改札にタッチするだけでスムーズに電車やバスに乗り降りできるSuica。最近ではモバイルSuicaの利用者も増え、窓口に行かなくても手軽にきっぷや定期券、新幹線のチケットも購入できるようになった。しかし、SuicaやモバイルSuicaを使用して定期券や新幹線の特急券を購入した時、交通費として経費で落とす場合、領収書はどうやって発行したらいいか迷う人もいるはず。
そこで本記事では、領収書が必要になった時に知っておきたい、Suicaを利用した際の領収書の発行方法を紹介する。
※2020年9月時点の情報
Suicaの領収書を発行するには?
Suicaの領収書を発行するには、ケースごとの手順を理解しておく必要がある。ケースごとの違いをチェックしておこう。
Suica定期券、チャージの場合
駅に設置されている多機能券売機でSuica定期券を購入する場合や、Suicaにチャージを行った時に領収書を発行したい場合は、支払い金額を投入してチャージ・購入が行われたタイミングで、券売機の画面に領収書発行のボタンをタッチする。Suica定期券を窓口で購入した場合は、窓口の係員に領収書が必要な旨を伝えればその場で発行してもらえる。
Suicaインターネットサービスに登録している場合(2020年9月22日を持って新規登録は終了)、このサービスを通じて行ったチャージ履歴についてはここから領収書を発行することもできる(2021年2月9日まで)。サービスメニューの「ご利用明細書(領収書)」をクリックしてページを開き、該当の履歴を表示して印刷ボタンをクリック。「ご利用明細書」宛名欄に任意の宛名を入力した状態で印刷することも可能だ。
新幹線、特急券の場合
新幹線のきっぷを窓口で購入した場合も、その場での領収書発行が行われる。ただし、「えきねっとチケットレス」や「新幹線eチケットサービス」といった、インターネット上で手続きをして直接Suicaに特急券情報を連携させるサービスを利用した場合は、駅で領収書を発行することはできない。えきねっと公式サイトにアクセスし、以下の手順で手続きを行おう。
1.トップページに表示されている「きっぷ予約・空席案内」をクリック。
2.「会員様向けサービス」の中の「きっぷ予約」をクリックし、次の画面でログイン。
3.「予約内容の確認・変更・払戻」をクリックし、次の画面で「すべて確認する」をクリック。
4.「購入内容の結果確認」中、当該の購入内容の「備考欄」に領収書ボタンが表示される。クリックして領収書を表示し、印刷すればOK。
モバイルSuicaなら?
手持ちのモバイル端末に直接Suicaを取り込んで、キャッシュレス決済や乗車が利用できるモバイルSuica。モバイルSuicaのアプリをダウンロードして利用する方法(Android端末のみ)と、Googleペイ・楽天ペイ・Appleペイ(iPhone端末のみ)の各種アプリから利用する方法があるが、領収書の発行はどれもモバイルSuicaの会員メニューから行う。
領収書が発行できるのは以下のケース。オートチャージでは領収書が発行できないので注意しよう。
【モバイルSuicaで領収書が発行できるケース】
・チャージによる入金
・定期券の購入
・モバイルSuica特急券の購入
・Suicaグリーン券の購入
購入履歴の確認のみであれば、各アプリの会員メニューからでも可能だが、ここで表示されるのは受け取り済みのきっぷ・特急券のみ。モバイル会員のメニューには、過去12か月分の特急券の購入・払い戻し履歴がすべて表示され、領収書として印刷できる。手順は以下の通り。
【領収書発行の手順】
1.モバイルSuicaサイトにアクセス、会員登録したメールアドレスとSuicaパスワード、画面に表示されている文字を入力。
2.表示されるSuica一覧から、領収書を発行したいSuicaを選択し「次へ」を選択。
3.「会員メニュー」の「ご利用明細書(領収書)/払戻計算書」を選択する。
4.過去12か月分のモバイルsuica特急券・払い戻し履歴について、ブラウザの印刷機能を使い、表示されている内容をそのまま印刷することができる。画面内の「印刷」ボタンを押すことで、「利用明細書(領収書)」または「払戻計算書」形式での印刷も可能。領収書形式での表示には、「座席番号」「乗車日」「利用区間」「列車名」「発車時刻」「購入額」などが記載される。
Suicaの領収書は再発行できる?
一度発行した領収書の再発行ができるかどうかは状況によって異なり、手元に購入したきっぷや定期券が残っていない場合は再発行ができないケースがある。また、新幹線など長距離にまたがったきっぷの場合、購入エリア以外での再発行はできない点は覚えておこう。
チャージの際に発行された領収書を紛失してしまった場合、再発行はできない代わりに、券売機などでSuicaの「履歴表示画面」を印刷して代用するという手段がある。
文/oki