意外と作るのが面倒なマイナンバーカード。顔写真付き身分証なら、免許証やパスポートで間に合ってるからと、作成を先送りにしている人は多いに違いない。
そんな、なかなか進まないマイナンバーカードの普及を目的の一つとして9月から「マイナポイント事業」が始まるが、その認知度・利用意向はどの程度のものなのだろうか?
そこで今回、スマートフォンを所有する18~69歳の男女5,353人を対象に、7月21日~7月27日の期間、「マイナンバーカードとマイナポイントに関する調査」が実施されたので、その結果を紹介していきたい。
なお本調査は、MMDLabo株式会社と株式会社コロプラが提供するスマートフォン向けインターネットリサーチサービス「スマートアンサー」が行ったものだ。
マイナンバーカードの所有率は27.7%、申請中は7.2%
スマートフォンを所有する18~69歳の男女5,353人を対象に、顔写真付きのマイナンバーカードの所有について聞いたところ、「顔写真付きのマイナンバーカードを持っている」が27.7%となり、「現在、受け取りの申請をしている」が7.2%、「マイナンバーカードを持っていない」が59.6%、「わからない」が5.5%となった。
続いて、マイナンバーカード所有者(n=1,485)と現在、受け取りの申請中と回答した人(n=388)を対象に、マイナンバーカードを取得した時期を聞いたところ、マイナンバーカード所有者は「2015年頃」が12.3%、マイナンバーカード申請中は「2020年7月」が45.9%とそれぞれ最多となった。
マイナンバーカードを作った理由、「身分証明書として使えるから」が最多
マイナンバーカード所有者と現在、受け取りの申請中と回答した人(n=1,873)を対象に、マイナンバーカードを作った理由を聞いたところ、「身分証明書として使えるから」が36.3%、「今後利用できる場面が増えると思ったから」が31.4%、「マイナポイントで買い物したいから」が21.7%となった。
これを所有者別でみると、マイナンバーカード所有者(n=1,485)で最も多かった回答は「身分証明書として使えるから」が39.9%、受け取りの申請中の人(n=388)は「マイナポイントで買い物したいから」が59.3%となり所有者別で異なる結果となった。
マイナポイントの認知度は83.1%、設定した決済サービスの上位は「PayPay」「楽天カード」「WAON」
スマートフォンを所有する18~69歳の男女5,353人を対象に、マイナポイントについて聞いたところ、「内容を把握している」が35.5%、「聞いたことはあるが、内容を把握していない」が47.6%、「聞いたことがない/わからない」が16.9%となった。
前問で内容を把握していると回答した人(n=1,900)を対象に、マイナポイントの申し込み状況について聞いたところ、「申し込んだ」が23.9%、「申し込んでいないが、今後申し込む予定がある」が46.3%、「申し込んでおらず、今後申し込む予定もない」が29.8%となった。
マイナポイントを申し込んだと回答した人(n=454)を対象に、マイナポイントに設定した決済サービスを聞いたところ、「PayPay」が20.3%と最も多く、次いで「楽天カード」が12.8%、「WAON」が12.3%となった。
次に、マイナポイントの申請をした理由を聞いたところ、「5,000円のポイントバックが魅力的だから」が76.7%と最も多く、次いで「マイナンバーカードを持っているから」が37.9%、「マイキーIDを持っているから」が11.5%となった。
マイナポイントの利用意向は29.9%
前問でマイナポイントについて「聞いたことはあるが、内容把握していない」「聞いたことがない/わからない」と回答した人(n=3,453)を対象に、マイナポイントについて説明したうえで利用意向を聞いたところ、「利用したい」が29.9%、「利用したいと思わない」が29.7%、「わからない」が40.4%となった。
さらに、マイナポイント利用意向者(n=1,032)を対象に、マイナポイントに設定できる決済サービスについて聞いたところ、「PayPay」が24.5%と最も多く、次いで「楽天カード」が14.5%、「au PAY」が6.7%となった。
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある。
<調査概要>
「マイナンバーカードとマイナポイントに関する調査」
・ 調査期間:2020年7月21日~7月27日
・ 有効回答:5,353人
・ 調査方法:インターネット調査
・ 調査対象:スマートフォンを所有する18歳~69歳の男女
出典元:MMDLabo株式会社
構成/こじへい