洗濯物を干そうと洗濯機から取り出してみたら、白くキレイになっているはずが、黒い汚れが付着していた……そんな恐ろしい経験は誰にでもあるはず。
そこで、洗濯機の汚れをできるだけお手軽キレイにする方法をご紹介します。
洗濯機の汚れの原因は何?
洗濯機がニオったり、洗濯物に茶色や黒いカスが付着しているのは、洗濯槽の裏側についた黒カビが悪さをしているのが主原因。
【参考】洗濯機の黒カビ 予防と対策 | 知らないとソン!お洗濯のコツ|洗濯機の黒カビ 予防と対策
使い残した洗剤や衣類などのタンパク質や汚れをカビが栄養素として増殖しているのだ。これは恐怖。
毎日これだけは気をつけよう!洗濯機の汚れ防止
ニオイや汚れの主原因、にっくき黒カビを防ぐために、毎日これだけは注意したい。
それは、洗剤の量。
せっかく洗うのだからキレイにしたいと思って、ついつい入れすぎてしまう洗剤の量を、メーカーが指定する量にしっかり抑えよう。
そして、ドラム式/タテ型を問わず、洗濯乾燥機は洗濯が終わったら乾燥運転を欠かさずに行いたい。家事に気を取られてついついさぼりがちだが、このひと手間が黒カビ予防のキモなのだ。
週に1回は洗濯槽の乾燥をきっちりしよう!
毎回の乾燥運転とは別に、「槽乾燥」コースがあるような洗濯機を使っているなら、週に1回は槽乾燥をしたい。だいたい30分前後なので、お忘れなく!
洗濯機の汚れ防止のため月に1回は槽の洗浄をしよう
洗濯機は洗剤を使っているのだから、洗濯槽はキレイだと思いきや! 見た目と異なり洗濯槽の奥は汚れや黒カビが発生していることが多い。そこで、衣類を入れず、洗浄剤を使って洗濯槽を洗いたい。
槽洗浄コースには6時間ほどかかる場合もあるが、洗濯機の汚れを取り、家族の清潔を保つために毎月一度は実施を心がけていただければ幸いだ。
さらに黒カビやニオイを防ぐには、市販の「衣類用塩素系漂白剤」を水量50Lに対して、約200mLを目安に入れ、洗濯槽を満たしておく。そのまま半日、約12時間程度そのままにして、その後すすぎや脱水を行う。
メーカーによって洗浄剤の使用量や扱いが違うので、詳しくはメーカーの取扱説明書などを確認していただきたい。
ドラム式の洗濯機にはスチームで槽洗浄して黒カビ予防をする驚きのモデルも!
洗浄剤を使わず、60度ほどの温水でスチームを発生させて黒カビを予防できる、ドラム式モデルがパナソニックには用意されている。スチーム洗浄は2時間程度で作業終了。何と、スマホで外出先から操作できるモデルもあるのだ。
【参考】ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX900BL/R – Panasonic
スチームで黒カビの発育を抑制「約60℃槽カビクリーン」コース
それでも洗濯機の汚れが落ちない!
自動清掃機能が進化している最近の洗濯機・洗濯乾燥機だが、それでも昔ながらの手入れをしてあげたい部分もある。
洗濯機の柔軟剤投入口の奥に発生したしつこい黒カビを退治!
洗濯物をふっくら仕上げてくれるありがたい柔軟剤。自動的に投入してくれる装置を持つ洗濯機が多いが、ここに残った柔軟剤が黒カビの栄養素になりがち。
ケースを取り外して、柔らかい布などに薄めた洗浄剤を浸し、拭き取り。その後に水で洗浄する。さらに乾燥した柔らかい布などで拭き取ってカビの再生を防ぎたい。
洗濯槽はキレイになったけど……排水ホースからニオイが!
洗濯槽をキレイにしたけれど、排水口のあたりからニオイが……そんな場合は排水ホースに汚れがたまっていることも。
一度排水ホースを取り外し、薄めた漂白剤を排水ホースに入れて排水口側をビニールのラップでくるみ輪ゴムでとめておく。そのまましばらくそのままにしておき、最後に排水口にセットして洗濯機から排水すると汚れが取れやすい。
また、排水ホースがグルンと折れ曲がっていたり、絡んでいると排水がスムーズにいかず汚れがたまる原因になる場合も。そんな時はホースの引き回しをすっきりとさせると効果的。
思い切って専門業者に頼むという手も!
日々のお手入れはできるけど、メカが苦手、感電しないか心配……といった人もいるはず。そんな場合は思い切って清掃の専門業者に頼むという手もあり!
例えばダスキンの「全自動洗濯機除菌クリーニング」は、洗濯槽を分解せず汚れをスッキリ落としてくれる。
【参考】全自動洗濯機除菌クリーニング | お掃除サービスのダスキン
※データは2020年8月下旬時点での編集部調べ。
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文/中馬幹弘