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意外と知らない「判官贔屓」の言葉の由来と正しい使い方

2024.06.08

TVの実況解説などで『判官贔屓』という言葉が登場し「どういう意味だろう?」と疑問に感じた経験はありませんか?

珍しい四字熟語ですが、意味を知っておくと、見識の幅が広がる言葉です。正しい意味で使えるように、基本的な意味や由来、使い方について学びましょう。

判官贔屓の意味と読み方

判官贔屓を正しく使うためには、言葉の意味をきちんと知ることが大切です。判官贔屓の意味と読み方を紹介します。

読みは「ほうがんびいき」または「はんがんびいき」

判官贔屓は『ほうがんびいき』または『はんがんびいき』と読みます。『判官』とだけ書く場合は『はんがん』が正しいですが、判官贔屓に限っては『ほうがんびいき』と読まれるケースが多いです。

その理由については、言葉の由来となった人物が大きく関係しています。語源とともに後述しますが、読み方としてはどちらも辞書に載っており、どちらか一方が正しい訳ではありません。

意味は弱い人を応援すること

判官贔屓は、『弱い方に同情すること』を意味する言葉で、『弱いものを応援したくなる気持ち』を表しているといわれます。例

えば、優勝経験の多い強豪校と初出場の無名校が甲子園で対決した場合、後者の方を応援したくなるような気持ちです。

また、『弱いもの』だけでなく『薄幸な人』『不運な人』に対して、同情したり応援したりするときにも使われます。実際に何かしらの行動や手助けをする意味ではなく、精神的な『気持ち』の部分を指すことが多いです。

不公平に扱うニュアンスも持つ

判官贔屓は応援という気持ち的な意味で使われますが、『不公平に扱う』というニュアンスを含んだ使われ方もします。

『贔屓』という言葉には、『特定の誰かに肩入れする』または『自分が気に入った人を助ける』という意味があります。そのため、『自分の感情だけで弱い方を決めている』『贔屓している』とも受け取れるのです。

また『敢えて公平に扱わなくなる様子』に対して、判官贔屓が使われることもあります。

しかし、判官贔屓を誘うためにわざと弱さを見せると、反対に怒りの感情を向けられることもあるかもしれません。『あえて公平には扱わない=不公平に肩入れする』ことで不満を誘発する表現でもあります。

判官贔屓の語源

判官贔屓の語源は、平安時代の武将『源義経』にあるといわれています。では、どのような背景があり、この言葉が使われるようになったのか見ていきましょう。

判官贔屓の判官は源義経を指している

源義経といえば幼少期は『牛若丸』と呼ばれ、怪力無双の『弁慶』を返り討ちにして家来にしたエピソードが有名です。

この源義経の呼び名として、よく知られているのが『九朗判官義経(くろうほうがんよしつね)』でしょう。この名は『九朗の判官の義経』を縮めたもので、九朗は九番目の子、判官は職、義経は名前をそれぞれ指しています。

判官は、『検非違使(けびいし)』という役職の中の『尉(じょう)』という職位のことです。当時の判官は『ほうがん』と読まれていたようで、現在に伝わる源義経関連の歌舞伎や浄瑠璃の題目も『ほうがん』と読みます。そのため、判官贔屓についても同様に『ほうがんびいき』と読むケースが多いのです。

義経の物語は判官物として親しまれる

源義経は歴史でも有名な『壇ノ浦の戦い』で、平家を破ったことを含め数々の功績を残した武将です。しかし、その人気からか兄でありこの時代の将軍でもある源頼朝に疎まれてしまいます。

その後、義経は頼朝の策略により、非業の死を遂げました。そんな悲劇的な姿に同情するものは多く、源義経の逸話は『判官物』として親しまれています。

判官物は能や落語、歌舞伎などあらゆるジャンルを通して広まり、たくさんの創作が行われたそうです。

判官贔屓の使い方

判官贔屓を正しく使えるように、例文や使い方についても確認しておきましょう。より理解を深めるために、類語表現も紹介します。

判官贔屓はどんなときに使う?

判官贔屓は、弱い人や薄幸な人に肩入れし応援したいときに使う言葉です。スポーツ実況などで耳にする機会も多いですが、具体的には以下のように用いられます。

【例文】

  • 負けそうなチームを見ていると、つい判官贔屓したくなる
  • ダメな子ほど判官贔屓で気になってしまう
  • 弱小校が強豪校を倒しそうになると、判官贔屓で盛り上がる

スポーツ試合で使われることが多いのは、必ず勝敗がつくことが関係しています。強いチームと弱いチームが必ず存在するからこそ、負けそうなチームを応援したくなる心理が働き、この言葉が用いられるのです。

類語・言い換え表現

では、言葉を言い換えたい時はどんな表現が適切でしょうか?

言い換えたい時に使える表現

依怙贔屓

似た言葉に『依怙贔屓(えこひいき)』があります。『気に入った人を助ける・サポートする』という意味で、判官贔屓とほぼ同じ使われ方をする言葉です。

依怙』という言葉には『一方だけを贔屓にする』という意味があり、判官贔屓よりも不公平感が強調されるシーンで用いられます。

例えば、「〇〇さんは△△さんを依怙贔屓している」「あの監督は〇〇選手を依怙贔屓しているように感じる」のように使い、判官贔屓では弱者に肩入れしているのに対して、依怙贔屓は特に立場の上下は関係なく使われます。そのため、より贔屓に対してネガティブな意味合いが強くなります。

えこひいき

『えこひいき』は、公平でない様子を表す言葉。

弱いものを贔屓するというニュアンスはありませんが、何かに肩入れするさまを伝えるのに最適です。

『判官贔屓』の意味がわからない相手でも、『えこひいき』といえば様子をイメージしてもらいやすいので、簡単な言葉に言い換えることもコミュニケーションのひとつです。

構成/編集部

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