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突然の転勤や引っ越し、カード型定期券をモバイル端末のアプリに切り替える場合などは、現在使用している定期券を「払い戻す」必要がある。しかし、実際にどうやって手続きをしたらいいのか戸惑う人は多いはず。
そこで本記事では、Suica定期券を払い戻しする際に必要な手続きや計算方法などを紹介する。
Suica定期は払い戻し可能!カード型定期券とモバイルSuicaの返金手続きの違いは?
Suica定期券は、有効期間が1か月以上残っている場合にのみ払い戻しが可能だ。
ただし、やむを得ない理由により定期券が不要となった場合は、有効期間開始日から7日以内に限り発売額から経過日数分の往復運賃+手数料220円を差し引いた金額が払い戻される。どこで手続きをするかは、カード型のSuicaかモバイルSuicaかによって異なる。
カード型のSuica定期券はJR東日本の窓口で手続き
カード型Suica定期券の払い戻し手続きは、JR東日本エリアの駅窓口で対応している。JR東日本エリア以外の駅や券売機では取り扱いできないため注意しよう。
Suica定期券をSuicaごと払い戻しする場合、定期券部分の払い戻し金額と入金(チャージ)額の合計から手数料220円を差し引いた金額に、預かり金(デポジット)金500円を加えた額が返金される。
定期券部分のみ払い戻しをする場合は、定期券の払い戻し金額から手数料220円を差し引いた金額が返金される。払い戻し後は、チャージ額はそのままでMy suica(記名式)として利用可能だ。
【Suica定期券を払い戻す時の注意点】
- 運転免許証などの公的証明書が必要。代理人が手続きを行う際は、名義人の委任状のほか代理人の証明書も必要。
- バス定期券の入ったSuica定期券の場合、バス営業所等でバス定期券を払い戻した後にJR窓口へ。
- JR東日本以外で発行された「りんかいSuica」や「PASMO」などは払い戻し不可。
SuicaアプリやGoogle Pay、Apple Payなどで購入したモバイルSuica定期券はアプリ上で手続き
モバイルSuicaアプリ、Google Pay、楽天Pay、Apple Pay で購入したモバイルSuica定期券は、窓口に行かなくても端末の操作のみで払い戻しの手続きができる。手続きはそれぞれのアプリによって違いはあるが、概ね以下の通り。
【モバイルSuica定期券の払い戻し手続き】
- アプリを起動し、払い戻ししたい定期券を表示させて選択する。
- 管理メニューなどで「払い戻し」を選択。内容が間違いないことを確認したら、決定して払い戻し完了。
- 払い戻し時の領収書が必要な時や払戻計算書を閲覧したい場合は、モバイルSuicaの公式ホームページの「会員メニュー」の「ご利用明細書(領収書)/払戻計算書」を確認。
通常、払い戻し金額はアプリに登録したクレジットカードに返金されるが、カード型から切り替えた定期券の場合は手続き中に指定した銀行口座へ返金される。モバイルSuicaは専用の問い合わせ先が設置されているため、手続きに不明な点があれば確認しよう。
モバイルSuica問い合わせ先:0570-78-3049(平日8:00~22:00)
Suica定期の払い戻し金額の計算方法は?
定期券の払い戻し金額は、発売額からすでに使用した月数分の定期運賃(1か月と3か月の定期運賃を組み合わせて計算)から、手数料220円を差し引いた額になる(ただし、1か月に満たない端数の日数は1ヶ月として計算される)。
例えば、4月1日から9月30日まで有効の6か月定期を8月20日に払い戻す場合は、「払い戻し額=6か月定期券発売額-(3か月定期運賃+1ヶ月定期運賃×2)-220円」。
定期払い戻し後にSuicaを利用する予定がなければ解約しよう
定期券を払い戻した後にSuicaを利用する予定がない場合は、払い戻し手続きの延長で解約も可能だ。こちらの手続きもカード型のSuica定期券とモバイルSuicaでは解約方法が異なるので違いをチェックしておこう。
カード型Suica定期券、モバイルSuica定期とも解約時の手続きは払い戻しと同じ。手数料が必要となる点に注意
Suicaの解約方法は、これまで見てきた払い戻しの手続きと大きく変わる点はない。
カード型のSuica定期券の場合は、JR東日本のみどりの窓口で定期券を払い戻し、Suicaも解約したい旨を告げれば、定期券の返金額とチャージ金額にカードのデポジット500円を含め、手数料220円を差し引いた金額が払い戻される。
モバイルSuica定期の場合は、モバイルSuicaアプリから手続きをすれば、定期券の返金額とチャージ金額から手数料220円を差し引いた金額が決済用クレジットカードの口座に払い戻される。登録しているSuicaが一枚の場合は、払い戻すことにより退会となる。
交通系電子マネーとして知られるSuicaは、PASMOと連携しているため様々な交通機関で利用可能だ。
ショッピングで利用可能な店舗も拡大しているため、JRや路線バス等でSuicaを使う予定がない場合でも、プリペイド型の電子マネーとして引き続き利用するのもアリだろう。Suicaの便利な使い方やPASMOとの違いについては、こちらの記事もあわせてチェックしたい。
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新型コロナウイルス感染拡大に伴うSuica定期の払い戻しは2021年5月21日で終了
なお、新型コロナウイルスの感染拡大により休業や休校を余儀なくされた場合の特例措置として行なわれていたSuica定期の払い戻し措置は、2021年5月21日をもって終了している。
文/oki