多くの人が利用し、身近な存在となっているLINEアプリ。そのLINE のサービスのひとつに、「LINE Payカード」というものがあるのをご存知だろうか。
本記事では、LINE Payカードの種類や発行方法から、使い方や還元率まで詳しく解説する。様々なライフスタイルや使用目的に応じた種類が用意されているので、自分に合った1枚を見つけて活用してみよう。
LINE Pay カードとは?
LINE Payカードとは、LINE Pay社が発行するチャージ式のプリペイドカードのこと。その場ですぐ発行されJCBに加盟しているオンライン店舗のみで利用できる「バーチャルカード」と、LINE上で申し込みをして郵送で入手するプラスチック製のカードタイプがある。
LINE Payカード
JCBと提携する国内外約3,300万の実店舗で使えるプラスチックカード、またはオンライン専用のバーチャルカード。いずれも、残高を事前にチャージするプリペイド方式で、クレジット機能がないため、年齢制限や与信審査もない。入会金や年会費も無料。
クレジットカードではないため、使える金額はその時点でチャージしてある金額だけ。使った分だけその場でLINE Pay残高から引き落とされる仕組みだ。1回払いのみ対応している。買い物やチャージなど、お金の動きがあったタイミングでLINEに通知が届くので管理もしやすい。
Visa LINE Payクレジットカード
高いポイント還元率と充実した特典が魅力の、Visaブランドのクレジットカード。Visa加盟店でのカードショッピングはもちろん、Google PayやApple Payに紐づけてのiD払い、Visaタッチ決済、LINE Payに紐づけることでチャージ不要でQRコード・スキャン支払いや請求書支払いなどができる。1枚あれば、日常生活のあらゆるシーンの決済をカバーできる、使い勝手の良さが魅力だ。
最も注目すべきメリットは、ポイント還元率の高さ。Visa加盟店でのカードショッピングやiD支払いでは、2021年4月30日まで還元上限なしの3%還元キャンペーンが実施されている。一般的なクレジットカードの還元率は0.3〜1%ほどなので、かなりの還元率の高さと言える。
加えて、LINEポイントを多く獲得すればするほど、より多くの特典を受けられる「LINEポイントクラブ」も見逃せない。過去6カ月に獲得したLINEポイントの実績に応じてランキングされ、ランクが上がるほど、Visa LINE Payクレジットカードを紐付けたLINE Pay支払い時の還元率が高くなり、もらえるクーポンも多くなる。こちらはクレジットカードなので、審査が必要。満18歳以下は申し込めない。
LINE Payカードの作り方と使い方
ここでは、2種類のLINE Payカード(プリペイド、クレジット)の作り方、使い方をそれぞれ紹介する。
LINE Payカード
かつてはコンビニで購入することもできたが、現在はLINE Payの画面からバーチャルカードを発行するか、郵送で届くプラスチックカードを申し込む必要がある。いずれにしてもLINEアプリから申し込むことができ、ユーザーの情報を入力するだけと申込方法は簡単だ。
作り方
LINEアプリの「ウォレット」タブを開いて、「LINE Payをはじめる」をタップ。表示される確認事項を読み、「すべてに同意」にチェックを入れた後で「新規登録」をタップすると、LINE Payの画面が現れる。ここで「LINE Payカード」をタップすると、カード申込画面が表示される。
・バーチャルカードを発行する場合
「発行」ボタンを押し、6桁のLINE Pay専用パスワードを入力するだけですぐに発行される。
・プラスチックカードを発行する場合
LINEのアカウント1つにつき1枚のみ発行でき、再発行や解約の申込をした場合、バーチャルカードの情報も同時に変更される。申し込み後、1〜2週間ほどで登録した住所宛に郵送され、カード到着後に利用開始手続きをすることで使えるようになる。
デザインは、シーズンや在庫などによっても異なるが4~6種類ほどから選ぶことができる。カードが届いたら、LINE Payの画面でパスワードを入力し、「プラスチックカード」→「登録」をタップ。カードの裏面に印字されている「お客様番号」のうち、末尾3桁の数字を入力し「確認」をタップすれば利用手続きが完了。プラスチックカードのデザインが画面に反映される。
使い方
LINE Payカードを使うためには、まずLINE Pay残高へのチャージが必要だ。登録した銀行口座からのチャージに加え、ローソン等のレジ店頭、セブン銀行ATMかファミリーマート(Famiポート)からの現金チャージに対応している。いずれもチャージ手数料は無料だが、クレジットカードからのチャージはできない。
JCB加盟実店舗での支払い時には、クレジットカードのときと同じ要領で「カードで」と伝えてカードを提示するだけ(必要ならサインをする)。オンラインでも、JCBカードに対応するオンラインストア等で、支払い手段にクレジットカードを選択して利用する。いずれの場合も、支払回数は必ず「1回」を指定する。
キャンペーンなどのお得な情報が随時LINEに通知されるため、「LINEポイント」の公式アカウントを友だち追加しておくのもおすすめ。
Visa LINE Payクレジットカード
LINEアプリのLINE Payの画面にて、「カードの申し込み・登録」ボタンをタップ。入力画面が表示されるので、案内に従って入力していこう。
入力項目はかなり多いが、情報に不備があると発行が遅れてしまうこともある。クレジットカードであるため、収入面など虚偽の申告があった場合は審査に落ちてしまったり、強制解約となってしまったりすることもあるため要注意。
審査が無事に通れば、指定した受け取り住所へと発送される。受け取ったら、最初にVisa LINE Payクレジットカードの情報をLINE Payアカウントに登録しよう。この手続きをしないと決済をしてもLINEポイントの還元を受けられないため、「まず始めに登録」と覚えておこう。
Line Pay カードのポイント還元率は?
LINE Payの還元プログラム「マイカラー」が2020年4月30日をもって終了し、それに代わる新プログラムとして5月から「LINEポイントクラブ」がスタートした。
LINEポイントクラブとは?
「マイランク」というシステムによって過去6か月に獲得したLINEポイントの実績に応じて「レギュラー」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の4つにユーザーがランク分けされる。このランクが上がるほど、Visa LINE Payクレジットカードユーザーは「チャージ&ペイ時の還元率」が上がり、LINE Payユーザーは特典クーポンをもらえる枚数が多くなる。
2020年4月までは、LINE Payによる支払いで誰でも0.5%〜最大2%相当のLINEポイントが還元されていたが、2020年5月1日からはLINE Pay支払いだけではポイント還元はされなくなった。その分、Visa LINE Payクレジットカードを利用したLINE Pay決済では、還元率が1%〜最大3%とかなり高水準に設定されている。スマホ決済のLINE Payではなく、Visa加盟店でVisa LINE Payクレジットカードで支払いした場合は、「2021年4月30日まで一律3%還元、還元上限もなし」とかなりお得。
LINE Payでも、マイランクに応じた枚数の「特典クーポン」を獲得することはできるため、全くメリットがなくなったわけではないが、利用還元面ではVisa LINE Payクレジットカードの方がかなりお得になることは間違いない。
「Kyash Card」とVisa LINE Payクレジットカード
「Kyash Card」とは、Visaが発行しているプラスチック製のプリペイドカード。Visaの加盟店で決済に使うことができる。
LINE Payとは異なり、チャージにクレジットカードを登録することが可能。ここで「Kyash CardにVisa LINE Payクレジットカードでチャージをすれば4%還元されるのでは?」と考える方もいるかもしれないが、Kyash CardへVisa LINE Payクレジットカードからチャージをする際は、残念ながらポイント還元対象外。3%でも十分高還元率なので、当面の間はVisa LINE Payカードを日常で使用するのが良いだろう。
文/oki