四節気の「霜降(そうこう)」(10月26日頃~11月6日頃)から「立冬」へ移り変わる時期。暦の上では立冬より前は秋となり、楓やツタが紅葉し始めるのもこのあたり。朝晩は霜が降り、冬の訪れを少しずつ感じる季節でもある。

<適した挨拶>

秋の終わりを意味する「晩秋」や「季秋」、紅葉が錦のように美しいという意味の「錦秋(きんしゅう)」など。

例)「晩秋の折、御社一層ご清栄のこととお喜び申し上げます」

11月中旬

二十四節気の「立冬」(11月7日頃~11月21日頃)が11月中旬にあたる。冬の気配がより一層立ち始める一方、多くの地方ではこれから紅葉が見ごろを迎える。秋の花である菊も10月末からこの頃が盛り。

<適した挨拶>

二十四節気でもある「立冬」や、菊の花が香るという意味の「菊花」、冷え冷えとした冷たい雨が降るという「冷雨」など。

例)「冷雨のみぎり、○○様にはご健勝にてお過ごしのことと存じます」

11月下旬

地方によっては少しずつ雪もちらつき始める、二十四節気の「小雪(しょうせつ)」(11月22日頃~12月6日頃)のあたりが11月下旬。秋も終わり、いよいよ冬に移り変わろうとする時期。

<適した挨拶>

霜が降りるほど秋が深まり、寒さが増してきたという意味の「霜秋(そうしゅう)」「霜寒(そうかん)」や、寒い冬の訪れを感じる「向寒(こうかん)」、「初冬」など。

例)「向寒の候、貴店にはいよいよご盛栄のことと拝察いたします」

プライベート・親しい人向けに使える挨拶例

親しい友人や親戚などに送る手紙の場合は、堅苦しくなりすぎないよう自分が感じ取った季節感を表現すると温かい印象を与えられる。相手方との関係によっては、ビジネスにおいても親しみのこもった挨拶として使用できるケースも。

11月上旬

日も短くなり、少しずつ冬の気配がする11月上旬。日常の中で感じる秋の深まりや寒さの訪れなど、徐々に冬に向かっていく様子を表現するとよい。

例)「朝晩は冷え込むようになってまいりましたが、ご体調にお変わりありませんか」
  
11月中旬

一層秋が深まり、紅葉も見ごろを迎える時期。七五三やボジョレーヌーヴォーなど、この時期ならではのイベントに触れるのも季節感を表しやすい。

例)「近所の神社は七五三のお祝いに訪れる家族連れが増えてきました。お元気でいらっしゃいますか」

11月下旬

秋もいよいよ終わりに近づき、冬の訪れを身近に感じる時期。日毎に増していく寒さや景色の変化に触れ、相手の体調を気遣う言葉や近況をうかがう言葉を続けるのがおすすめ。

例)「厚手のコートや手袋が欲しい季節になってきましたね。お風邪などひかれていませんか」

11月の結びの言葉

寒さが厳しくなり、年末に向けて忙しない季節。相手の体調を気遣う言葉で締めくくるとよりスマートで、あたたかみのある文章になりやすい。これらの結びの言葉をぜひ使ってみてほしい。

<ビジネス・フォーマルの結び>

「秋冷えの折、どうぞお体ご自愛ください」
「紅葉の折、貴社一層のご発展をお祈り申し上げます」

<プライベートなどカジュアルな結び>

「年末に向け、何かと忙しくなる季節ですがお体大切にしてくださいね」
「これから本格的に寒くなってまいりますので、風邪などひかぬよう気を付けてお過ごしください」

文/oki

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