スマートフォンの普及率は世界中で増加傾向にあり、国内外でインターネットマーケティングを実施するにあたり、世界の主要モバイルシェア状況を把握することは、重要な軸となっている。
そこでアウンコンサルティングは世界40の国と地域を対象に、2019年3月から2020年3月までのモバイルにおける主要OS、主要機種のシェア状況をまとめた。
世界40カ国、主要OS・機種シェア状況
【OSシェア】中国でAndroidがシェア80%以上に
OSシェアにおいて、中国のAndroidのシェアが80%を上回る結果となった。中国でAndroidのシェアが80%を上回るのは、2013年以来7年ぶり。以下のように、他にもフィリピン、インド、ブラジルなど、中国を含む計14カ国の国と地域でAndroidのシェアが80%以上となっている。
これは、該当国のSamsungやHuaweiのシェアが増加しており、機種シェアと相関関係にあることが分かる。
Androidのシェアが80%の国と地域
・アジア:中国、インドネシア、フィリピン、インド、イラン、トルコ、アラブ首長国連邦
・南アメリカ:メキシコ、ブラジル、
・ヨーロッパ:ポーランド
・アフリカ:エジプト、ナイジェリア、南アフリカ
【機種シェア】Appleに代わり他機種が2位にランクインしている国が複数
前回調査でAppleが全体的に減少傾向であることを述べた。この理由の一つとしてiOSのシェアが減少していることをあげたが、今回の調査では、さらにAppleに代わり他機種が2位以内にランクインしている国がいくつかみられました。該当の国は以下のとおりだ。
・マレーシア:Apple→Huawei
・インドネシア:Apple→Oppo
・アラブ首長国連邦:Apple→Huawei
これらのOS・機種シェアの推移から、Appleなどの比較的高価な機種から、SamsungやHuaweiなど、安価なブランドにシフトしている傾向にある。特に、アジアや南アメリカ、アフリカの国と地域ではその変化が顕著に見られる。
調査概要
【調査主旨】世界40カ国、主要OS・機種シェア状況 【2020年5月】
【調査要綱】
・対象国: OECD加盟主要国を中心に当社にて抽出
・各国人口参照元:Worldometers.info
・OS・機種データ参考:StatCounter
・スマートフォン普及率参考:Consumer Barometer with Google
・調査機関:アウンコンサルティング調べ
・調査対象期間:2019年3月 – 2020年3月
・調査日:2020年4月1日 – 4月20日
構成/ino.