今や私たちの生活に欠かせないアイテムともいえるスマホですが、写真を見る際やゲームをする際、「大画面で楽しめたらな」と考えたことはないでしょうか。
実は、少し工夫をすれば、スマホとテレビを接続し、テレビの大画面でスマホの画像を見たり、ゲームをプレイすることが可能です。ここでは、そんなスマホとテレビの接続方法について紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
有線接続と無線接続
スマホとテレビを接続する方法には、大まかに分けて「有線接続」と「無線接続」の2つがあります。どちらが良いというものではなく、通信環境や接続して何をするかによって、おすすめの接続方法は変わってきます。
有線接続のメリット・デメリット
有線接続の大きなメリットは、無線接続と比べて接続が安定しているという点です。画像の乱れや音声の遅延といった現象が起こりにくいので、ストレスを感じにくいでしょう。また、接続方法がシンプルなのも特徴です。スマホとテレビをつなぐ専用のケーブルさえあれば、簡単につなげられるので、誰でも簡単に接続できるのもメリットといえるでしょう。
逆にデメリットは、使用しているスマホとテレビの双方が有線接続に対応していなければならないという点です。購入する前に、お使いのスマホとテレビが対応商品なのかを確認しましょう。加えて、ケーブルで接続するという性質上、長いコードが邪魔になってしまう可能性もあります。
無線接続のメリット・デメリット
無線接続のメリットは、ケーブルを必要としないため、使用場所や姿勢を自由に決められるという点です。スマホとテレビを接続している最中でも、電波の届く範囲内であれば、動き回れるので、ベッドで横になりながらスマホを操作したりもできます。また、スマホを充電しながらテレビと接続しやすいのもポイントです。有線接続の場合は、コードを充電端子に接続しなければならないので、充電が行えない場合があります。
デメリットとしては、通信が不安定になりやすいというものがあります。製品の品質や電波状況によって通信が途切れたり、映像が乱れてしまう可能性があります。有線接続と比較すると、音の遅延なども起こりやすいので、ゲームをテレビ画面でプレイする場合は、有線接続が適しているでしょう。
スマホとテレビを無線接続する方法
スマホとテレビを無線で接続する方法はいくつか存在し、それぞれの機種によってできる方法、できない方法があります。ここからは、スマホとテレビを無線接続する代表的な方法を紹介していきましょう。
Miracastで接続(Android専用)
Androidスマホをテレビと接続したい場合は、Miracastという通信方式が使用できます。Miracastは、ほとんどのAndroidスマホに対応しているだけでなく、近年のテレビであればすでに導入されている場合が多いので、接続のために何かを購入する必要がないというメリットがあります。接続方法は各スマホによって変わるので、使用中のスマホのマニュアルを確認しましょう。
Apple TVで接続(iPhone専用)
Apple TVとは、Appleが開発したテレビでネット動画などをみるための端末です。iPhoneだけでなく、iPadなどのApple製品でも接続が可能となっています。接続するには、Apple TVとテレビをHDMIケーブルでつなぎ、Wi-Fiに接続、Apple TVと同じWi-Fiに接続しているiPhoneのコントロールセンターを開き、「画面ミラーリング」から「Apple TV」を選択することで、iPhoneの画面をテレビに映し出すことができます。
Chromecastで接続(Android・iPhoneともに接続可能)
Googleが開発してるChromecastは、テレビに差し込んで、テレビを無線接続に対応させてくれる端末です。基本的にはAndroidスマホ(Android5.0以降の端末)と接続するための端末ですが、専用のアプリをインストールすることでiPhoneでも使用が可能となります(iOS9.0以降)。直接テレビに差し込むことが可能なので、ケーブルは必要ありません。接続方法も簡単で、端末をテレビに接続した後、専用のアプリを起動し、設定すれば完了します。
Fire TV Stickで接続(Android・iPhoneともに対応するモデルであれば接続可能)
Fire TV Stickは、Amazonが販売している端末で、Chromecastと同様にテレビに直接差し込むことで接続が可能となります。iPhone・Androidともに接続が可能で、特にAmazonの有料会員である「Amazon Prime」のサービスとの互換性が高い製品です。こちらも、ケーブルの用意は必要ありません。
※データは2020年8月上旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤 文彦