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話題のベーカリー「考えた人すごいわ」「あらやだ奥さん」「生とサザンと完熟ボディ」を手がけた岸本拓也氏の新店舗が吉祥寺と入間にオープン

2020.09.03

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

「パン屋で町を元気にします」をモットーに、国内外を問わず、現在進行中の案件も含めて約200店舗をプロデュースしている、ベーカリープロデューサーの岸本拓也さん。「考えた人すごいわ」「うん間違いないっ!」「生とサザンと完熟ボディ」「あらやだ奥さん」など、インパクトのある店名や、様々な業種オーナーの参入と、高級食パンを中心とした奇想天外なベーカリーを展開している岸本さん。岸本さんが手掛けた新店舗が、新たに2店オープンした。

「誰にもあげない」(入間)

埼玉県入間市にできた新店舗で入間市駅から徒歩5分。1943創業の貨物輸送や建設業、倉庫業を営むミタカロジスティクスが異業種に初参入、自社施工した店舗だ。

コンセプトストーリーは、『ロックに夢中になっていて、こんな美味しいパンがあったなんて今まで知らなかった僕。こんな驚きの食パンをみんなに教えてあげたいけど……やっぱり「誰にもあげない」』。

「弊社の工事部が岸本さんプロデュースの店舗の内装をずっと請け負っており、どの店舗もとても繁盛しているのを見て、うちでも高級食パンの店ができないだろうかと、会長の宮崎(陽市郎さん)と検討し実現した」(ミタカロジスティクス 取締役社長 吉田正さん)

「ミタカロジスティクスさんには店舗の内装を多く手掛けていただいた。物流がメインの会社だが、物流は地域の中に物を届ける仕事であり、我々の目的は日常の中に笑顔を届けるということ。役割として似ているなと感じた」(岸本さん)

フォトセッションでは、ミタカロジスティクスの宮崎会長と吉田社長が「誰にもあげない」ポーズで決めてくれた。

入間市に出店した理由について、岸本さんはこう話す。

「食パンは毎朝食べるもので、生活に密着している食べ物。私たちが目指すのはパン好きの人に来てもらうベーカリーではなく、地域には欠かせないものとしての役割を担うパン屋。店舗作りでは町の活性化を念頭に、商品開発、ストレスのない買い方、パン屋の存在を町に広げるための手段をいつも考えている。

出店を考える際は地形や地勢も重視している。入間市は人口14万人の街で、池袋へ40分で行ける場所。加治丘陵があり、関東平野の平地と山地の境目となる、良い意味でクローズされている地形。パン屋は橋を越えたら商圏が変わるといわれるが、トンネルを超えての3㎞と平坦な地の3㎞では商圏が変わってくる。入間市駅周辺は半径2㎞で人口が7万人いるので、パン屋が町を活性化させる意味が十分にあるのではないかと。地域性の強さが最終的にこの場所を決めた理由になった」(岸本さん)

「誰にもあげない」の店名の発想は、小さな子どもが、おいしいものを独占しようとして「絶対にあげない!」と言うように、パンに興味がなかったロッカーでさえも独り占めしてしまうようなおいしさ、ということから。

「プロデュースではギャップ感を大事にしている。普通、誰にもあげないといったら、子どもがママに言っている様子が想像できるし、実際にもこのパターンで描いてみたが、型にはまりすぎて、ありきたりのイメージになってしまう。この人があげないと言ったらギャップ感が出るという対象をいろいろ考えてみた。私は音楽が大好きで、店の構成要素は音楽と旅。バーボンが似合う、普段あまりパンを食べないイメージのヘヴィメタロッカーが、パンを食べたときに『うまい!これは誰にもあげたくない!』と言ったら面白いなと」(岸本さん)

扱う食パンは2種。プレーンの「甘美なくちどけ」(2斤/870円・税込以下同)は、耳が薄くてしっとりとした、きめの細かい食感。フランス産発酵バターの豊潤なコクと香り、噛むほどに広がる甘味は隠し味のローズヒップ蜂蜜。

レーズンパンの「葡萄のごちそう」(2斤/1060円)は、渋みがなく甘酸っぱいサンマスカットレーズンを使用。生地はプレーンと同じものを使用しているが、サンマスカットレーズンの味が生地に移ることで、より一層深い味わいになっている。食パンに合うスプレッド(各種870円)、オリジナルラスク(300円)も販売。

地域のファミリー層をメンターゲットに、1日150-~200本を目標にして販売していくとのこと。

「告白はママから♥」(吉祥寺)

吉祥寺駅より徒歩5分。食の感度の高い吉祥寺で7年間営業していた「ボンジュールボン」が、年々高まっている食パン人気から、喜ばれる食パンを提供したいという想いで、岸本さんにプロデュースを依頼。

コンセプトストーリーは、『食パンを一度口にした瞬間、その美味しさに驚き一目惚れしたママ。「告白」の花言葉をもつチューリップを腕いっぱいに抱えて、食パンに告白しにいきます。「あなたのおかげで家族みんなが毎日幸せです···♥」と愛を伝えたくなるほど感動の食パン』。

扱う食パンは2種。プレーンの「しあわせの食パン」((2斤/800円・税別以下同)は、しっとり柔らかい食感と、国産バターに一部発酵バターを加えた芳醇な香りで、国産さくら蜂蜜の優しい甘みが加わる。

レーズンパンの「恋するレーズン」(2斤/980円)は、「葡萄のごちそう」同様に、渋みがなく甘酸っぱいサンマスカットレーズンを使用。朝食だけでなくデザートとしても味わえる。

【AJの読み】高級食パンブームの仕掛け人

奇想天外なネーミング、扱う商品は食パンだけというわかりやすい店舗展開だが、岸本さん流のマーケティングやブランディング、プロモーションを活用した手法で、全国で成功を収めている。オープンから2年経った今でも行列が絶えず、1日に500本が売れる店舗もある。

入間ではプレオープン前の内覧会を取材したが、販売開始と勘違いして並ぶ人や、整理券配布の時間を尋ねる人がひっきりなしに訪れていた。取材の帰り道、試食用のショッパーを持って駅に歩いていたら続けざまに「もう販売開始したんですか?」と声を掛けられ驚いた。高級食パンブームと言われて久しいが、全国に広げた仕掛け人が岸本さんで、その勢いはまだ続きそう。

いずれの食パンも、焼きたてはつい、ぶわーっとちぎりたくなるような(下記画像)やわらかさ。しっとりとした食感で耳までやわらかく、そのままでもトーストしても楽しめる、シンプルで飽きが来ないおいしさ。食べきれない場合は冷凍保存で。

文/阿部純子

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