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『量産型女子』という言葉を知っていますか?
少し前にSNSなどで話題となり、女子大生を中心に増加しているといわれていますが、具体的にどのような女性を指す言葉なのでしょうか。
量産型女子の特徴と増え続ける理由について詳しく解説します。
量産型女子とは?
近年、『量産型女子』という言葉をよく耳にするようになったため、自分が当てはまるのかどうか気になる人も多いでしょう。一般的には、どのような意味で使われているのでしょうか。
定義は個性より流行りを重視する女子 ?
量産型女子とはその名の通り、大量生産したかのような『似通った外見の女子』を指します。
個性より流行りのファッション・メイク・ヘアスタイルを重視するため、周りからは区別がつかないほど似て見えてしまうのです。
例えば、パンツが流行っていれば『とりあえずパンツをはいておく』、ロングヘアがブームになると『髪を伸ばすかエクステをつける』という選択をとったりします。
自分の好みや個性を出すことより、流行りを取り入れる方が「イケてる」と考える傾向にあるようです。
若い世代に多いとされる
女子大生を中心に増えている量産型女子ですが、主に10代・20代などの若い世代に多いとされています。
その背景には「自分だけ浮くのが怖い」「みんなと同じなら安心」という思いがあるようです。流行を取り入れた無難なファッションなら「周りから変な目で見られる心配がなく、かといって地味になり過ぎないから大丈夫」と考えているのかもしれません。
なかには「おしゃれの仕方が分からない」という女性もいます。この場合は、単に個性を出す方法が分からず流行りのものを選んだ結果、気付いたら量産型女子になっていたパターンです。年齢とともに自分に似合うものが分かってくれば、量産型女子から卒業する可能性は高いでしょう。
地雷系女子との違い
量産型女子のような女性の特徴を表現する言葉のひとつに、地雷系女子というものがあります。
地雷系女子とは主に性格を表したもので、メンタルが病んでいたり、感情の起伏が激しかったりするの女子のことを指します。
多分に偏見も含まれるが、一般的にイメージされる「量産型女子の姿=モテを意識したかわいい系の服を好む」と「地雷系女子の姿=フリルやリボンがついた、黒やピンクなどかわいい系の服を好む」といった外見の要素が被ることもあり、それぞれが語られる際に引き合いに出されるのでしょう。
量産型女子の行動 や性格
量産型女子には、どのような共通点があるのでしょうか? 量産型女子の特徴や行動について解説します。自分に当てはまるものがあるか、気になる人はチェックしてみましょう。
SNSが好き
量産型女子は、暇さえあればSNSをチェックしたり自分の写真を投稿したりします。SNSにアップすることを目的に、おしゃれなカフェに行ったり『映える』スポットを巡ったりすることも多いでしょう。
会話や景色を楽しむというよりおしゃれな写真を撮ることがメインになっているため、友人同士でいても黙々と撮り続けているケースも珍しくありません。上の世代から見ると不思議な光景に見えるかもしれませんが、量産型女子の間ではごく自然な行動なのです。
話題のスポットやおいしそうなご飯、誕生日会の様子やもらったプレゼントなどの写真を投稿することで、自分がいかに充実した楽しい生活を送っているかをアピールする狙いがあります。それだけ「周りから認められたい」という欲求が強いともいえるでしょう。
LINEのアイコンは横顔や後ろ姿
LINEのアイコンも、量産型女子は「よくあるパターン」を採用しがち。
ウケの良さを意識して、ナルシストに見られすぎることのない横顔や後ろ姿の写真を使うことが多いです。
LINEの友だち一覧を開いた時、こうした同じようなアイコンの量産現象に出会うのはこの裏付けでしょう。
流行を追いがち
流行りのファッション・メイク・ヘアスタイルに敏感で、すぐに取り入れるのも量産型女子の特徴です。雑誌やSNSで得たトレンド情報をもとに、洋服やコスメを買ったり美容院でオーダーしたりします。
自分の好みや似合うものを選ぶのではなく、あくまでも流行を優先するのです。SNSでフォローしている憧れの人のコーディネートをそのまま真似するケースも少なくないでしょう。
また、量産型女子は『プチプラ』が好きな傾向にあります。近年、ファストファッションの人気が高まり、雑誌などでも『安くてもかわいく見えるコーデ』というテーマが増えていることが影響しているようです。
かわいいものが好き
量産型女子の口癖といえば、「かわいい」です。何を見てもとにかく「かわいい」と反応して、友人にも「これ、かわいくない?」と話し掛けることが多いです。一般的にかわいいとされないものですら、かわいいということもあります。
量産型女子たちがよくお手本にしている、韓国発オルチャンメイクの『オルチャン』は、どのような意味を持つかといえば、かわいい女性やイケメンを意味する造語です。やはりここでも、かわいらしさが重視されているといえます。
カジュアルで男の子っぽいものよりも、ファンシーで女の子らしさが強調されたものを好む傾向があります。
1人で行動するのが苦手
量産型女子は、1人で行動するのが苦手です。いつも誰かと一緒に行動したり複数で群れたりする傾向があり、単独行動を嫌います。
その根底には「1人でいると寂しい子に見られる」「自分だけ仲間外れにされている気分になる」という思いがあるのです。基本的に男性より女性の方がそのような心理が働きやすいようですが、量産型女子の場合はさらに強いといえるでしょう。
普段から1人で行動することに慣れていないため、親しい友人や一緒にいる人がたまたま学校や職場を休むと不安を感じることもあります。
量産型女子の外見的な特徴
量産型女子は、外見が似ているためパッと見ただけでも判断できるものです。では、どのようなメイク・ヘアスタイル・ファッションをしていると量産型女子と思われるのでしょうか? 外見的な特徴を4つ紹介します。
ナチュラルなオルチャンメイク
量産型女子は、韓国から日本に上陸した『オルチャンメイク』を好む傾向があります。特徴は、ツヤのある白い肌に、太めの平行眉とぱっちりした目元です。韓国ドラマのヒロインを思い浮かべると分かりやすいかもしれません。
ただし『ナチュラルに』がポイントです。あまりオルチャンっぽさを強調し過ぎると幼稚な印象になってしまうため、ぼかしながら自然に眉を太くしたり目元にシャドウを入れたりします。
韓国と日本は、同じアジアに属しており顔の作りも似ているため、真似しやすいということも人気の秘密のようです。
アイメイクを重視
「目は少しでも大きい方がかわいい」という考えを持ち、アイメイクを重視します。自分の目の大きさや形に合わせて、カラコンやアイプチを使いこなす女性も多いです。
黒いアイライナーを使い目尻を下げてタレ目に見せたり、切開ラインを描いてデカ目に見せたり、アイメイクへのこだわりは強いといえるでしょう。
流行に敏感なため、トレンドのメイクを研究して取り入れるのも量産型女子の特徴です。若い世代ということもあり、デパコスというよりはプチプラコスメを好む傾向にあります。
ゆるふわな髪型
ゆるく巻いてふんわりとしたヘアスタイルは、量産型女子に共通するポイントの一つです。髪の色や長さこそ違うものの、周りから見れば見分けがつかないくらい似ています。
ゆるふわに仕上がるパーマヘアは人気の高い髪型ですが、お金がかかるため毎日自分でコテを使って巻く人の方が多いようです。
本来、女性の髪型は何通りもあり、自分に似合う髪型は人それぞれ違うものでしょう。しかし、量産型女子は「ゆるふわにしておけば間違いない」という思いがあるのかもしれません。
ファッションはかわいい系
先ほど、量産型女子は「かわいいものが好き」と解説しましたが、それはファッションにも顕著に表れやすいでしょう。
具体的には、流行したファッションをベースにモテることを意識したコーディネートを組みます。例えば、ピンクを基調としたワンピースや、リボンのついた服、ふんわりとした素材のブラウスなど。
モードなど攻めたファッションは好まず、万人ウケするものを自然と身につけているはずです。
量産型女子は悪口?
量産型女子に対しては賛否両論あります。そのため、周りから「量産型女子だね」といわれて、うれしいと感じる人もいれば悪口と受け取る人もいるでしょう。では、一般的に量産型女子という言葉はどのようなシーンで使われるのでしょうか?
否定的な意味で使われることは多い
『量産型』という言葉が付いている通り、大量生産したと思うくらい似たり寄ったりな女性を指します。「自分の意思がない」「周りに埋もれている」などのニュアンスを含むため、否定的な意味で使われることが多いでしょう。
どちらかというとネガティブなイメージが強く、量産型女子と呼ばれてうれしい女性は少ないようです。
ただし、言葉の捉え方は人によって異なるため、必ずしもネガティブな意味とは限りません。例えば、女子会や合コンなどであれば、その場を盛り上げるために使った表現である可能性も高いです。
個性がないと評価されがち
量産型女子は、ときに「個性がない」「印象に残らない」と評価されてしまいがちです。流行りを追い掛けるあまり、周りと同化して『その人らしさ』を感じさせる部分に欠けるからではないでしょうか。
個性を大事にしている女性は、外見からその人の趣味や好みを感じ取ることができます。自分だけが持っている魅力を生かしている、ともいえるでしょう。自分の好きなファッションを楽しんでいるため、そのオーラから自信すら感じられます。
このようなタイプの女性と比べた時、量産型女子は個性がないと評価されてしまうのです。