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知ってる?「幸甚」の意味と正しい使い方

2020.09.12

『幸甚』は、社内外問わずさまざまなビジネスメールで使用できる言葉です。前後の表現方法がいくつかあるため、文脈やシチュエーションに合わせて使い分けるのがおすすめです。使い方の注意点も紹介するので、しっかり把握し使いこなしましょう。

幸甚とは

『幸甚』は日常的に使う言葉ではないため、読み方や意味があやふやな人もいるのではないでしょうか?正しく使えるように、まずは読み方と意味をきちんと理解しましょう。

読み方と意味

思いがけない幸せ・運がよいという意味の『幸』と、普通の程度を超越していることを指す『甚』を組み合わせて『こうじん』と読みます。

甚は『とても』『非常に』を表す言葉でもあるため、『とてもうれしく思う』『非常にありがたく思う』や『この上なく幸運に思う』といった意味です。よく使われるシチュエーションはいくつかありますが、相手の行為に対して感謝を表現するなど、いずれもポジティブなニュアンスで使われます。

もともとはフォーマルな手紙に使用されていた言葉でしたが、近年はビジネスメールでもよく使用されるようになっています。堅い印象のある言葉のため、書き言葉として使用されることが多く、口語として会話の中で使うことはほとんどありません。

どのような場面で使うのが正しい?

意味が分かっても、使いどころを間違えてしまうと、違和感のある文章になってしまいます。どのような場面で使えるのか、きちんと把握しておきましょう。

相手に何かを頼むとき

会社では、社内外の人に対して依頼や要望を伝える場面が多々あります。幸甚は、相手に何かを頼んだり要望を伝えたりするときに添えて使うのが主流です。主にお客様・取引先の人・目上の人・格上の人に対して使います。

具体的な使い方は、以下の通りです。「お忙しいところ恐縮ですが、ご検討いただけますと幸甚です」や「ご多忙と存じますが、ご足労いただけましたら幸甚です」「添付資料をご確認いただけますと幸甚に存じます」。

文末を「幸甚でございます」「幸甚であります」などと言い換えて使うことも可能です。

感謝の気持ちを伝えるとき

相手の誠意や行為、配慮などに対して「うれしい」「ありがたい」といった気持ちを伝えるときにも使えます。「ありがとうございます」「感謝しております」と同じ意味ですが、取引先・お客様・目上の人などに伝える場合は、幸甚を使う方がよりフォーマルで好印象になることもあるでしょう。

「先日は、ご多忙のところ弊社の展示会にご参加いただき幸甚でございます」や、「お忙しい中、早速ご検討いただき幸甚です」「この度は、大変ご丁寧な暑中見舞いをいただき幸甚でございます」のように使います。

贈り物をするとき

仕事上の付き合いで、取引先や上司にお中元など贈り物をすることは珍しくありません。贈り物と一緒に「喜んでもらえたらうれしいです・満足です」という気持ちを込めたメッセージに、幸甚が使えます。

自分がうれしいかどうかではなく、あくまでも「自分の行為を好意的に受け入れてほしい」と伝える趣旨があります。

「お中元を贈らせていただきました。ご笑納(しょうのう)いただければ幸甚です」や、「先日のお礼に心ばかりの品を送らせていただきます。お気に召していただければ幸甚でございます」「弊社の記念品を送らせていただきますので、ご受容くださいますと幸甚です」のように使いましょう。

一般的な「幸甚です」以外の表現方法

丁寧な表現として使われる「幸甚です」ですが、他の表現方法もあります。ビジネスメールを送る相手やシチュエーションに合う言い回しを選びましょう。

幸甚に存じます

お客様・取引先・目上の人に対してのビジネスメールなどで、頻繁に目にする表現の一つが、「幸甚に存じます」です。謙譲語である「存じます」に変えることで、より丁重な印象になります。

より丁寧な表現として「幸甚でございます」という表現を目にすることもあります。使用法としては間違っていませんが、どちらの表現にするか迷ったときは、使用頻度が高い「存じます」とした方がよいでしょう。

文脈やシチュエーションによっては、「幸甚に存じます」が堅苦し過ぎて違和感がでてしまうこともあります。そのようなときは、別の言い回しに変えましょう。

幸甚の至りです

「弊社の展示会にご足労いただき幸甚の至りです」という言い回しもあります。至りは『極み』と同様に、最高の状態を表します。

「幸甚の至り」は『最高に幸せである状態を強調する表現』で、感謝の気持ちを伝えるときに使われることが多いです。敬意を込めた文脈にするときは、「幸甚の至りに存じます」と文末を変えることで、より丁寧な表現になります。

至りと同じ意味の極みを使って「幸甚の極みです」とも使えます。どちらも、『この上なく最高の状態』という類語ですので、同じような場面で使用します。

幸甚に思います

依頼などをするときに「〇〇してもらえると助かる・ありがたい」といった意味を含むニュアンスで、「資料を送付していただけると幸甚に思います」と書くこともあります。

しかし、年齢や役職が上の人などに使用すると、失礼な印象になることも考えれます。また、誤った使用法とされることもあるようです。丁寧語の「幸甚です」や謙譲語の「幸甚に存じます」とした方が、印象を悪くしたり誤用だと思われたりする心配がなく安心でしょう。

幸甚を使うときの注意ポイント

ビジネスメールに適した便利な言葉でも、使い方を誤ると印象を悪くしてしまうこともあります。幸甚を使う際に気を付けたいポイントなど、注意点を紹介します。

多用すると逆に印象が悪くなる

幸甚は取引先や目上の人に使える便利な表現です。しかし、あたかも定型文のように多用してしまうと、「わざとらしい」「しつこい」「おおげさ」といった悪い印象を与えてしまうこともあります。また、過度に使用すると本来の言葉の重み伝わらなくなり、口先だけの軽々しい印象にもなり兼ねません。

本来、幸甚は普通の程度を超越したこの上ない幸せを表現する言葉です。無理をいって融通してもらったり、危機的状況を助けてもらったりといった重要なシチュエーションで使うようにしましょう。

1通のビジネスメールに対し1回の使用に留めるようにすることも大切なポイントです。

親しい間柄で使用するのはNG

主にビジネスメールなどに使用する書き言葉のため、少し堅い印象を与える言葉になります。丁寧な言葉であるため、取引先・目上の人・格上の人などに幅広く使えますが、相手との間柄を考慮して使用することが重要なポイントです。

年齢や役職が上の人でも親しい間柄の場合は、よそよそしく違和感のある文章になってしまいます。言葉の意味や使い方をよく分からないで使用しているような印象を与えてしまうこともあるでしょう。

逆に親しい間柄でもマナーを重んじる人などは、幸甚を使った方が好印象を持たれることもあります。幸甚を使うかどうかは、相手の性格や間柄をしっかり見極めて判断しましょう。

伝えたいことをはっきりさせる

幸甚の使い方によっては、自分の依頼や要求が伝わりにくいこともあります。よく使われる「ご連絡いただけると幸甚です」や「ご確認いただけると幸甚に存じます」といったフレーズも、してもしなくてもどちらでもよいというような曖昧なニュアンスになってしまいます。

意思疎通の欠如によるトラブルを防ぐために、『いつまでに何をどうしてほしいのか』を明確にするのが仕事を円滑に進める大切なポイントです。「今月中にご連絡いただけると幸甚です」とすれば、相手に自分の意図が明確に伝わります。

同じような意味を持つ言葉

ビジネスメールを送る相手やシチュエーションによっては、幸甚が使いづらかったり適していなかったりすることもあるでしょう。そのようなときは、これから紹介する同じような意味を持つ言葉が代用できます。

ありがたく存じます

「助かります」「ありがたいです」「うれしいです」いった感謝の気持ちを表現するときに「ありがたく存じます」が使えます。「存じます」は敬語表現のため、取引先・目上の人・お客様などに使える便利な表現です。

「迅速な対応をしていただき幸甚に存じます」と感謝の気持ちを伝えるときに、「迅速な対応をしていただきありがたく存じます」と言い換えられます。より強く感謝の気持ちを伝えたい場合は、「ありがたく存じます」の前に『とても』や『非常に』『大変』を用いることもできます。

丁寧ながらもやわらかい印象になるため、ビジネスシーンだけでなく日常でも使いやすい表現といえるでしょう。

幸いです

誰かに何かを依頼するときや贈り物をするときに、同様の意味合いやニュアンスで使えるが「幸いです」です。

「お手隙の際に目を通していただけると幸甚です」は、「お手隙の際に目を通していただけると幸いです」と言い換えができます。「心ばかりの品ですが、ご笑味いただければ幸甚に存じます」は、「ご笑味いただければ幸いに存じます」になります。

前述の例文のように「幸いに存じます」と謙譲語を使い、より丁寧な表現にすることも可能です。ただし、フォーマルなビジネスメールや親しい間柄ではない目上の人や格上の人には適していない場合もあるため、注意しましょう。

光栄です

感謝やうれしく思う気持ちを表現するだけでなく、名誉に思うという意味合いもあるのが「光栄です」という言葉です。より丁寧で敬意を示す「光栄でございます」や「光栄に存じます」という言い方もあります。いずれの場合も、年齢や立場に関係なく使用できますが、目上や格上の人に使うことが多いです。

「このような栄えある賞をいただき幸甚に存じます」というような場合に、「このような栄えある賞をいただき光栄に存じます」と言い換えられます。

単に会えてうれしいという意味で「お会いできて光栄です」というフレーズが使われる傾向にありますが、厳密には間違った表現です。本来は、会えたことが名誉や誇りに思える相手に対して使うフレーズになります。

構成/編集部

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