たいていのホテルに、アメニティとして常備されている、ひげ剃り用の剃刀。電動シェーバー派は、これを使わずコンパクトなシェーバーを持参することだろう。しかし、普段使いのシェーバーよりも深剃り性能や剃り味はどうしても落ちるのがネック。ひげの濃い筆者も、性能・コスパの良い小型シェーバーを求めて数回買い換えているが満足できず、普段使いの大きなシェーバーを旅先に持って行く。
超小型なのに高性能なシェーバー
今回紹介するのは、そんな電動シェーバー派も満足できるという、ミニシェーバー「DECEM(ディセム)」だ。
「DECEM」の第一の開発コンセプトは「超小型・超軽量、徹底したミニマルデザイン」。直径32mm、高さ50mm、重さはわずか40gと、「ミニ」を謳う既存のシェーバーよりも小さい。これほど小さいと、使うときは「持つ」というより、指三本で「つまむ」感覚。
筆者の使用する通常サイズのシェーバーと比較するとサイズ差は歴然
ここまでサイズを落としながら、回転式1枚刃の回転数は毎分6500回。一回り大きなシェーバーにひけをとらないパワーを実現している。そのパワフルさゆえ、腕、腋、足のすねのムダ毛処理も可能だ。
USBケーブルで接続した状態で使用
特徴というか注意したいのは、給電方法。「徹底して軽量化・小型化を優先している」とのことで、本体に充電式バッテリーは搭載しておらず、乾電池式でもない。では、どうやって回転刃を駆動するかというと、使用時にUSBケーブルを接続するかたちになる。USBケーブルは、タイプCに対応しており、製品に付属している(タイプAをタイプCに変換するアダプタも同梱)。これを、電源となるスマホやパソコン、あるいはモバイルバッテリーにつなぐ。スイッチはないので、接続すると同時に作動し始める。オフにするには、単にケーブルを外すだけだ。この方式のため、浴室など水気の多い場所での使用には向いていない。「DECEM」本体も防水仕様ではないが、網刃と回転刃は水洗いができる。
筆者は、2日ほどひげを剃らず無精ひげを生やした状態で、「DECEM」を試用してみた。多くの小型シェーバーは、(パワー不足からか)ひげが引っ張られるような剃り味がするものだが、本製品はそうした不快感とは無縁。プレシェーブローションなど何もつけないで肌にあててみたが、とてもやさしい剃り心地で少し驚いた。また、「ひげくずが周囲に飛び散る?」という不安があったものの、ひげくずは網刃の内側スペースにたまり、飛散しなかった。ちなみに、網刃の部分と本体はマグネットで固定されており、清掃の際は簡単に着脱できる。
最初の1時間で目標額200%の前人気
出張・旅行の多い方に特におすすめしたい「DECEM」は、現在Makuakeで予約販売を実施中。受付をスタートして最初の1時間で、目標額の200%を達成するほどの人気ぶりだ。価格もリーズナブル(15%オフコースで税込2343円)なので、興味のある方はサイトをチェックしてほしい。
編集部注:クラウドファンディングには立案会社の問題でプロジェクトが頓挫する可能性や支援金が戻らなくなるリスクも稀にあります。出資に当たっては、お客様ご自身でご判断いただきますようお願い致します。
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)