3密を避けられ、適度な運動にもなると、自転車通勤が注目されている。そこで自転車のエキスパートたちに取材を敢行。自転車選びのポイントとおすすめモデルを紹介する。
ミニベロ
一般的な自転車と比べて小さなタイヤをセットしたモデル。室内保管やクルマへの積み込みを想定した折りたたみ式を採用するものも多い。
タイヤが小さなミニベロは軽い力で漕ぎ出せる。そのため、信号待ちなどで頻繁に停車する街中を走るのに向く。おしゃれなモデルが多く、幅広い世代に人気を博しているが、「すべてのミニベロが通勤に適しているとはいえません」とサイクルベースあさひの雁瀬さんは話す。
「ミニベロは街をのんびり走るのが得意な自転車ですが、通勤に使うのであれば、速さや乗り心地の快適さは重視したいところ。であれば、ロード用のギアを備えるなど、スポーツバイクに匹敵する走行性能を追求したモデルが適任です」
さらに、保管しやすいことも重要。自宅や社内で保管できれば盗難被害はもちろん、汚れやサビの付着による故障のリスクが減る。
最後のポイントは、積載量が大きいこと。バックパックなど背負えるバッグを使うのもいいが、バッグを収納できるカゴを取り付けることができれば、移動はさらにラクになる。カゴやキャリアの取り付けを想定していないモデルも少なくないため、事前に確認しておくといいだろう。
ひと口にミニベロといっても、折りたたみタイプ、クロスバイクタイプ、ママチャリタイプなど選択肢は幅広い。路面状況や走行距離、通勤以外の使い道などを考慮して、自分のスタイルに適したモデルを選ぶことも重要だ。
雁瀬雄太さん(サイクルベースあさひ千駄ヶ谷DEPT.)直伝!
通勤をラクにする3つのポイント
[1]スポーツバイクに負けない走行性能を備えていること
[2]気軽に室内保管できるくらい軽量でコンパクトなこと
[3]たくさんの荷物を積載できること
ロードバイクのようなスピード感のある走りを求める人におすすめ
ジャイアント『イディオム2』6万3000円
「小径ロードバイクとも呼ばれる、走行性能に優れたモデルです」。空気抵抗を減らして加速性を高めるエアロ形状のフレームなど、競技用バイクの技術を踏襲し、軽快な走りを実現した。幅広いギア設定でのんびりライドにも対応。
●細身のタイヤで高速走行を可能に
28mm幅の細タイヤは路面抵抗を受けにくくスムーズに走れる。
●車載時などに便利な折りたたみ機構
ハンドルを支えるパーツが折れ曲がる仕様。車載時に便利だ。
●フレーム素材:アルミ ●コンポーネント:シマノ アセラ(8段) ●ブレーキ:Vブレーキ ●タイヤサイズ:20×1-1/8c