プリン、ティラミス、ロールケーキ、シュークリーム、エクレアなど、バリエーション豊富なコンビニスイーツ。イマドキ女子はどこのコンビニで売られているコンビニスイーツを好んで食べており、また、どんな理由で購入しているのだろうか?
そこで今回、RooMooN株式会社が運営する女子大生・女子高生マーケティング集団「Trend Catch Project 」により、全国の女子大生、女子高生を対象とした「コンビニスイーツ購買実態」に関する調査が行われたので、その結果を紹介していきたい。
コンビニスイーツは「ローソン」と「セブンイレブン」の二大勢力が人気
女子大生・女子高生が最も好きなコンビニを尋ねたところ、セブンイレブンが66%と圧倒的に人気であることが明らかになった。どこのコンビニスイーツが最も好きかという質問には、ローソン(38.6%)とセブンイレブン(37.7%)がほぼ同率で上位を独占する結果に。
女子大生・女子高生が最も好きなコンビニではセブンイレブンが人気だったが、どこのコンビニスイーツが最も好きかに関しては1位と2位の票数に大差がなく、セブンイレブンとローソンの二大勢力が人気を博していることが分かる。
さらに、「好きなコンビニ」と「どのコンビニスイーツが好きか」の2つの質問で、全体の44%が異なるコンビニを選んでいることから、目的によって来店するコンビニを選んでいることが見受けられる。
コンビニのうち、セブンイレブンやファミリーマートが最も好きな人の移行率が最も高かったのはローソンであることから、「どのコンビニスイーツが好きか」という質問でローソンとセブンイレブンの割合が高いことと関連していると考えられる。
コンビニを問わず、好きなコンビニスイーツを尋ねたところ、全体の3割が「シュークリーム、エクレア」と回答した。続いて多かったのが「プリン、パンナコッタ」「チーズケーキ」という結果に。全体の半分以上を上記のスイーツで占めていることが分かった。
中でも、各コンビニ店において必ずと言っていいほど販売されているもの、かつ比較的にレジ近くの商品棚に陳列されているシュークリームは手に取りやすく、安定して人気を得ているのではないかと考えられる。
コンビニスイーツの相場は約300円。「ついで買い」が基本
コンビニに行く頻度を尋ねたところ、最も多かった回答は「週1~2回」が41.2%という結果に。続いて「週3~4回」が26.3%、「月に何回か」が21%となった。全体のうち、約72%の女子大生・女子高生が週に1回以上コンビニを訪れている結果から、コンビニは身近で生活に必要な存在であることが明らかだ。
一方で、「月に何回か」や「ほとんど買わない」といったコンビニを訪れない層も一定数存在している。スーパーと比較すると、商品価格が割高であることも影響しているのではないだろうか。
どのくらいの頻度でコンビニスイーツを購入しているのかに関しては、最も多かった回答は「月に何回か」が50%と、全体の半分を占める結果となった。次に多かったのが「ほとんど買わない」の27%、「週1〜2回」の16%、「週3〜4回」の3% が続く形となった。
コンビニへ行く頻度が平均で週1~2回であったことと関連づけると、コンビニへ行く度にスイーツを買う人は少ないことがわかる。
また、「ほぼ毎日」コンビニへ足を運ぶ人は全体の1%であることから、スイーツの購入を目的としてコンビニへ行く女子大生・女子高生は少ないと考えられる。
1つあたりのスイーツにいくらまでならお金を払いたいと思うのかを「コンビニスイーツを買う際の最高価格」とし、金額を50円単位で調査した。最も多かった価格帯は「301円~350円」で、調査数の25%を占める結果に。次いで、「151円~200円」「201円~250円」「251円~300円」がほぼ横並びで多い結果となった。
さらに、コンビニスイーツを買いたいと思う価格帯ごとに「どこのコンビニスイーツが最も好きか」という質問の回答を関連づけると、上位二位であるセブンイレブンとローソンの順位が価格ごとに変化している。
コンビニスイーツを買う最高価格が「100円~200円」の消費者はセブンイレブンに、「201円~350円」の消費者はローソンに、351円以上の消費者はセブンイレブンのスイーツに魅力を感じている事が明らかになった。
また、コンビニスイーツに払える金額として最も割合の高かった「151円~350円」という金額は、ローソンを支持する割合の多い価格帯であることから、コンビニスイーツという分野でローソンが相対的に人気である理由の一つに、価格設定が影響しているとも考えられる。
コンビニスイーツを買う動機は「自分へのご褒美」が多数
女子大生・女子高生はどんな時にコンビニスイーツを買いたくなるのか調査した結果、最も多かった回答は「自分へのご褒美」の63.2%。次いで「小腹が空いた時」の42.1%が続く結果になった。
若年層女性は、コンビニスイーツに対して手軽に買えることへの魅力を感じながらも、「少し特別なもの」という認識を持っていると考えられる。
また、これらに続き「SNS、周りで話題になっている」が33.3%であることから、SNSをはじめとするインターネット上での評判や同世代の口コミによる購入意欲への影響も少なからずあるようだ。
コンビニスイーツを買う際に最も重要視することに関しては、最も大きな割合を占めたのが「その時の気分」の61.4%で、他の選択肢に圧倒的な差をつける結果となった。続いて、「価格」の26.3%、「見た目」の7.9%が多いようだ。
「自分へのご褒美」としてコンビニスイーツを購入する人が多いことが明らかになったが、自分を褒められる気分であることも購入意欲に繋がる重要な要素なのかもしれない。
この度の調査から、女子大生・女子高生の好きなコンビニランキングでは「セブンイレブン」が、コンビニスイーツランキングでは「セブンイレブン」と「ローソン」がほぼ同率で人気を博していることが明らかになった。
また、コンビニへ行く頻度とコンビニスイーツを購入する頻度が異なることからも、スイーツを目的にコンビニへ足を運ぶよりも、「ついで買い」や「ご褒美」としての購入が多いと考えられる。
「Trend Catch Project」のnoteにて、「若年層女性のコンビニスイーツ購買実態」に関する、さらに詳しい分析記事を公開している。
https://note.com/yellowproject/n/n9ff7669f4cc8
<調査概要>
調査名:「若年層女性のコンビニスイーツ購買実態」に関する調査
調査期間:2020年8月1日(土)~ 8月9日(日)
調査方法:インターネット調査
調査対象: 全国の女子大生、女子高生
回答件数:合計114件
出典元:RooMooN株式会社
構成/こじへい