デスクトップパソコンと比べて、通勤・通学時に気軽に外に持ち運べるため、愛用している人も多いノートパソコン。しかし近年、新たに“タブレットPC”と呼ばれる製品も多く登場しているのをご存じでしょうか。
タブレットPCと名前だけ聞くと、「タブレットなのかパソコンなのかわからない」という人も多いでしょう。そこで、タブレットPCとは具体的にどのような製品なのか、ノートパソコンとどっちがおすすめなのかなどを紹介していきます。
タブレットPCとノートパソコンの違い・特徴
まずは、タブレットPCとノートパソコン、それぞれの違いや特徴について紹介していきます。
タブレットPCとノートパソコンの違い
基本的に、タブレットPCもノートパソコンも、デスクトップパソコンと比べると軽量でコンパクトという特徴があります。では具体的な違いはというと、ノートパソコンのディスプレイサイズが10インチ~17インチ程度であるのに対し、タブレットPCは7インチ~12インチ程度と、よりコンパクトな設計になっています。
また、ノートパソコンはディスプレイとキーボードが一体となっており、USBやHDMI、micro SDなどのインターフェースが豊富なのに対し、タブレットPCは一般的にディスプレイとキーボードが着脱可能となっていて、その名の通りタブレットとしての利用もできるようになっています。
タブレットPCの特徴
タブレットPCの特徴は、やはりパソコンとしてもタブレットとしても利用できる点です。通勤時はタブレットとして動画視聴や電子書籍を楽しみ、オフィスではキーボードを装着してパソコンとして利用する、という使い分けが1台でできるのは便利でしょう。
また、タブレットPCは搭載されているOSがAndroid、Windowsと様々なのも特徴的です。特にWindows OS搭載のモデルであれば、オフィスソフトの編集といった作業も可能なので、よりビジネスシーンで活躍できるでしょう。
Android OSを搭載したモデルであれば、スマートフォンに近い操作が可能となります。スマートフォンで利用しているアプリをインストールできる場合も多いので、互換性に期待ができます。
ノートパソコンの特徴
ノートパソコンの特徴は、わざわざ紹介しなくてもわかっているという人も多いでしょうが、タブレットPCと比較すると、処理性能やメモリ容量などが優れている場合が多く、機種によっては画像編集や動画編集といった重い作業もこなせるでしょう。キーボードが一体となっているので、打鍵感にこだわられている製品も多く、文章入力を行う頻度が高い人にもおすすめです。
また、インターフェースがタブレットPCよりも充実しているのもポイントでしょう。プレゼン用のプロジェクターなどと、コード一本で接続できる場合もあるので、ビジネスシーンにおいて汎用性が高いともいえます。
タブレットPCとノートパソコンのメリット/デメリット
ここからは、タブレットPCとノートパソコン、それぞれのメリットとデメリットを紹介していきます。どちらが良いというわけではなく、使い方によって適したモデルがあるということは覚えておきましょう。
タブレットPCのメリット/デメリット
タブレットPCのメリットとして挙げられるのは、まずサイズ感です。ノートパソコンよりもコンパクトなモデルが多く、質量も1㎏未満の製品がほとんど。そのため、ノートパソコンよりも携帯性に優れ、場所や環境を問わずにネットサーフィンやゲーム、動画視聴が楽しめるでしょう。
また、タブレットとしても利用できるため、当然ディスプレイはタッチパネルを採用しています。そのため、付属のペンを使用して画像に直接メモを残したりといった使い方もできるでしょう。多くの製品がカメラも搭載しているので、写真撮影やビデオ通話も可能な場合が多いです。
一方デメリットは、ノートパソコンと比較すると性能が落ちることが多く、重い負荷のかかる処理には向いていない場合があるという点です。また、キーボードが取り外し式の携帯性を重視したものが多いので、打鍵感においてノートパソコンにはかなわない場合があります。
ノートパソコンのメリット/デメリット
ノートパソコンのメリットは、すでに紹介した通り、タブレットPCと比較すると性能が高いことが多いという点です。重いデータ処理にもサクサクと対応できる場合が多いのは、ノートパソコンのほうでしょう。
また、製品の選択肢が多いのはやはりノートパソコンです。価格帯別にみても、各メーカーが様々なモデルを販売しているので、自分の使い方に適した製品が見つけやすいのは、ノートパソコンかもしれませんね。
デメリットとして考えられるのは、サイズと携帯性です。もちろん、デスクトップPCよりも軽く、携帯性に優れてはいますが、タブレットPCと比較すると大きく、重い製品がほとんどです。また、ノートパソコンを軽量化すると、その分性能が落ちてしまうこともあるので、購入の際には質量と性能のバランスを見極めなければいけません。
※データは2020年9上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/佐藤文彦