■連載/大山即席斎の“三ツ星”インスタント麺 発売35周年のレジェンドカップ麺、エースコック『わかめラーメン』が愛される理由
今年は東京ディズニーランド開園35周年ということで、テレビのバラエティや情報番組ではさかんに特集企画が放送されているが、実はインスタント麺業界にも発売35周年記念を迎えたレジェンド商品がある。
それがエースコックのわかめラーメンだ。
登場したのは1983年で、石立鉄男が出演したCMの「わーかめ好き好きぴちぴち~」というCMソングや「お前はどこのワカメじゃ?」というキャッチフレーズで一世風靡した。現在は柳沢慎吾が引き継いでいる。
当時は西城秀樹の「ギャランドゥ」もヒットしてたなぁ。
というわけで、35周年を記念してわかめを3.5倍したわかめラーメンが登場した。
◆エースコック「わかめラーメンごま・しょうゆわかめ3.5倍」
わかめ3.5倍かぁ。そもそも通常のわかめラーメンでもカップの表面をわかめで埋め尽くしてしまうのだ。
だから出来上がりの姿を見ただけで増量したかどうかを確認することはできない。
ということで、わかめの重量を計量してみた。
オリジナルバージョンのわかめは3グラム。
わかめ3.5倍のわかめは11グラム。
おおっ、小数点以下は不明ながらきっちりと3.5倍ある!
見ただけでは通常のわかめラーメンと大きな違いは感じられないが、箸を入れてわかめをほじくるとわかめの層が厚くて麺がすぐに出てこないっ!
わかめの量を確認したので、それではいただいてみよう。
後入れの液体スープで作る濁りが少なくて醤油の色が濃いつゆは、醤油の風味鮮烈なスッキリ味。別添小袋の白胡椒系スパイスをかけて味をピリッと引き締めている。麺はサックリと軽やかな噛みごたえがある。かやくはわかめ・白ごま・コーン入り。
わかめラーメンは35年の歴史の中でいろいろバリエーションを生み出してきたが、主には醤油味とタンメン味をメインに据えてきた。しかし、今年になって今までになかったようなバリエーションの広がりが出てきたのでそれも紹介しよう。