「体育着も時代」を映す鏡だった!?時代とともに体育着のデザイン性・機能性が向上
1970年代はブルマ全盛期だったが、教育現場での男女差をなくそうという社会的な意識や変化などがあり、1992年頃には体育着は「ブルマ」から男女差のない「ハーフパンツ」または「クォーターパンツ」へと移行した。
また、機能面では「厚手」「重たい」綿100%の素材から、時代とともに、ポリエステルの混紡割合が増加し、近年では、ポリエステル100%でストレッチ性が高く、「軽量」「吸汗」「速乾」に優れた体育着が多くなっている。
体育着も時代や社会背景を反映して変化しており、そのデザイン性や機能性の向上により、着用者の満足度が高まり、着用シーンの拡大につながっているようだ。
トンボが現役中高生の子供とその母親各1,000名に実施した調査では、体育着について母親世代は7割近くが不満だったが、子供世代は7割以上が満足という結果が出ている。
現在着用している(当時着用していた)体育着の満足度を親子で比較すると、子供世代は母親世代に比べて満足度が高く、「満足している(21.5%)」「どちらかといえば満足している(52.0%)」を合計すると、7割を超える方が現在着用している体育着に満足していることがわかった。
一方で、母親世代は、当時着用していた体育着に対して「満足していなかった(37.4%)」「どちらかといえば満足していなかった(30.1%)」を合計すると、7割近くが不満を持っていたことがわかる。
母親世代の不満の原因はブルマが大半を占める結果に
子ども世代で7割以上を占めた体育着への「満足」理由は、「速乾性」「デザイン」「肌触り」。
一方、母親世代の7割近くを占める「不満」理由は、圧倒的に「デザインが良くなかった」で1位、ついで2位「機能的ではなかった」3位「透けやすかった」となった。
デザイン面では、「色が嫌だった」「ダサかった」などの回答が見られたが、「ブルマが嫌だった」というコメントが最も多く、ブルマへの不満が体育着の不満の多数を占めている事が浮き彫りになった。
子供世代は母親世代よりも“プライベート”で体育着を着ていることが明らかに
体育の授業以外で体育着を着用している(していた)シチュエーションを比較すると、子供世代では「習い事に行く(52件)」「コンビニやスーパーに行く(49件)」「飲食店に行く(13件)」など計167件で、母親世代の計81件の2倍以上の回答件数となった。
また、子供世代の「その他(36件)」では「部屋着(ルームウェア)」としても着用しており、母親世代が学生の時よりも、現代の子供世代の方が、学校行事以外で、体育着を着ているシチュエーションが多いことがわかる。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査時期:2020年1月13日(月)~2020年1月17日(金)
調査対象者:現役中高生の子供とその母親 各1,000名 合計2,000名
構成/ino.