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庭の苔まで吹き飛ばす!片手で持てるケルヒャーの〝世界最小〟高圧洗浄機「K MINI」のスゴいパワー

2020.09.17

清掃機器メーカー「ケルヒャー」の代名詞ともいえるのが、黄色いボディの高圧洗浄機。ケルヒャーの高圧洗浄機といえば、その圧倒的なパワーで世界的にも非常に人気があり、フランスでは「ケルヒャー(高圧洗浄で掃除)する」という言葉が辞書に掲載されているくらい普及している。

ただし、パワーと比例して避けられないのが本体の大きさ。既存製品は大きなキャニスター掃除機くらいのサイズがあるので、日本の狭い住宅事情だと収納場所に困ることもある上、狭い場所では取り回しもしにくい。

そんななか、ケルヒャー日本法人であるケルヒャー ジャパンが新製品「K MINI」を発表した。10月1日発売予定のこの新製品最大の特徴は、名前の通りコンパクトな本体形状。なんと非力な女性である筆者もアクセサリー込みで片手で持てる。しかも、この製品は「JAPAN プロジェクト」として日本向けに2年をかけて開発された特別なモデルである。

圧倒的な小ささ、女性にも受け入れられそうなデザイン性の高さも魅力

今回、日本向けモデルということで、製品を借りて実際に使ってみることにした。

実機をみて驚くのが、やはりその圧倒的なコンパクトさ。本体サイズは幅223×奥行280×高さ295mmで、女性のひざの上にちんまりと収まるサイズだ。

日本で人気のケルヒャー高圧洗浄機の静音モデル「K2 サイレント」のサイズが幅293×奥行538×高さ303mmであることを考えると、サイズは半分以下。以下が両製品を並べた写真だが、サイズの違いは歴然だ。

このコンパクトさはもちろん、ケルヒャー史上最少サイズ。重量も3.93kgと比較的軽量。同社製品最軽量とはいえないが(従来までの最小機種「K2 クラシック」は重量が約70gほど軽い)、人気のK2 サイレントが5.8kg、K2が5.5kgであることを考えるとかなり軽い部類となる。

しかも、今までのケルヒャー製高圧洗浄機が工具感のあるデザインだったのに対し、K MINIはスクエアに近い丸みのある女性にも受け入れられやすいデザインになった。

本体がコンパクトで軽量なだけではなく、収納のしやすさも注目したい。高圧洗浄機は本体のほかに、大きなトリガーガン、高圧ホース、水道ホース、電源ホースととにかくパーツが多い。このため、収納時にアクセサリーがバラバラになったり、アクセサリーが邪魔をして狭い場所に収納できないということがあった。

一方、K MINIは一番大きなアクセサリーパーツであるトリガーガンが従来の2分割から3分割になってよりコンパクトに収納可能になり、さらに分割したトリガーガンは付け外し可能な収納ボックスにすべて収まる。

しかも、この収納ボックスにはトリガーガンだけではなく高圧ホースも同時に収納可能。さらに、電源コードは本体下部に巻きつけて収納することができる。つまり、アクセサリーをすべて本体とともにコンパクトに収納できるようになったのだ。

K MINIのハンドルをもって移動すれば、すべてのアクセサリーも同時に持ち歩けるので、いざ高圧洗浄機を使おうというタイミングで「物置に高圧ホースを置き忘れてきた!」といった失敗を防げる。

ちなみに、すべてのアクセサリーが本体にコンパクトに収まる上、本体がコンパクトなため、収納性は格段にアップしている。いままで高圧洗浄機は大きいから、とプラスチックコンテナに入れてベランダなどに置くしかなかったユーザーも、下駄箱などの室内に収納できそうだ。

我が家も、K MINIサイズなら今まであきらめていた狭い物置に余裕をもって収納できた。これは日本の狭い住宅事情に悩まされている人にはかなり大きなメリットではないだろうか。

使い勝手は? パワーは? K miniを実際に使ってみた

コンパクトになったことで、使い勝手の悪さやパワーダウンが気になる人も多いのではないだろうか。そこで、実際に我が家の庭でK MINIを使用した。今回はK2 サイレントと使い比べてみた。

ちなみに、K MINIはスペック上、最大許容圧力が9Mpaなのに対して、K2 サイレントは10Mpa。最大吐出水量はK MINIの330L/Hに対してK2サイレントは360H/Lで、理論上はK2 サイレントのほうが少しパワーが強そうだ。

ただし、実際に使用してみると「なんとなくK2 サイレントのほうがパワフルだったかな?」と感じるレベルで、正直パワーの差はそこまで感じない。コンクリートに発生する黒いカビや苔といった汚れくらいなら、両製品ともに筆で絵を描くような素早さでササっと落ちる。

以下は実際にK MINIコンクリート塀を掃除しているところだが、時間をかけずに汚れが落ちる様子がわかると思う。

一方、K MINIで手間取ったのは数年かけて密集して生えたレンガの苔除去。レンガの表面の凸凹に強固に苔が張り付いているので、以下の動画のようにK MINIで丁寧に苔を除去しようとするとレンガ一個エリアに20秒強かかってしまった。K2 サイレントだとこれを5秒ほど秒短縮できる印象。K MINIよりは確実に早いが、驚くほどのアドバンテージとは感じない。

むしろ、K MINIと従来機種の違いはパワーよりも使いやすさだ。一般的に高圧洗浄機は本体を床に置いた状態で利用するが、K MINIはコンパクトなので本体を片手で持って移動しながら使用できる。これが庭などの広い場所では掃除効率が非常によい。

そして、もうひとつの使いやすさがコードの柔らかさ。じつはK MINIは高圧ホースに従来製品よりも細くて柔らかく、しなやかな「プレミアムフレックス高圧ホース」を採用している。このプレミアムフレックス高圧ホースが、本体を移動させるときにしなやかに本体についてくるので、移動時にいちいちホースをさばく必要がなく掃除時間の短縮になった。

ちなみに、プレミアムフレックス高圧ホースは柔らかいので収納時は従来製品のコードより小さくまとまり、しかもヨレたり折れたりしないので収納時に巻きやすい点も気にいっている。

「日本市場」のための本気の試行錯誤を感じる製品

今回K MINIを使用してみて、従来までの「大きなケルヒャー高圧洗浄機」をイメージしていた筆者は嬉しい意味で裏切られた。なんといっても収納性と機動性が従来製品よりも格段にアップしている。我が家では水栓の形状で試すことができなかったが、風呂場や狭いベランダなどの掃除でも強い味方になってくれそうだと感じる。

K MINIのコンパクトさを実現するために、ケルヒャーは従来モーターとポンプを横並びにしていた内部構造を、モーターがポンプの上に乗る配置に大きく変えている。また、部品の配置を大きく変えたことで、従来まではギア同士が直接連動する「ダイレクトドライブ」だったのが、ギアとギアをベルトで連動させる「ベルト駆動」となった。

一般的にベルト駆動はダイレクトドライブよりも振動が生まれやすく音が大きいというデメリットがあるのだが、ケルヒャーはギア歯の形状とベルトのサイズの最適化、さらにハウジングにクッションを挟むことで振動を最小化している。

何と、この静音性を実現するためにプロトタイプだけでも6製品作っており、満足のいく結果を出すまで6か月もかかったという。

他国の家電メーカーが「日本市場用」の製品開発することは多いが、製品開発とうたいつつもアクセサリーが追加されただけだったり、カラーリングの変更、あるいは内部構造は同じでボディ形状だけが変更されるといったマイナーバージョンチェンジということも多い。

そんな中、ドイツメーカーであるケルヒャーが、2年の歳月をかけて内部構造から開発しなおしたという点でも筆者は本製品を高く評価している。

製品情報

・直販価格:1万9800円(税抜)
・本体サイズ:幅223×奥行280×高さ295mm
・本体質量(アクセサリーを除く):3.93kg
・消費電力:1000W
・関連情報:https://www.kaercher.com/jp/

取材・文/倉本 春

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