コロナ禍に伴う外出自粛やリモートワークの増加により、一人の時間を以前よりもつくりやすくなった人は多いはず。これを好機ととらえ、マスターベーションに対して積極果敢になったという人も少なからずいるに違いない。
そんな「コロナ禍でのアダルトグッズ利用率、“オカズ”探しの変化」に関する意識調査がこのほど、株式会社TENGAにより実施されたので、その結果を紹介していきたい。
約1割が「アダルトグッズを使用」
緊急事態宣言中に、自分で使うためのアダルトグッズを使用した人は全体の9.5%、パートナーと使うためのアダルトグッズを使用した人は6.6%だった。
また、「アダルトグッズについて全く考えなかった」という人を抜いた場合、「自分のためのグッズ」について「欲しいと思った」「ネットなどで調べた」など、何らかの興味関心を持っていた人は2割近く(17.7%)、「パートナーと使うためのグッズ」については1割以上(12.6%)いた。
アダルトグッズ使用理由の日米比較、日本人男性は「新しいことを試したいから」
アダルトグッズを「使った」という人に理由を聞いてみたところ、「マスターベーションの改善やマンネリ解消のため」という理由が、比較的どの層でも多く選ばれた。
ただし女性の理由は国によって違いが大きく、日本人女性の1位が「普段行なっているセルフケアの一環として」であるのに対し、アメリカ人女性の1位は「暇な時間が増えたから」。日本人女性の場合、普段からの習慣が流行以降も引き継がれている傾向が見られる。
ちなみに、「新しいことを試したかったから」という理由が上位にランクインしているのは、日本人男性のみ。3人に1人以上(36.2%)の日本人男性が、この理由を選んだ。
「オカズ」の探索時間、男性は長く、女性は短く
マスターベーションの際のオカズの探索時間は、どの時期においても約8~9割が「平時と変わらない」と答えた。変化のあった人の中では、男女で傾向の違いが見られる。
男性は、オカズ探索時間が増えた人の割合が高い。増加のピークは4月中旬~5月末で、14.6%の男性が「オカズ探索時間が増えた」と回答している。
逆に、女性には時間が減った人の割合が高い。減少のピークは緊急事態宣言下の4月中旬~5月末で、約1割にあたる9.8%の女性が「オカズ探索時間が減った」と答えている。
様々な自由回答
Q.緊急事態宣言下での性生活について何か所感やエピソードがあればお書きください。
■SEXに関連する回答(抜粋)
・「セックスレスが解消」 (女性、48歳、山梨県、その他エリア・既婚・子あり)
・「マスターベーションも増えたし、性行為も少し増えた。そして妻が妊娠した」(男性、26歳、栃木県、その他エリア・既婚・子あり)
・「濃厚接触(三密のこと)という言葉が頻繁に使われドキドキした。彼女とエッチの時、”超濃厚接触だね”と言われ笑った」(男性、43歳、山口県、その他エリア・独身・同居人あり)
・「ストレスが増えて旦那と喧嘩する日も増えた。性生活のことを考えたくないくらい関係が悪化した」(女性、32歳、東京都、7都府県・既婚・子あり)
・「家族がいつもいるので、セックスする場所がお風呂場と限定されていた」(女性、44歳、埼玉県 7都府県・既婚・子あり)
・「感染が怖いので、性生活はやめている」 (女性、46歳、愛知県、その他エリア・既婚・子なし)
■マスターベーションに関連する回答(抜粋)
・「YouTubeの履歴にアダルトなものが沢山になっていた。家族が見ている」(女性、58歳、群馬県、その他エリア・既婚・子あり)
・「エロサイトみすぎて、速度制限になった」 (男性、25歳、静岡県、その他エリア・既婚・子なし)
・「テレワーク中は気分の切り替えが難しく、ストレス発散の手段になった」(男性、48歳、大阪府、7都府県・独身・1人暮らし)
・「家族が自宅にいるが、部屋が違うので自分の部屋でテレワークの合間に1回の時間を長く取れた」(女性、35歳、大阪府、7都府県・既婚・子なし)
・「女性用のコンテンツが男性用に比べて少なく、手に入りづらいと感じた」(女性、28歳、長崎県、その他エリア・既婚・子なし)
■性欲に関連する回答(抜粋)
・「ニュース番組が多く、また不安な世情で性欲が減退した」 (女性、47歳、兵庫県、7都府県・既婚・子あり)
・「外出しない分、体力は余っている気がする。勃ちがいい気がする」(男性、36歳、東京都、7都府県・独身・1人暮らし)
・「不安やストレスの解消にマスターベーションをしたいと思うことが増えたように思う。昼間は家族がいるため夜のみ」(女性、35歳、茨城県、その他エリア・独身・同居人あり)
■恋愛に関連する回答(抜粋)
・「元からパートナーがいなかったので、出来ないことより、次のパートナーづくりの行動が取れないことが苦痛です」(男性、37歳、東京都、7都府県・独身・1人暮らし)
■アダルトグッズに関連する回答(抜粋)
・「いつものが壊れたので、久しぶりにラブグッズサイトを思い出し購入した。5年ぶり。たまたま壊れたので、緊急事態宣言時だからではないが、ネットを見る時間は増えたので、思いついたのかもしれない」(女性、38歳、福島県、その他エリア・独身・同居人あり)
・「家族がずっと在宅中のため、アダルトグッズをネット通販で購入しづらいと思った」(男性、40歳、京都府、その他エリア・独身・同居人あり)
・「暇すぎて初めてアダルトグッズのサイトを見てみたりした」(女性、44歳、大阪府、7都府県・独身・1人暮らし)
・「妻と顔を合わせる時間が少し増えた為か、以前よりエッチする時間が増えた。目隠しやバイブなどをマンネリ化しない様に取り入れた」(男性、30歳、埼玉県、7都府県・既婚・子あり)
■妊活に関連する回答(抜粋)
・「周りでは妊活が流行っていた」(女性、31歳、神奈川県、7都府県・独身・同居人あり)
・「妊活したいと思っていたが病院に通うのもリスクがあるのでそれすらする気が起きなくなった」(女性、43歳、東京都、7都府県・既婚・子なし)
※最初に緊急事態宣言が出された東京・埼玉・千葉・神奈川・大阪・兵庫・福岡のいずれかに、4月7日の発令時に住んでいた人を「7都府県在住者」とした。
<「新型コロナウイルスと性生活に関する調査」 調査概要>
調査元:株式会社TENGA
対象:計960名
実施日:2020年7月22日(木)~27日(月)
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がある。
<「2020年マスターベーション世界調査」(TENGA 2020 Self-Pleasure Report)調査概要>
実施国:アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スペイン
対象
・実施国別の人数:各国N=1000名、合計5000名
∟ USの年齢:18~54歳(GenZ n=169, Millenial n=449, GenX n=382)
∟ USの割付:男女の割合50%(non-LGBTQIA+ n=869, LGBTQIA+ n=131)
実施日:2020年5月6日(水)~10日(日)
出典元:株式会社TENGA
構成/こじへい