食欲不振や不眠などの症状が現れる季節性感情障害の一つ、夏季うつ。日差しや暑さが原因となりやすいため、酷暑の今夏は特に発症してしまう人が多そうだ。
そんな夏季うつをはじめとした精神的な落ち込みに「音楽」が効果的であるという調査結果がこのほど、ハーマンインターナショナル株式会社による、全国の10~60代の男女(その他含む)計2,000名を対象にした意識調査によって得られた。
全体の半数以上の人が「音楽の無い世界では生きていけない」と回答
本調査の結果、「音楽の無い世界では生きていけない」という意見に対して、「ある程度同意する」(37.5%)、「強く同意する」(19.75%)と答えた人は、約6割(56.8%)となった(Q1参照)。
このことから、生活の中で私たちと音楽には密接な関係があり、音楽が日々の生活に与える影響も大きいということがわかる。
また、性別では男性より女性の同意数が、年齢別では18~23歳の若年層の同意数がとても多い結果となった。この結果は、本調査の全体を通して同じことが言えるため、女性や若い人は比較的、音楽の影響を受けやすい傾向にあることがうかがえる。
音楽が助けになったと感じた状況の1位は「ストレスを感じた時」
実際に音楽がどのような場面で私たちに影響を与えているのかを調査したところ、「ストレスを感じた時」(60.75%)が最も回答数が多く、次いで「退屈な時」(31.6%)など日常的な場面で音楽が一役買っていることがわかる(Q2参照)。
一方で、「卒業の時」(16.9%)や「引っ越しした時」(9%)など、環境や心身に大きな変化のある時も、音楽がポジティヴな影響を与えているようだ。
「音楽」はストレスの解消法として効果的
「ストレスを感じた時」に行う対処法として、全体の約2人に1人(44.6%)が「音楽」を選んでいる。これは、代表的な解消法ともいえる「運動」(30%)や「友人と/家族と話をする」(29.95%)などの方法を上回る結果となった(Q3参照)。
実際に、「音楽は、ストレスに対応する助けになる」という意見に、「ある程度同意する」(49.85%)、「強く同意する」(19.1%)と答えた人が、約70%(68.95%)となっていることからも、「音楽」が私たちに何らかの影響を、ストレスの解消に繋がっていることが考えられる(Q4参照)。
約8割の人が「音楽」の持つ精神的ヒーリング効果を実感
ストレス解消に効果のある「音楽」は、他にも「気持ちを紛らわせようとする時」(40.55%)や「自分にやる気を起こそうとする時」(39%)、「自分自身を落ち着かせようとする時」(37.5%)などの場面でも助けになっていることから、私たちの深層心理に働きかけ、サポートする力があることがわかる(Q5参照)。
また、「音楽には、気持ちを和らげる力がある」という意見に対して、本調査の設問項目の中で、唯一全年代から70%以上の同意が得られていることからも、「音楽」の精神的ヒーリング効果を実感している人が多いようだ(グラフ参照)。
運転中は、自然と音楽をかけてしまうことが多いが、気づかぬうちに緊張している心と体を音楽に委ねているのかもしれない。適度な休みを取りつつ、「音楽のチカラ」を感じながら、自分の時間を楽しんでみてはいかがだろうか。
<調査概要>
・調査名:「音楽のチカラ」に関する意識調査
・調査方法:インターネット調査
・調査実施機関:ハーマンインターナショナル株式会社、ハーマンインターナショナルインダストリー社
・調査実施期間:2020年6月16日(火)~2020年6月18日(木)
・対象地域:全国
・対象者:18歳~60代 男女(その他含む※) 計2,000名
※性別「その他」に関しては、有意の回答者数が集まらなかったため、今回の調査においては参考値としている。
Copyright 2020 Harman International Industries
出典元:ハーマンインターナショナル株式会社
構成/こじへい