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余人近寄り難し!の奥に潜む蒲田の龍宮城的台湾料理屋「S」

2020.10.09

予想だしない内臓二段攻め!

 実は、ここ一カ月。ある仕事で内臓関係の肉を食べまくっていた。おそらく、この店で出てくるであろう小袋は、湯引きした冷菜だと思うんだけど、そのタイプの料理もかなり食べていた。でもこの店がナンバー1だったわ! 

 小袋のツヤツヤした輝き方。独特のプチッとした歯触り。そして味付け。ここ最近、やけに値上がりが続くキュウリと和えてあるのもうれしい。

 独り言で「うまっ、うまっ!」といいつつ、喰っちゃ呑み呑み呑み,喰っちゃあ呑み呑み呑みする。

 当然、ここでもうちょっとダラダラ呑んでたい気分はどんどん盛り上がる。一応台湾ときて“料理屋”なんで、オナカはそうとう一杯だったけど、長居するには、もう一皿くらい頼まなきゃ悪い気がして、一軒目に行った店もモツ焼きだったし、そこに小袋と内臓が続いたんで、さすがに内臓関連から離れようと『しじみの醤油漬け(500円) 』をオーダー。普段のオレの財布感覚からいうと高めメニューだけど、もうこの店のうまさは確信してるんで、躊躇なく頼む。そしてしばしすると……。

「あ~、しじみ、今日ないわ!」

 また、ないのおおお?

「ハチノス、どう?」

 ハチノスって牛の2番目の胃袋ね。内臓は避けたかったけど、もうオススメなんだろうからいっちゃった! これも400円ね。したらこれがまたまいった!

「香菜、好き?」

 って聞かれたんで「大好き大好き!」と答えたからか、大量に載せられた香菜の下で見え隠れしながら、ちょっと八角系の香りをさせた、茶色く柔らかく煮込まれたハチノスがプルンプルン揺れていやがる!

 一口喰えば、も~人に説明したくない、自分だけの秘密の味にしたいくらいにうまいッ! 

 あとは、干豆腐、シナチク、小袋、ハチノスと酒で、ただただ一人「うまうま」いいつつ「プハ~ッ」なんても感嘆の吐息吐きつつ、幸せな時間をとにかく過ごす!

 すると「タロイモ食べる?」なんてタロイモの揚げたヤツをだしてくれたり、「コーリャン呑む?」なんて、トウモロコシを原料とした白酒をサービスしてくれたり、なんだここは、龍宮城か!

 ハチノスが登場した時点で、400円にしては量も多いんで「絶対全部食べられないよ~」なんて言ってたんで、サービスはその程度だったけど、それを言わなかったら、他にもどれだけサービスされたのか、わかんないくらいだったもん。

 度を超えた満足に、最後の方、あまり記憶も残ってなく、いくら支払ったかも当選覚えてないんだけど、家に帰ったら領収書が出てきた。

 料理は前述の分しか頼んでないけど、サービスもしてもらったし、すげぇ呑んだし、こりゃあ知らない間に高額になってたかも! これが龍宮城の玉手箱みたいなオチ? と、恐る恐る見てみると、なんと2000円だった…。ボランティアか!!

 他にも食べたいもん一杯あったしな~、内臓っぽいのだけじゃなく、麺線とか台湾ハンバーガーとかもあんだよ。ということで本日、友人とまた行ってきます! 

 ちなみにどうしても腹パンパンで食べきれなかったハチノス。ビニール袋に入れて持ち帰らせてくれました。ビニール袋ってのがまたいいよね、台湾チックで!! 

文/カーツさとう

コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。

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