冷蔵庫の残り物や余った野菜を包むだけでOK！小麦粉を使ったトルティーヤの上手な活用法

2020.08.17

■連載／阿部純子のトレンド探検隊

小麦粉を使ったフラワートルティーヤはラップサラダとしても人気

トルティーヤは、トウモロコシ粉から作るメキシコ発祥の伝統的な薄焼きパン。具を挟む、巻く、包む、焼く、揚げるなど、さまざまに活用できる万能食材だ。代表的なトルティーヤ料理として、好みの具を挟んでソースをかけ2つに折りにして食べるタコスや、具を巻いて食べるブリトーがある。

近年はトウモロコシ粉に限らず「フラワートルティーヤ」と呼ばれる小麦粉を用いたトルティーヤも登場。トウモロコシ粉の味に馴染みのない国々でも食べやすさから注目され、最近ではカフェやコンビニでも、たくさんの野菜をフラワートルティーヤで巻いたラップサラダが登場。ビジュアル映えすることからレシピサイトでも多く取り上げられ、日本でも親しまれるようになった。

冷蔵庫の余り物や、野菜を包めば簡単に食事の支度ができ、下記の「チンジャオラップトルティーヤ」のように、昨晩の残り物のおかずを包めば翌日のランチに早変わり。

薄い生地がしっかりと具材を包み込むため、細かく切った食材でも中身が滑り落ちにくく、手軽に野菜が摂れるだけでなく、ワンハンドで食べる「スマホ飯」にも最適。食器や洗い物も最小限で済むので、家族の在宅時間が増えて食事の支度に忙しい主婦や、一人暮らしの若い世代にも取り入れやすい。

トウモロコシ粉、強力粉や米粉、そば粉などさまざまな素材でトルティーヤを手作りする人もいるが、生地から作るのは面倒という場合には、全国のスーパーで手軽に買える、デルソーレの「フラワートルティーヤ」がおすすめ。レギュラーサイズは5 枚入（308 円・税抜以下同）と10 枚入（517 円）、ラージサイズ5 枚入（358 円）。

使う前に温めるのがおいしく食べるポイント。オープントースターを使用する場合（1000 W）は、トースターが温まった状態で20～30 秒温めると、「カリッと感」が楽しめる。ピザ生地としてもおすすめ。電子レンジを使用する場合(600W)はラップに包み、20～30 秒温めると、「ふんわり感」が楽しめる。蒸し器を使用する場合は、蒸気があがってから20～30 秒蒸すと、「もちもち感」が楽しめる。

夏バテでも食べやすい、夏向けトルティーヤレシピ

〇夏野菜のチョップドサラダ

材料（1人分・以下同）：フラワートルティーヤ1枚、レッドキドニービーン 15g、パプリカ（赤）25g 、パプリカ（黄）25g 、アボカド 1/2 個、きゅうり 90g、トマト50g、レタス1／2枚、ドレッシング（オリーブオイル15 g 、レモン果汁10ｇ、酢10ｇ、塩コショウ、おろしたグラナ・パダーノ少々）

1・トルティーヤを軽く温める。ドレッシングの材料を混ぜ合わせる。
2・レタス以外の野菜を角切りにしてから混ぜ合わせて、ドレッシングで味をつけチョップドサラダを作る。アボカドは変色するので、最後に混ぜるとよい。
3・2の野菜とちぎったレタスをトルティーヤで包む。

〇夏野菜のひんやり冷製トルティーヤトマトスープ

材料：トマト2 個、玉ねぎ少量、トマトジュース 50～100 ㏄、顆粒コンソメ少量、塩コショウ少々、きゅうり1／2本、パプリカ1／6個、レタス1枚、缶詰のコーン少量、ライムの輪切り1 枚、フラワートルティーヤ1枚、オリーブオイル少量

1・冷凍したトマトを水に入れて皮をむき、適当な大きさにカットする。
2・トマト、玉ねぎ、トマトジュース、顆粒コンソメ、塩コショウ、オリーブオイルを入れミキサーにかけて、冷蔵庫で冷やす。
3・冷やしている間に、きゅうりとパプリカを7㎜角にカット、缶詰のコーンの水を切り、レタスを一口大より小さくちぎっておく。
4・冷やしたトマトスープと野菜を器に入れてから、上にカットして温めておいたトルティーヤをのせて、オリーブオイルをかけてライムの輪切りを添える。