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昭和20年代後半の戦後間もない日本で誕生したといわれる、焼酎ハイボールというお酒をご存じでしょうか。初めて聞いたという人は、焼酎ハイボールと聞いてどのようなお酒を思い浮かべるでしょうか。この記事では、そんな焼酎ハイボールについて、酎ハイとの違いやカロリーなどを紹介してきます。
焼酎ハイボールとは?
はじめに「焼酎」と「ハイボール」が合わさった「焼酎ハイボール」がどのようなお酒のことを指すのかを解説します。
焼酎ハイボールは、東京の下町で生まれたドリンクメニュー
焼酎ハイボールとは、その名前のとおり「焼酎で作ったハイボール」を指す、昭和20年代後半に東京都の葛飾区を中心とする下町で生まれたとされるお酒です。焼酎とは、さとうきびやとうもろこし、米・麦・芋などを原料とした蒸留酒で、ハイボールとはウイスキーをソーダなどで割った飲料を指します。
それを応用し、ウイスキーではなく焼酎をソーダで割って飲みやすくした飲み物を焼酎ハイボールと呼ぶようになったようです。
ちなみにハイボールという名前の語源には諸説あり、スコットランドのゴルフ場で打ち上げられたボールが、ウイスキーのソーダ割りをしているところへ飛び込んできたものを「ハイボール」と名付けた説などがあります。
【参照】タカラ焼酎ハイボール倶楽部
【参照】サントリー 「ハイボール」の名前の由来を教えてください。
酎ハイと焼酎ハイボールの違いはある?
それでは同じく焼酎をソーダなどで割った「酎ハイ」と、焼酎ハイボールの違いはあるのでしょうか? 実はこの2つはほとんど同じで、「焼酎ハイボール」の略称が「酎ハイ」となったようです。焼酎のほかにもウオツカなど無色透明な蒸留酒をベースに、炭酸や果汁、お茶などで割った飲み物なども酎ハイと呼ばれています。
ですから、
「焼酎ハイボール」……焼酎をソーダ水などで割ったもの
「酎ハイ」……焼酎やウオツカなどをソーダ水などで割ったもの
ということになります。
【参照】サントリー 「チューハイ」とサワーの違いはなんですか?
【参照】日本洋酒酒造組合 チューハイとは
焼酎ハイボールのカロリーはどれくらい? 飲み過ぎると太るの?
お酒を心置きなく楽しみたい人にとって、肥満の一因でもある「カロリー」は気になるところですよね。それでは、焼酎ハイボールのカロリーは、どれくらいなのでしょうか。
宝酒造が販売している「焼酎ハイボール」を例に見てみましょう。焼酎をソーダ水などで割った宝酒造の「焼酎ハイボール」は、100mlあたり約42kcal〜44kcalとなっているようです。この数字は市販で販売されている缶ビールとだいたい同じ数値になります。
ですが、「焼酎ハイボール」の場合は、「糖質※」と「プリン体」がゼロとなっているため、お酒が好きな健康志向の人にもおすすめの製品となっています。
ただし、ビールにも同様のことがいえますが、やはり焼酎ハイボールも飲み過ぎたり、楽しむ際に食事を大量に摂ってしまうと、肥満の一因になり得るでしょう。
【参照】宝酒造 栄養成分
【参照】アサヒビール 成分表
※糖質ゼロの製品は一部フレーバーのみ
宝酒造の人気商品「焼酎ハイボール」とは
上記で紹介した宝酒造の「焼酎ハイボール」ですが、どのようなお酒なのでしょうか。宝酒造の「焼酎ハイボール」は味のバリエーションが豊かで、期間限定のものや地域限定の製品も発売されています。定番缶であれば1缶あたり155円(350ml・税込)というリーズナブルな価格で楽しめる点も魅力の1つです。
【参照】焼酎ハイボール
ここからは、そんな「焼酎ハイボール」の主な種類やカロリーなどを見ていきましょう。
タカラ 焼酎ハイボールの主な種類
宝酒造の「焼酎ハイボール」には、定番で糖質&プリン体&甘味料ゼロの「ドライ」をはじめ、様々なフレーバーが存在しています。また、アルコール度数別に「7%シリーズ」「5%特製シリーズ」の2種類のシリーズを展開。気分や好みに合わせた商品を選べる、豊富なラインナップとなっています。
【参照】タカラ焼酎ハイボール倶楽部
以下は定番缶の主な製品です。
タカラ 焼酎ハイボール「レモン」
糖質&プリン体&甘味料ゼロで、レモン果汁を含んだ焼酎ハイボールです。アルコール度数は7%。果汁分は1.5%。カロリーは100mlあたり42kcal。ラインナップは350ml缶、500ml缶、びん詰め280mlがあります。
タカラ 焼酎ハイボール「梅干割り」
糖質&プリン体&甘味料ゼロで、梅干エキスを含んだアルコール度数7%の焼酎ハイボールです。100mlあたりのカロリーは41kcal。こちらは350ml缶と500ml缶のみの発売となっています。
タカラ 焼酎ハイボール「ラムネ割り」
無果汁の焼酎ハイボール「ラムネ割り」は、100mlあたり43kcal。こちらも350ml缶と500ml缶が発売されています。
タカラ「焼酎ハイボール」と「酎ハイ」の違いは?
焼酎ハイボールと酎ハイはほとんど同じ酒類を指すということを紹介しましたが、宝酒造から発売されている「焼酎ハイボール」と「タカラcanチューハイ」の違い何なのでしょうか。
【参照】タカラcanチューハイ
「レモン」フレーバーを例に、成分表を見てみましょう。
成分(100mlあたり):焼酎ハイボール(レモン)/タカラcanチューハイ(レモン)
アルコール分:7%/8%
エネルギー:42kcal/57kcal
たんぱく質:0g/0g
脂質:0g/0g
炭水化物:0g/2.8g
食塩相当量:0g/0g
このようにアルコール分、カロリー、炭水化物の点以外は、成分的には両製品とも変わりはないようです。ラインナップは焼酎ハイボールが12種類(定番缶のみ)で、タカラcanチューハイはレモン、ドライ、グレープフルーツ、プレーンをラインアップしています。
タカラ「焼酎ハイボール」のカロリーはどれくらい?
宝酒造の「焼酎ハイボール」のカロリーは42kcal〜44kcal(100mlあたり)と紹介しましたが、こちらは宝酒造の公式サイトから確認できます。気になる人は下記リンクから、成分表を確認してみてください。
【参照】宝酒造 栄養成分
※データは2024年5月中旬時点での編集部調べ。
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文/髙見沢 洸