ランニングに慣れ始め、フルマラソン4時間切りを目指しているランナーに朗報だ。
ミズノから2020年夏に発売された「ウエーブシャドウ4」は、身体に負担をかけず、より速く走りたいランナーにおすすめのランニングシューズだ。
では、なぜウエーブシャドウ4をはけば、速く、そして楽に走れるのか。その秘密を探っていこう。
速く走れるうえに疲れが溜まりにくい「ミッドフット走法」を助けてくれるウエーブシャドウ4!
ランニングに慣れ始めたものの、スピードがあまり出ず疲労も溜まりやすいという人は、走る際の足の接地面積に注目してみよう。このような人の共通点には、走る際にかかとから地面に接地してしまう人が多いという。
この接地面積を中足部、つまり足の真ん中付近からの着地を心掛けることによって、より速く、より疲れにくくなるそうだ。これをミッドフット走法と呼ぶ。
「ウエーブシャドウ4」は、ミッドフット走法を身に付けていきたいビギナーランナーにおすすめのランニングシューズなのだ。
速く走れて疲れにくい秘密その1:波形構造のプレート「ミズノウエーブ」
ウエーブシャドウ4を横から見てみると、ミッドソールの部分が波形のデザインになっていることがわかる。これが「ミズノウエーブ」だ。
ミッドフット走法は、足の外側から着地して、母指球の方に体重移動をして蹴り出していく走り方だ。
これまでのミズノのランニングシューズには、かかと部分に、走りを安定させるミズノウエーブが搭載されているケースが多かったが、ウエーブシャドウ4の場合は靴の外側は中足部、靴の内側は母指球付近に搭載。ミッドフット走法をサポートしやすい構造となっているのだ。
速く走れて疲れにくい秘密その2:ミズノ史上最高の反発素材「ミズノエナジー」
ミズノはこれまで、ランニング以外の分野においても、反発性の高い素材を用いた製品を多く発売してきた。それらのノウハウを活かした新素材「ミズノエナジー」が、ウエーブシャドウ4のミッドソールには搭載されているのだ。
「ミズノエナジー」は、2020年夏に発表された素材で、ミズノ史上最高の反発性能と柔らかさをほこっている。中足部での接地時はもちろんだが、レースの後半、疲労などの影響などにより接地部がズレてきても、どこで接地しても柔らかく、反発力のある走り心地を実感できるのだ。
「ウエーブシャドウ4」と前シリーズ「ウエーブシャドウ3」の違い
ウエーブシャドウシリーズには、これまでにも波形プレートのミズノウエーブが採用されてきた。上の写真は、ウエーブシャドウ4と、前シリーズのウエーブシャドウ3の比較画像だ。これを見てみると、ウエーブシャドウ4の方が、より中足部に近い位置にミズノウエーブがあしらわれているのがよくわかる。
ミズノエナジーが用いられたウエーブシャドウ4のミッドソールは、ウエーブシャドウ3と比較すると、かなり柔らかい。
実際にはいて走り比べてみると、ウエーブシャドウ4は一歩一歩踏み出すたびに、「ふわっと」軽く跳ぶような感覚を味わえた。また、中足部での接地を心掛けることによって、自然と足が前に進み、蹴り出しも軽やか。思っていた以上に速く楽に走ることができた。
翌日に残る疲労感も、ウエーブシャドウ3と比較してウエーブシャドウ4をはいた時の方が、少なく感じられた。個人差はあると思われるが、ウエーブシャドウ4は身体への負担がかかりにくく、そして速く走れるようだ。
ミズノ ウエブシャドウ4 概要
品名:ウエーブシャドウ4(ランニング)
価格:1万3090円(税込)
サイズ:25.0〜28.0
質量:約260g(27.0cm 片方)
シューズ幅:2E相当
【参照】ミズノ ウエーブシャドウ4
新素材「ミズノエナジー」
【参照】ミズノエナジー
ミズノエナジーは2020年夏に発表されたミズノのミッドソール素材。柔らかく、また、ミズノ史上最高の反発性能をほこっている。
「ミズノエナジーコア」、「ミズノエナジー」、「ミズノエナジーライト」の3つのタイプの素材が提供されており、ウエーブシャドウ4には中位の「ミズノエナジー」が採用されている。
ちなみに最上位タイプの「ミズノエナジーコア」は、従来のソール素材と比べると反発性は約56%、柔らかさは約293%も向上しているとのことだ。
【参照】ミズノエナジー搭載機種一覧
取材・文/髙見沢 洸