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今や10人に1人が利用しているというフリマアプリ「メルカリ」。それに伴い、電子決済サービス「メルペイ」の利用者も増加している。
ほとんどのスマホ決済サービスは、クレジットカードと紐づけをして利用するものが多いが、実はメルペイは少し異なる。そこで本記事では、メルペイとクレジットカードの関係について解説したい。
クレジットカードでチャージができない? メルペイのチャージ方法
結論を先に言えば、メルペイではクレジットカードによる残高チャージができない。そのため、別の方法でチャージする必要がある。
他の主要スマホ決済サービスは、クレジットカードでのチャージに対応しているものが多いため、クレジットカードが使えないことを不便に感じる方もいるだろう。しかし、メルペイ独自のあと払い機能「スマート払い」など、他のスマホ決済にはないサービスもあるため、チェックしておこう。
メルペイのチャージ方法
先述した通り、メルペイはクレジットカードからチャージをすることができない。メルペイで利用できるチャージ方法は「1)銀行口座からチャージ」「2)セブン銀行ATMからチャージ」「3)メルカリの売上金からチャージ」の3通りだ。いずれの方法もチャージ手数料は無料。利用手順は以下の通り。
1. 銀行口座からチャージ
銀行口座の預金残高から、メルペイにチャージをすることができる。メルペイ画面の「チャージ」をタップして、希望金額を入力するだけでチャージを完了することが可能だ。チャージ金額は1,000円~200,000円の間であれば、自由に決められる。
※銀行口座からチャージをするには、事前に支払い用銀行口座登録をしておく必要あがる。
2.セブン銀行ATMからチャージ
全国に設置されているセブン銀行ATMから、メルペイへの現金チャージができる。メルペイ画面の「チャージ」をタップし、「セブン銀行ATM」を選択するとカメラが起動する。
セブン銀行ATMの画面で「スマートフォンでの取引」をタッチして、ATMの画面に表示されているQRコードをスマホのカメラで読み取り、スマホ画面に表示されている「企業番号」をATM画面に入力し「確認」をタッチ。現金を投入してチャージが完了する。
チャージ金額は1,000円~99,000円の間であれば自由に決められるが、硬貨でのチャージはできない。また、投入された金額は全額チャージされてしまい、つり銭は出ないので注意しよう。
3.メルカリの売上金からチャージ
メルカリの売上金からメルペイへのチャージは自動的に行われる。今までは、メルカリで得た売上金を使ってポイントを購入し、そのポイントがメルペイ残高としてチャージされる仕組みだった。
しかし、今はメルペイで本人確認が済んでいる場合はメルカリの売上金がそのままメルペイ残高としてチャージされるようになった。つまり、本人確認が済んでいるメルペイユーザーは、特別な操作が必要ない。
メルペイ残高とメルカリポイントは違う?
メルペイ残高とメルカリポイントは、メルカリと関連する支払いオプションだが、使用法や特性において異なる。メルペイ残高は、売上金やチャージによりメルカリ内外の店舗での商品購入に利用可能だ。この残高には有効期限がなく、お金と同様に扱われる。
一方でメルカリポイントは、キャンペーンや友達紹介などによって獲得できるポイントで、1ポイント=1円の価値がある。このポイントはメルカリ内での商品購入に使用可能で、有効期限が設定されていることに注意しよう。
iD決済のカードにマスターカードのマークがついているはなぜ?
ApplePayユーザーの場合、メルペイのiD決済をする際に表示されるバーチャルカードに「マスターカード」のマークが付いている。このiD決済用のカードがクレジットカードと関係があると勘違いしてしまう人も多い。
しかしこのマークは「iD決済用のカード発行にマスターカードの会社も携わっている」という意味合いで、クレジットカードとは何の関係もない。混合させないように気を付けよう。
クレジットカード払いのように使える「後払い」機能
繰り返しになるが、メルペイはクレジットカードと紐づけして使用することはできない。しかし、メルペイ独自の後払いサービス「メルペイスマート払い」を使えば、”クレジットカードのように”使用することも可能だ。
また、2020年7月には「定額払い」サービスの提供もスタートし、よりクレジットカードに近い感覚で利用できるようになった。
メルペイスマート払いとは?使い方は?
メルペイスマート払いは、今月の代金を翌月以降に精算できる後払い機能。カード発行などの面倒な手続きは不要でメルペイアプリ内から手軽に始められる。
メルペイスマート払いを利用するには、アプリをダウンロードし、本人確認や必要な登録を行う。メルカリ内や提携店舗での購入時に「メルペイスマート払い」を選択することで、翌月にまとめて清算する形になる。
定額払いとは?支払い金額の上限は?
「定額払い」は、2020年7月から提供が開始されたメルペイスマート払いの新しい支払い方法。これまでは一括払いしかできなかった利用代金を、2カ月以上に分割して支払えるサービスだ。ただし、原則として20歳未満は使うことができない。
支払金額は「1か月20万円」を上限に自分で設定することができ、メルカリでの商品購入や全国のメルペイ加盟店での支払いに利用できる。
手数料は年率15%。一般的なクレジットカードで分割払いした場合の年利とほぼ変わらず「リボ払い」に近い。リボ払いと異なる点は、月ごとの返済金額を自分の状況に合わせて変更できること。前倒して多めに支払いをすれば、早めに清算することも可能だ。
審査はあるの?
定額払いを利用するには、所定の審査基準を通過する必要がある。メルペイはクレジットカード会社と同様に包括信用購入あっせん業者として登録されているため、クレジットカード会社と同様に指定信用情報機関(CIC)の照会が発生する。
もちろん、支払いを延滞してしまうとCICにもその情報が記録されるため、ほかのクレジットカードなどの利用にも制限がかかる可能性がある。
定額払いを使うまでに必要な手順
定額払いを利用するためには、本人確認とは別に「定額払い」の審査が必要だ。詳しい手順は以下の通り。
1. メルペイのメイン画面にある「定額払いの設定」をタップし「申し込み」へ進む。
2. 利用規約を確認したら「チェック」をタップし、先へ進む。
3. 自動引落しの設定で、「引き落し日」を選択し、「清算設定を保存する」をタップ。
4. 申し込み情報を確認し、「この情報で申し込む」をタップしたら、審査申し込みが完了。
その後、通常1~2日で審査が完了。審査結果次第で、定額払いが利用できるかどうかが決定する。
※定額払いの審査申し込みには、本人確認を完了させる必要がある。
<審査基準が通過した場合>
5. 買い物の際に支払い方法を「メルペイスマート払い」に設定して決済。
6. 購入日から翌月末日の前日20:00までに、希望の商品を定額払いに設定する。メルペイ画面から「メルペイスマート払いの履歴」を表示し、定額払いしたい商品を選択して「定額払いの設定へ進む」をタップ。
7. 画面の指示に従って、月ごとの返済金額を決定する。
文/oki