食料、嗜好品、日用消耗品など、生活に必要な様々なものが揃うスーパー。新型コロナ影響下においても、私たちの生活を維持するために通常通り営業を続けている店舗も多く、その有難みを日々実感しているという人は多いに違いない。
そんなスーパーの利用実態がこのほど、画像買取アプリ「ONE」ユーザーのレシートから割り出した購買データによって明らかになった。
今回は7月の1ヶ月間の、首都圏1都3県ごとのスーパーの利用実態について見ていきたい。
埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県のスーパーマーケットのレシート数上位10位を発表!
■埼玉県
埼玉県に住んでいるONEユーザーから収集したスーパーマーケットのレシート数上位10位
収集期間:7/1〜7/31
・埼玉県で創業したチェーン店が上位3位を占める。
・上位10位が占める割合は51.4%。
■千葉県
千葉県に住んでいるONEユーザーから収集したスーパーマーケットのレシート数上位10位
収集期間:7/1〜7/31
・上位10位の中に千葉県が創業のチェーン店はなし
・千葉市に本社のあるイオンが1位
・上位10位が占める割合は39.2%
■東京都
東京都に住んでいるONEユーザーから収集したスーパーマーケットのレシート数上位10位
収集期間:7/1〜7/31
・東京都が創業のチェーン店が上位10位の中に3社ランクイン
・上位10位が占める割合は47.1%
■神奈川県
神奈川県に住んでいるONEユーザーから収集したスーパーマーケットのレシート数上位10位
収集期間:7/1〜7/31
・神奈川県が創業のチェーン店が上位10位の中に3社ランクイン
・上位10位が占める割合は47.9%
スーパーは地域密着型が強い
首都圏1都3県のランキングを調べ、見えてきたことは以下の通り。
1. 4県全てにランキングしているチェーン店は「イオン」、「イトーヨーカドー」、「西友」
2. 上位10位が占める割合は高くても約50%
3. その県で創業したスーパーが強い
■1. 4県全てにランキングしているチェーン店は「イオン」「イトーヨーカドー」
日本の小売をリードしている2強の「イオン」、「イトーヨーカドー」、アメリカ「ウォルマート」の資本が入っている「西友」が、4県全てでランクインしている。サービスレベル、品揃え、店舗の立地など各エリアの顧客のニーズに応えてきた努力の結果ではないだろうか。
■2. 上位10位が占める割合は高くても約50%
上位10位の占める割合は、一番割合が高い埼玉県でも51.4%。千葉県は39.2%と40%にも達していない。また、チェーン店単体で見ても、4県の中で1位のベルク(埼玉県)の割合も9.9%となっており、各チェーンでシェアを分け合っているのがわかる。
■3. その県で創業したスーパーが強い
埼玉県、東京都、神奈川県では、その県で創業したチェーンが上位にランクインしている。この理由について、以下のような推測ができる。
・日本人は野菜、魚など生鮮食品を食べる
・旬の食材も好んで食べる(夏はイワシ、冬はブリなど)
・地産地消の意識が強い
→朝採れた(獲れた)食材を店頭に並べてその日に売り切る、その時期に採れた(獲れた)食材を店頭に並べて売るなど、その地域ごとに食材を集めて、食材が傷む前に売り切る場所が必要だったのではないだろうか。
ちなみに埼玉県創業のヤオコーは単体決算で31期連続増収増益で企業としても非常に強い体質だ。
出典元:WED株式会社(ONE事務局)
構成/こじへい