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写真撮影で活躍するフラッシュ。暗い場所での撮影に用いられるイメージですが、日中の屋外できれいな写真を撮れるようになったり、撮影表現の幅を広げるなど様々な効果があります。
今回は、フラッシュの効果的な使い方やおすすめ製品をご紹介します。
暗い場所だけじゃない! カメラのフラッシュの便利な使い方
フラッシュはほぼ全てのスマートフォンに内蔵されていて、デジタルカメラでもポップアップ式のフラッシュを内蔵している機種が数多くありますが、使いこなせている方は意外と少ないのではないでしょうか。
まずは、フラッシュの基本的な使い方やフラッシュを使ったカッコいい写真の撮り方をご紹介します。
■暗所や逆光でカメラのフラッシュを使わないとどうなる?
フラッシュの最もスタンダードな使用法は、被写体を明るく写すこと。暗い場所でフラッシュを使わないと真っ暗な写真になってしまいます。
また、オート撮影の場合はシャッタースピードが極端に遅くなってブレてしまうことも。
逆光(背景が被写体よりも明るい状況)での撮影でも、フラッシュがあると便利です。
例えば旅行に行った時、きれいな景色を背景に写真を撮ろうとしたのに背景が白く飛んでしまったり(画像左)、人物が暗くなって思うように撮れなかった(画像中央)……という経験はないでしょうか?
そんな時にフラッシュを使えば、背景の明るさはそのままに人物を明るく撮ることができます(画像右)。
「フラッシュを使うと背景も明るくなるのでは?」と思うかもしれませんが、内蔵フラッシュの光が届く範囲は数メートルなので、被写体と背景が近くない限り背景の明るさに影響はさほどありません。
カメラを使うのが楽しくなるフラッシュ活用術
フラッシュは明るさを補助するだけでなく、被写体の動きを止めることもできるので、手ブレが心配な場面で便利です。
またフラッシュがあると、写真表現の幅を広げることができます。
■日中シンクロ
「日中シンクロ」は、自然光や室内光とフラッシュを組み合わせるテクニック。前述した逆光でのフラッシュ使用も日中シンクロの一種です。
ポイントは、カメラの明るさ設定を背景に合わせること。背景が適正な明るさで撮れるように設定してフラッシュを使いましょう。
なお、背景を暗めにして被写体と明暗差をつけるとドラマチックな写真になります。
■スローシンクロ
スローシンクロは、シャッタースピードを遅くした上でフラッシュを使い撮影すること。夜景や暗い室内でも背景を明るく写しつつ、フラッシュにより被写体もブラさずに撮れます。
また、下の画像のような不思議な写真を撮ることも可能です。
これらは2枚ともコンパクトデジタルカメラで撮影しています。
画像左はカメラを揺らしながら撮ることでブレを活かし、画像右はカメラの前でライトを振り回して光の筋を入れています。
スマホカメラでフラッシュを操作する方法
これまで紹介したフラッシュの使い方は、スマホ撮影でも活用できます。
逆光やイルミネーションを背景にして人物を撮る時など、ぜひフラッシュを使ってみてください。
■iPhone/Androidのカメラでフラッシュなしに設定するには?
iPhoneでフラッシュのオン/オフを切り替えるには、カメラアプリを起動して雷マークをタップしましょう。自動/オン/オフの3つのモードを選択できます。
Androidの場合は機種によって設定方法が異なります。
■カメラアプリでフラッシュがつかない時の対処法
カメラアプリでフラッシュが使えない時は、フラッシュ設定やバッテリー残量を確認してみましょう。バッテリーの残りが少ないとフラッシュが使えないことがあります。
フラッシュの設定が「自動」になっている場合も、カメラ側の判断でフラッシュが点灯しないことがあります。必ずフラッシュを使う場合は「オン(強制発光)」にすると安心でしょう。
また、アプリのアップデートやスマートフォンの再起動で症状が改善することもあります。
発光の仕組みとは? カメラ内蔵タイプと外付けタイプの違いは? フラッシュのマメ知識
カメラで使用する「フラッシュ(ストロボ)」は大きく分けて3種類。カメラに内蔵されているもの、カメラのホットシューに取り付ける外付けストロボ(クリップオンストロボ)、撮影スタジオで使われる大型ストロボがあります。
■外付けフラッシュ(ストロボ)をなぜ使う?その効果は?
外付けストロボは以下の理由から使う方が多いです。
・光量が大きく、遠くまで光が届く
・光量や光の方向、光の質を操りやすい(バウンス撮影などもやりやすい)
・カメラから離して使う、複数台同時に使うなど、様々な使い方ができる
■フラッシュ(ストロボ)はなぜ光る?
フラッシュの仕組みを簡単に解説すると、電源の電圧を高電圧化してコンデンサーに充電し、シャッターが開いた瞬間にためた電気を放電管に放出することで発光します。
■カメラに外付けフラッシュをつけた時の「キュイーン」という音は何?
前述したように、フラッシュはその都度電気をチャージします。フラッシュを使う時にキュイーンという音が聞こえることがありますが、これは電気のチャージ音です。
■カメラで使うのはどちら?「フラッシュ」と「ストロボ」の違い
「フラッシュ」、「ストロボ」、「スピードライト」……撮影に使う発光装置は様々な名前で呼ばれていますが、実は同じものを指しています。
フラッシュは「エレクトロニック・フラッシュ」の略。そして「ストロボ」は、もともとアメリカのストロボ・リサーチ社の商品名ですが、後に一般化し、現在もフラッシュのことをストロボと呼ぶ人が多いです。
かつて各メーカーは自社製品に「ストロボ」という名称を使えなかったため、「スピードライト」などの呼称が使われています。
■カメラのフラッシュを使うと目が赤くなる!? 赤目現象を防ぐコツ
フラッシュを使うと目が赤く写ってしまうことがあります。この「赤目現象」は、瞳孔が開いた状態でフラッシュの大きな光が入り、網膜が光を反射して赤く写ってしまうというもの。
撮影前に明るいところを見て瞳孔を収縮させたり、正面からフラッシュの光が入らないようにすると、赤目現象を防ぐことができます。また、デジタルカメラに赤目軽減機能が装備されていることもあります。