普段、何気なく飲んでいるコーヒーや紅茶は、どちらも香りが良く、いれているそばからリラックスしたり、なんだか言い知れない心地良さを感じたりするものだ。これらの香りは、意識外のところで人間に影響を及ぼしているといわれている。そこで、香りがもたらす効果を再確認し、コーヒーや紅茶、その他の食品や飲料の香りで、脳の疲労やストレスなどに対処する方法を探ってみてはどうだろう。
■香りがもたらす効果は意外と絶大!?
香りは自分たちの身近なところで非常に大きな影響をもたらしている。例えば、ビジネスシーンで相手の香水の匂いがきつかったり、加齢臭が漂ってきたりした場合、敬遠したくなる。ちょっとした香りでも、私たちは、非常に「気持ち」が揺さぶられるのだ。
香りは、脳の大脳辺縁系という、考えるセクションではなく、感じるセクションに直接伝わり、視床下部を通じて心身に働きかけるといわれている。心地良い匂いがくれば、心身に良い影響を与え、不快な匂いがくれば、悪い影響が考える暇もなく、直接的に及ぼされるのである。
きつい香水の匂いをかいだ後、気持ち悪くなったり、頭痛がしたりした経験はないだろうか? また、学生時代、保健室に行くと、なぜかあの消毒液や洗いたてのリネンの混ざったような独特の匂いにリラックスした記憶は?香りは心身の健康に意外と密接に関わっているのだ。