2020-2021年で人気になる「おにぎり」とは…?最新おにぎりトレンド分析
今、コンビニおにぎりのトレンドが「食感」から「食材」に変化している。 一般社団法人おにぎり協会がコンビニエンスストアにおけるおにぎりの人気トレンドを調査した結果、各社ともにおにぎりの品質を高めるためのお米や具材など食材の質に注力していることが判明。
特におにぎりの味を左右するメインであるお米は、さらなる美味しさを追求している。
各社のコメントを抜粋して紹介しよう。
セブン-イレブンでは、お米の精米方法はもちろんのこと、海苔の焼き方や産地にもこだわり、より「家庭で作るお母さんのおにぎり」に近づけられるよう「進化」させるとのこと。また、雑穀米等を使用したおにぎりの開発にも着手するようだ。
「美味しいお米に対するお客様ニーズは継続しており、さらに品質を高めた商品を開発予定」(セブン‐イレブン)
ファミリーマートでは、2019年度に好評だった「塩麴熟成鮭はらみ」や「熟成さば」などこだわりの食材を使ったおにぎりを受け、さらに品質を向上させるためにお米や海苔の選定、具材の調理方法などの見直しを行う。
また、明太子やいくらを使った「魚卵づくし」やたけのこを使った「たけのこづくし」など、その食材を好きな人におすすめの「づくし」シリーズを発売開始。食材本来の味を楽しめる商品を開発していく予定だ。
「美味しいお米と海苔、そしてさまざまな食材を使い、お客様に美味しさと食べる楽しさをお届けできるようにしていく」(ファミリーマート)
ミニストップでは、炊飯時の調味液や炊飯油を工夫して粒立ちよくふっくらとした炊きあがりなるようごはんの製法に注力するようだ。
「粒立ちよくふっくらとしたおむすびをポイントにこだわって改良していく」(ミニストップ)
ローソンでは、主力商品である「手巻シリーズ」「金しゃりシリーズ」の品質向上にさらに注力する。
「海苔は手巻シリーズと金しゃりシリーズで産地の異なる海苔を使い分け、お米は厳選した国産米をブレンドし粒立ち良くふんわりとした食感に。引き続き、主力商品の食材にこだわり、品質を追求する」(ローソン)
2020年-2021年は各社、お米の選定や精米方法、海苔の使い分け、具材の品質などを見直し、定番おにぎりの品質をさらに高めて販売する動きが予想できる。
調査サマリー
・通年商品ベスト3として、セブン-イレブンは(1位)「具たっぷり手巻 濃厚マヨのツナマヨネーズ」、(2位)「手巻おにぎり 旨味熟成紅しゃけ」、(3位)「手巻おにぎり たたき梅肉紀州南高梅」。
・ファミリーマートは(1位)「手巻 シーチキンマヨネーズ」、(2位)「直巻 焼しゃけ」、(3位)「手巻 紅しゃけ」。
・ミニストップは(1位)「紅しゃけ」、(2位)「ツナマヨネーズ」、(3位)「辛子明太子」。
・ローソンは(1位)「手巻おにぎり シーチキンマヨネーズ」、(2位)「手巻おにぎり 焼鮭ほぐし」、(3位)「金しゃりおにぎり 焼さけハラミ」。
・調査対象のコンビニ全社で「ツナマヨ」系と「しゃけ」系おにぎりが人気に。定番おにぎりの品質をさらに高めて販売する気運が高まる。
調査概要
調査タイトル:2020年コンビニおにぎり人気調査
調査実施:一般社団法人おにぎり協会
調査対象企業:株式会社セブン‐イレブン・ジャパン、株式会社ファミリーマート、ミニストップ株式会社、株式会社ローソン(50音順)
調査地域:全国
調査期間:2019年4月~2020年3月
構成/ino.