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コロナ禍で再注目!ビジネスの課題を解決する力を高める「問題解決思考」と3つのステップ

2020.10.14

コロナ禍で働く場や暮らしの環境が変化し、新たな課題に直面しているビジネスパーソンの間では「問題解決」についての興味関心も高まっている。しかしビジネスの問題解決について正面から取り組んだことのない人、見直したい人もいるだろう。

そこで、人材開発コンサルタントで、グローバルリーダーや女性リーダー育成を得意とし、リーダーの問題解決力に関するセミナーも開催する藤野祐美さんに、問題解決の基本や問題解決力を高める方法を聞く。

前半の今回は、問題解決手法の基本を紹介する。

コロナ禍で問題解決手法を知っていることのメリット

コロナ禍で起きているあらゆる問題。それらに対応するために、問題解決手法を知っていると知らないのとではどう違うだろうか。手法を知っていることのメリットを藤野さんに尋ねた。

【取材協力】

藤野祐美さん
株式会社Y’s オーダー 代表取締役
各種企業に、人材開発・組織開発コンサルティングを展開。特に、グローバルリーダーや女性リーダー育成に定評がある。新作「女性上司の仕事習慣術」(セルバ出版)が好評発売中。
http://www.ysorder.com/

「これまでの常識が通用しなくなったコロナ禍のニューノーマルの中で、問題解決手法を知っているか知らないかは、道具なしに素手で穴を掘るのか、それとも、十分な道具を手にして穴を掘るのかと同じくらい雲泥の違いがあると言えます。

『これまでは、こうだった。過去の成功例に基づいて考えれば』がまったく通用しない、正解の見えない時代に突入してしまった私たち。これまでの経験から正解を知っているのであれば、そこに向かって、ただ前進すれば良かったのです。しかしながら、正解が見えないとなると自分で正解を作っていくしかありません。そのためにどうするのか? 少しでも確立の高い可能性を探り当て、検証し、それを正解にしていく必要があります。

素手で穴を掘っていても埒(らち)が明きません。しかし道具があれば、あらかじめ、掘りやすい道を見つけ出すこともできるし、掘り進んだ先に行く手を阻む巨石があることも推測し、回避することもできるのです。さらに、道具が豊富であればあるほど、正解探索への道は容易になります」

ビジネスにおける問題解決の基本

コロナ禍のニューノーマルな環境に対応するためには、その穴を掘る道具が必要不可欠。

まずはビジネスにおける問題解決の基本を確認しておこう。

藤野さんによると、問題解決思考の3つのステップを押さえておくといいという。

●問題解決思考の3つのステップ

ステップ1:問題の所在
ステップ2:原因の究明
ステップ3:解決策の立案

「まず、ステップ1では、問題を明確に定義します。ここで誤解が多いのですが、本来、問題とは、あるべき姿と現状のギャップを指します。例えば売り上げ1億円目標に対し、実際の売り上げが8,000万円であったとします。これは目標に対して2,000万円不足していることが問題であり、新規顧客開拓不足や、新製品投入の遅れは、推測される原因の一つに過ぎません。これまでの経験から原因を決め打ちし、本来の原因を見落としてしまうケースをよく散見します。

原因の究明は、ステップ2。ここでは、とにかく問題を小さな単位に分解します。売り上げが2,000万円不足している。例えば、売り上げ不足を、ヒトの問題とモノの問題と考えるなら、売り方の魅力不足と商品の魅力不足に分解できます。ある視点から“問題”という大きな塊(かたまり)を、扱える範囲にまで分解していく。

これを図示したものがロジックツリーです。だいたい3階層くらいまで分解すると扱いやすくなりますので、今度はその小さな塊を『なぜ?なぜ?なぜ?』で掘り下げていきます。『Whyツリー』と言われるものです。この掘り下げた先が、真因。真の原因です。

そして、真因に対して、何をすべきか、Howを追求するのが、ステップ3の解決策の立案です」

まずはこの3つのステップを覚え、実際に身近な問題からあてはめていき、検証、トレーニングしてみるのも良いかもしれない。

後編では、問題解決力を高める方法と注意点を藤野さんに聞く。

取材・文/石原亜香利

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