片思いのあの人と隣になれたら天国で、教卓の真ん前になったら地獄……そんな、学園生活の楽しさを大きく左右する、運否天賦の駆け引き要素があった「席替え」。学生時代、運動会や学校祭と並ぶビッグイベントと捉え、ドキドキした気持ちで席替え表を確認していた人も多いのではないだろうか?
今回LINEリサーチでは、日本全国の高校1年生~3年生の男女を対象に、「人気の教室の座席」に関する調査を行った。自分の高校生の頃と比べてみて、共通点を見つけてみても楽しいかもしれない。
席決めの方法は「くじ引き/あみだくじ」が圧倒的に多い
学校の教室での座席の決め方については、「くじ引き/あみだくじ」が約7割で堂々の1位となり、最も多い席の決め方であることがわかった。
2位は「出席番号順」で約2割、3位以降は「先生が決める」「名前の、あいうえお順」「視力順」と続く。ほかにも、少数だが「席替えアプリで決める」、「成績順」という回答もあった。
座りたい人気の席は、先生からなるべく遠い後ろの席
学校の教室で1番座りたい席については、全体的に人気の席は後ろ側に集中した。
人気No.1の座席は「5番」。後ろと左側に人が居なく、窓の外の景色が見えることからリラックスできると人気のようだ。「窓ぎわで授業に集中できるから」、「収納棚に近く、席を立たずとも後ろの荷物が取れるから」といった声や、「青春席と呼ばれているから」という声もあった。
青春席というのは、窓から好きな子が授業を受けている様子が見られたり、昼休みに外で遊んでいる様子が見られたりということから、そのように呼ばれているようだ。
第2位は、窓側の後ろから2番目の「4番」の席。1番後ろではないため、提出物の回収などをしなくて済む、一番後ろよりも注目されない、といった程良いゆるさが人気のようだ。
第3位は「10番」で、一番人気「5番」の右隣りの席。「授業で当たる確率が低いから」といった声があった。
第4位の「25番」の席は、後方の出入り口に最も近い席で、「他クラスの人と話しやすいから」、「窓側は日に当たって日焼けをするから廊下側がいい」といった声があった。第5位の「9番」の席は、窓に近く友だちに囲まれれば居心地がよい席といえそうだ。先生からのほどよい距離も人気の理由の一つかもしれない。
座りたくない席はやはり前列が多め、黒板の見やすさもポイント
学校の教室で1番座りたくない席については、黒板に近い前の方の席が不人気という結果に。
中でも最前列のど真ん中「11番」の席は、約6割が座りたくないともっとも人気がないことがわかった。この席は、男子高生よりも女子高生の方が座りたくない理由を挙げている人の割合が多く、特に女子高生からの人気がないことがうかがえる。
「先生の目の前で緊張する」、「後ろにたくさん生徒がいて居心地が良くない」といった声が多数寄せられた。
第2位は「21番」で、前方の出入り口に最も近い席。「教卓に近く、斜めで黒板が見づらい」、「人が通るのが見えて落ち着かない」といった声があがった。
第3位の「13番」は教室のど真ん中の位置にある席で、「身動きが取りにくいから」、「順番に答えてもらうときにいろんな角度から回ってくる」など、真ん中の席ならではの悩みがあるようだ。
第4位は「1番」で、窓側ではあるものの最前列というところが、人気のない理由のようだ。2位の「21番」と共通して、角度的に黒板が見づらいのも不人気の理由だろう。
また、人気の席4位にランクインしていた「25番」は、座りたくない席の第5位にもランクインするという興味深い結果になった。後ろの方は騒がしい、黒板から遠いといった理由から、勉強に集中したい人に人気がないようだ。
<調査概要>
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2020年8月11日~12日
有効回収数:1042サンプル
出典元:LINE リサーチ(LINE株式会社)
https://www.linebiz.com/jp/service/line-research/
構成/こじへい