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大規模災害の被災経験者に聞いた被災時に困ったことTOP3、3位食料不足、2位情報が届かない、1位は?

2020.09.03

自然災害は、いつわが身に降りかかるかわからない。

では、実際に“その時”が突然やってきたら、どんな困りごとがあるのだろうか?また、日ごろから備えを万全にしている人はどれくらいいるのだろうか?

そんな「防災意識と備えに関する調査」がこのほど、旭化成ホームプロダクツ株式会社により、全国20~60代の700名を対象に実施されたので、その結果を紹介していきたい。

Chapter1:防災意識と防災行動

全国の20~60代の700名を対象に、防災意識と防災行動について調査。まず、大規模災害※の被災経験がある219名に「被災時に困ったこと」について聞いたところ、1位「電気、ガスが使えない(照明や家電、スマートフォンが利用できない)」(56.2%)、2位「情報が届かない(テレビ、ラジオなどによる)」(29.2%)、3位「食料品が足りない」(24.2%)という結果になった。

一方、被災経験のない481名に「被災時に困ると思うこと」について聞いたところ、 「飲み物/水が足りない」(59.5%)が最も多く、次いで「電気、ガスが使えない(照明や家電、スマートフォンが利用できない)」(57.4%)、「衛生状態が悪い」(49.7%)に票が集まった。衛生状態を懸念する傾向にあるのは、新型コロナウイルス感染のリスクを鑑みた影響かもしれない。

※地震、台風、豪雨、洪水、津波、豪雪、竜巻、噴火などの自然現象によって、人命や社会生活に被害が生じる事態

Q.被災時に困ったことは何ですか。 (MA/被災経験があると回答した219名)

Q.被災時に困ると思うことは何ですか。 (MA/被災経験がないと回答した481名)

災害に対して、日頃から備えることが「大切だと思う」という人は95.1%と、大多数が防災の重要性を認識しているにも関わらず、家庭における災害への備えについては9割近く(88.3%)が「十分ではない」と回答。防災意識と実際の防災行動に乖離があることが明らかになった。

Q.災害に対して、日頃から備えることは大切だと思いますか。(SA/700名)

Q.ご家庭における災害の備えは十分だと思いますか。(SA/700名)

続いて実際に行っている災害への備えについて聞いたところ、「食料品、生活用品を備蓄する」(50.7%)が最も多く、次いで「自宅の被災可能性を把握する(ハザードマップを見るなど)」(43.9%)、「自宅周辺の避難場所、避難経路、危険な場所を確認する(地図を確認する、防災散歩をするなど)」(40.8%)に票が集まる結果となった。

また、災害の備えに費やす時間の年間平均はわずか10.1分ということが明らかに。昨今の国内情勢や災害頻度の増加により、防災意識は高いながらも実際の行動につながっていないことが分かる。

Q.災害への備えとして、具体的に何をしていますか。
それぞれに1年あたりで費やしている時間として、あてはまるものをお選びください。(マトリクスSA/700名)

※災害への備えとして、「1分~10分」「10分〜30分」「30分~1時間」「1~2時間」「2~5時間」「5時間以上」と回答した回答者を「やっている」に分類。

Chapter2:コロナ禍の「家庭の防災訓練不足」

直近の国内情勢や災害被害状況を踏まえ、防災訓練の必要性について聞いたところ、9割近く(85.8%)が「必要性があると感じている」と回答した。

他方で、直近の防災訓練参加有無については「5年以内には実施・参加していない」と約8割(78.6%)が回答。全国推計で6112万人が「5年以内には実施・参加していない」ことが明らかになるなど、防災訓練の参加率の低さが浮き彫りになった。

2020年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響もあり、防災関連イベントの中止が相次いでいることにより、多くの人が「防災訓練不足」の状況に陥ってしまう可能性がある。

Q.直近の国内情勢や災害被害状況を踏まえ、防災訓練の必要性についてどのように感じていますか。 (SA/700名)

Q.あなたは直近でいつ「防災訓練」に参加しましたか。
※職場・学校での経験は除いて、ご家庭(プライベート)で実施・参加された経験についてお答えください。(SA/700名)

※統計局データ 人口推計(令和元年版)の日本の人口構成比をもとに、ウェイトバック集計を実施

また、家庭内で防災対策について話し合えているかどうかについては、6割(64.9%)が「話し合えていない」と回答。さらに、家庭内で話し合えている人に、防災対策について話し合うために1年あたりに費やす時間を聞いたところ、「10分未満」(45.7%)が最も多く、次いで「10分~30分」(33.8%)と、家庭内で防災対策について話し合いができていない実態が明らかになった。

Q.あなたは家庭内で防災対策について話し合っていますか。(SA/700名)

Q.家庭内で防災対策について話し合うために費やす1年あたりの時間を教えてください。
(SA/家庭内で防災対策について話し合えていると回答した530名)

直近の国内情勢や災害の発生状況を踏まえた災害の捉え方についても調査した。約6割(58.6%)が「地震など災害が頻発している分、逆に、災害への慣れが生じているかもしれない」と回答するなど、自然災害の比較的多い日本ならではなのか、“災害慣れ”している傾向にあることが分かる。

また、「自然災害対策に加えて、コロナ対策もあり、現在の災害への備えは複雑になっている」ことに対しては約8割(77.0%)が「そう思う」と回答。

同様に約8割(75.0%)が「職場・学校などと違って、自宅の災害への備えは十分ではないと思う」と回答しており、コロナ対策も意識した防災対策を各家庭で取ることが必要といえそうだ。

Q.直近の国内情勢や災害の発生状況を踏まえ、以下についてどのように感じますか。 それぞれお答えください。
(マトリクスSA/700名)

Q.直近の国内情勢や災害の発生状況を踏まえ、以下についてどのように感じますか。 それぞれお答えください。
(マトリクスSA/700名)

Chapter3:「在宅防災訓練」をはじめたい

各家庭で行う防災対策については様々だが、「普段自宅にある日用品・キッチン用品を防災に役立てるアイデア・活用法」があることをご存じだろうか。

認知率を聞いたところ、4割(41.3%)が「聞いたことはあるが内容はよく知らない」、また3人に1人(33.0%)が「聞いたことがない」と回答し、認知率の低さが明らかになった。

Q.普段ご自宅にある日用品・キッチン用品を、防災に役立てるアイデア・活用法を知っていますか。(SA/700名)

「普段自宅にある日用品・キッチン用品を防災に役立てるアイデア・活用法」について知りたいと回答したのは7割以上(74.6%)、また、「家の中でできる防災訓練があったら実施してみたい」と約7割(67.6%)が回答しており、自宅でできる防災対策への関心の高さが伺える。

Q.普段ご自宅にある日用品・キッチン用品を、防災に役立てるアイデア・活用法を知りたいですか。(SA/700名)

Q.ご自宅(家の中)でできる防災訓練があったら実施してみたいですか。(SA/700名)

コラム:自宅でできる防災訓練について

NPO法人 レスキューストックヤード 常務理事 浦野愛氏

《プロフィール》
1976年静岡県生まれ。阪神・淡路大震災では、同朋大学の学生が設立した支援サークル「同朋大学ボランティアネットワーク」に所属し、被災者支援にあたった。卒業後、特別養護老人ホームデイサービスセンターで寮母として勤務したのち、レスキューストックヤードの設立と同時に事務局スタッフとなり、2004年度より事務局長、2009年度より常務理事を務める。災害時要援護者への支援事業を中心に、地域防災・災害ボランティア等、各種講演会・講座講師、支援プログラムの企画・運営を行っている。社会福祉士。

■調査結果について

調査では、防災対策の必要性を理解していながらも、「備える」という行動にまではなかなか結びついていないという結果がみられます。もしかしたら、災害はいつ起こるか分からないし、「面倒くさい」とか、「自分は大丈夫」という思い込みや過信が、心の奥にあるのかも知れません。

また、被災しても「避難所に行けば何とかなるや」と考えて、「自宅で長期間避難生活を送る」というイメージが湧かず、準備も進まないという背景があるのかも知れません。

■在宅避難はいま必要な災害への備え

実は、過去の災害のデータを見ると、避難所に行く人よりも、自宅で避難生活を送っていた人の数の方が圧倒的に多いんです。また、コロナ禍においては、感染予防のために、津波や浸水、土砂崩れや家屋倒壊などの危険がなければ、なるべく自宅や友人・知人の家にとどまるようにと政府も言っています。

そこで、皆さんには、ぜひご家族で「在宅防災訓練」に取り組むことをお勧めします。やり方は簡単。避難生活を送る場合を想定し、家族がどんなことに困るのかをイメージします。そして、その困りごとを解決するための工夫や、家にある身近な日用品がどの程度役立つのかを考え、防災バッグを準備したり、実際に試してみましょう。

■サランラップほど汎用性の高いものはない

災害時こそ、普段から使いなれているグッズが傍にあると安心しますし、工夫やアイデアも浮かびやすいと思います。まずはサランラップ🄬のように、汎用性の高いものから、もしもの時の活用術を学び、考え、「在宅防災訓練」で試してみましょう!
災害から、家族と自分の、大切な命と暮らしを守る第一歩として、できることからはじめてみましょう!

※旭化成ホームプロダクツ調べ

<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の20~60代の男女700名
調査期間:2020年8月1日(土)~2日(日)

出典元:旭化成ホームプロダクツ株式会社

構成/こじへい

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