■連載/阿部純子のトレンド探検隊
東京駅八重洲北口に、手土産やギフトに最適な和洋菓子や弁当、カフェが揃う「東京ギフトパレット」がオープンした。初出店の新ブランド、有名ブランドの新業態、東京駅初出店など34店舗が出店している(価格は税込)。
プレシャスデリ東京(弁当・惣菜・ドリンク)
東京駅飲食店コラボ、クイーンズ伊勢丹コラボ、日本橋有名店コラボなど、弁当ラインナップの充実ぶりが目を引く。ドリンクやおにぎり、サンドイッチなどの軽食も豊富でコンビニ的な感覚でも使える。
日本橋茅場町のフルーツショップ「イマノフルーツファクトリー」の絶品フルーツサンドも。宮崎完熟マンゴーを使ったプレミアムサンド「宮崎マンゴーサンド」(2160円)が出ているときもあるので、見つけたら(財布と相談しながら)要チェック!
卵焼きのようなバウムクーヘン「きみのまま」や、目黒の洋菓子「OGGI」、「ラ・メゾン白金」の濃厚ショコラサンドなど、東京駅初登場の洋菓子や、各種の手土産品も取り揃えている。
ギフトキヨスク(東京定番土産)
壁面、ショーウィンドーに東京の定番土産がずらりと並ぶ。新幹線の改札口に近く、時間がないときにもすぐに購入できるような導線を確保。通路を挟んで期間限定の商品を扱ったスペースもある。
東京土産で一番人気の「東京ばな奈」と東海キヨスクがコラボした新商品「東京ばな奈ブリュレタルト」(5個入・842円、8個入・1296円)は、東海キオスクのみ販売する限定品(東京駅では前述のプレシャスデリ東京でも取り扱う)。
型抜きして楽しむ「パンダバウム」(540円~)といったお手軽な菓子や、和菓子、佃煮、崎陽軒シウマイも。定番人気商品の東京ミルクチーズ工場「ミルクチーズケーキ」(2160円)は、持ち歩き10時間まで可能で、東京~博多(所要時間約5時間)の移動でも手土産にできる。
京都祇園あのん(最中)
長年培ってきたあんこ作りの技法を基に和洋折衷の菓子を作る「京都祇園あのん」。自家製あんことマスカルポーネを、食べる人の好みで仕上げる手作り最中「あんぽーね」は人気商品。余ったあんこやマスカルポーネは、トーストやパンケーキにトッピングしてもおいしい。東京ギフトパレット限定はマスカルポーネと生キャラメルを最中でサンドする「あんぽーねプレミアム(生キャラメル)」(5個入・1944円)。
茶辻(お茶、お茶スイーツ)
日本一の売り上げを誇るバレンタインの祭典、ジェイアール名古屋タカシマヤ「アムール・デュ・ショコラ」でデビューし、連日大行列となった「茶辻」初の常設店舗。日本を代表するパティシエ・辻口博啓氏が手掛ける、こだわりのタピオカドリンクや、「とろなまブッセ」「くるくるロール」「茶辻クッキー」など、お茶の個性を生かした手土産スイーツを販売。
ドリンクでおすすめは、辻茶オリジナルティーの「琉球紅茶」(ストレート380円、ミルク450円)。トッピングは1種類ごと+80円。琉球紅茶ミルクにタピオカと特製ミルクフォームのトッピングがおすすめ。
マイスターチーズ(チーズイタリアンスイーツ)
イタリアンスタイルのオリジナルレシピによるチーズスイーツ専門店。代表作の「マイスターチーズパイ」(3個入・864円、6個入・1620円、10個入・2700円)は、ナポリのイタリアンパイ「スフォリアテッラ」にインスピレーションを受けて誕生。高温で焼き上げた81層グランマーゾチーズパイの中に、パルメジャーノ レッジャーノ、カマンベール、チェダー、ゴーダによるチーズショコラが詰まったチーズ尽くしの一品。
カドーナチュール(ビスケット、お茶)
環境に配慮した素材を使用し、防腐剤や食品添加物を使わない商品を作る「カドーナチュール」。代表作のビスケットはヨーロッパBIOオーガニック認証取得の原料を使用し、ベルギーとフランスの国境近くにある村のアトリエで製造。バター、チョコレート、キャラメル、レモン、フランボワーズのビスケット各種(5枚入・1080円)。東京ギフトパレット限定は「ビスケット サンド」(6枚入・2808円)。
ビスケットによく合うのが、自然栽培の粉茶。有機肥料、化学肥料、農薬を一切使わず自然のままの環境で育てるため、年に一度しか収穫しない。自然の恵みを丸ごといただけるように粉茶にして提供。お茶はもちろん、料理や製菓にも利用できる。煎茶、番茶(春・夏)、玄米茶、ほうじ茶、和紅茶、三年番茶の各種粉茶(40g・1706円~1922円)。1缶で湯飲み約80杯分。
バターゴーフレット専門店 SOLES GAUFRETTE(ゴーフレット)
東京駅構内で行列のできる「プレスバターサンド」を展開するBAKEによる、バターゴーフレット専門店。「バターゴーフレット」(4枚入・972円、8枚入・1944円)。店舗限定の店内で焼き上げる「焼きたてバターゴーフレット」(1枚・270円)も。
neko chef(チーズ&フルーツ スイーツ)
「ザ・メープルマニア」を手掛けるシュクレイの新ブランド。チーズと果実のクッキーは塩気やコクを感じ、甘いものが苦手な人でも楽しめる。ワインとも好相性。「カマンベール&レーズン」「チェダー&クランベリー」「ゴルゴンゾーラ&イチジク」(各4個入・1080円)。
クッキーのチーズと果実の組み合わせをチーズフルーツバーガーに仕立てた「ネコシェフバーガー」も試してみたい一品。「カマンベール&レーズン」では、濃厚なカマンベールにマスカルポーネを合わせたクリームと、甘みのあるレーズンをサンドしている。「ネコシェフバーガーセット」(カマンベール&レーズン、チェダー&クランベリー、ゴルゴンゾーラ&イチジク各1個 計3個入・1,296円)。
銀座 菊廼舎(干菓子)
創業1890年の江戸和菓子。小さな干菓子を約30種類ほど詰め合わせた、宝石箱のような「冨貴寄」は菊廼舎の代表銘菓。東京駅限定は「東京赤丸缶」(2160円)。
大角玉屋(いちご豆大福)
昭和60年に一大ブームを巻き起こした、いちご豆大福の元祖が東京駅初出店。最新型の東海道新幹線「N700S」をリアルに表現した最中「新幹線もなか」は大納言、こしあん、いちごあんの3種(各324円、3個入・1150円、6個入・2300円)。3個、6個入りの箱には側面の車窓から各地の名所が現れ、最中を食べながら旅行気分が味わえる……かも?
パティスリー銀座千疋屋(フルーツ菓子)
東京ギフトパレット限定の「フルーツオムレット」はぜひ手に入れたい一品。ふわっと口当たりの良い柔らかな生地に、なめらかでほどよい甘みの生クリーム、銀座千疋屋ご自慢のフルーツをたっぷりとサンド。「フルーツオムレット」「バナナチョコオムレット」と旬のフルーツをサンドした季節限定の「季節のフルーツオムレット」の3種(各864円)。
【AJの読み】エキソト施設「東京駅一番街」の新スポット
東京駅はエキナカ施設とエキソト施設がひしめき合っており混乱しそうだが、東京ギフトパレットは、東京駅八重洲口に広がる商業施設「東京駅一番街」の1階と2階(スターバックスのみ)に位置している。東京ラーメンストリートや東京キャラクターストリートのある地下1階からひとつ上がった場所で、八重洲北口改札のすぐそばにある。
新幹線での出張の際、車内で食べる朝食を選ぶのが楽しみで、いつも早めに東京駅に着くようにしているのだが、「プレシャスデリ東京」(6:30から営業)は八重洲北口改札のすぐ前という立地で、弁当やサンドイッチなどが充実しているので、次の出張のときはぜひ利用したい。
文/阿部純子