夏本番に突入し、肌を見せる機会が増え、身体のケアにより一層注力し出した女性も多いはず。
そこで今回、シック・ジャパン株式会社による、全国の20代~40代の女性1,328人を対象にした身体ケアなどに関する実態調査が実施されたので、その結果を、臨床心理士・関屋裕希先生のコメント、正しいVIOのお手入れ方法と共に紹介していきたい。
自信を持つために身体をケアしている実態が浮き彫りに
■1.女性の75.9%が「自分に自信がない」と回答
「自分に自信がありますか?」との問いに対し、「どちらかと言えばない」または「ない」と回答した女性は75.9%と大多数を占めることが明らかになった。
■2.自分に自信を持つために身体をケアしている女性は約85%に
「自分に自信を持つためにやったことがあるもの」との問いでは、1位が「顔や身体のスキンケア」、 2位が「ダイエット」、3位が「除毛ケア」となった。また、全体の85.1%の女性が “自分に自信を持つために身体をケアしている実態”が判明している。
■臨床心理士 関屋 裕希先生のコメント
仕事や家庭のことなどに日々追われた生活をしていると、ともすれば自分のことは後回しになりがちです。しかし、自分のことを気にかけてケアすることで、私たちは自分自身に対してポジティブな気持ちを持つことができます。
現在、心理学の領域で注目されている自分との関わり方に「セルフ・コンパッション」という概念があります。自分に対して、思いやりや慈しみをもって接することを指しており、普段の生活の中だけでなく、ミスや失敗した場面など、つい自分を責めたり批判したりしたくなるときにこそ必要な自分への態度・接し方です。
「セルフ・コンパッション」には、免疫機能の回復を促す、抑うつや不安を下げるといった効果に加えて、幸福感やポジティブ感情といった肯定的な心理状態とも関連があることがわかっています。セルフケアは、「セルフ・コンパッション」を行動として実践する方法のひとつと言えますので、周囲や他者に左右されない自己肯定感や自信をもつ上でも有効です。
夏は汗による肌トラブルを起こしやすい季節
汗をかきやすい夏場は、肌がアルカリ性に傾き、雑菌が増えることで肌トラブルを起こしがち。VIOにおいても暑さで身体がムレてニオイも発生しやすく、その対策としてもケアが必要となる。
過半数が自分のため!にもかかわらず、実は自分のVIOの理想の形がわからない女性が多数
■VIOケアの目的は“身体を清潔に保つため”
VIOケアをしている女性を対象に「夏に向けて VIOケアをしようと思う理由を教えてください」と尋ねる調査が行われたところ、51.2%が「汗をかいてムレやすくなるので、清潔に保つため」と回答。
次の「水着を着る機会に備えて」の回答に大差をつける結果となった。この結果から、実は自分のためにVIOをお手入れする人が多いことがわかる。
■VIOの理想の形がわからない女性が多数
一方、実際にお手入れをしたことのある人にVIOの理想の形について尋ねる調査が行われたところ、1位 が「ナチュラル」(33.9%)、2位には「逆三角形」(15.8%)が続く結果となった。
年代別にみると30代、40代では「特にこだわりはない」「該当するものがわからない/アンダーヘアの形について考えたことがない」と回答する人が増加傾向に。若年層を含めても「ナチュラル」「逆三角形」と無難なものを選ぶ人が多いことがうかがえる。
「アンダーヘアの形を選ぶ際に迷う理由」についても尋ねる調査が行われたところ、「そもそも、どのような形があるのかわからないから」と回答した女性は37.3%と最も多い結果となっている。
■ショーツ別!おすすめVIOの形
上記の調査結果から、VIOは自分を「清潔に保つ」ために必要と考えているものの、その一方ではVIOの理想の形がわからないという女性が多いことを受け、シックがショーツ別におすすめのVIOの形を紹介していく。
お腹とお尻全体を包み込む安定感のあるショーツ。このようなフルバックにおすすめなのは、シンプルにVラインの長さを整えるケア。VIOケアといっても実はそることに特化しすぎず、長さを短く整えるだけでも快適に過ごすことができる。シックの「ハイドロシルク トリムスタイル ホルダー」では、肌に接着せず、長さを整えるだけのお手入れをすることも可能だ。
Vラインが細いデザインに合わせるなら、細長い長方形の「ツーフィンガー型」がおすすめ。Vラインの一番細い部分に合わせて長方形に整えることで、ショーツからはみだすことのない、快 適な形に整えることができる。
一般的なタイプのショーツ。フルバックに比べ脚ぐりはスッキリとして、歩く時の脚さばきがよく、さらに浅すぎず適度な深さが特徴。このようなノーマル(スタンダード)におすすめの形 は一般的 な「ナチュラル」「逆三角形(トライアングル)」だが、「逆三角形型」の上部を低くした「トライアングルミニ型」もおすすめ。
裾がヒップの下で水平にカットされたタイプのショーツ。メンズのボクサータイプのショーツのようなカジュアルなデザインにおすすめの形は、Vライン上部を低めの位置で整える「トライアングルミニ型」。ノーマルなどに比べて意外と上が浅いボーイズレッグでは、Vラインの上部の位置がポイントだ。
フルバックの上を浅くした、腰骨の位置ではくローウエストタイプのショーツ。このようなヒップハンガー(ローライズ)におすすめの形は、「トライアングルミニ型」だ。Vラインの上部を低めの位置で整えることで、快適に履いていただける。
レース素材など、目の粗いショーツにおすすめなのはアンダーヘアを全て処理してつるつるにする「ハイジニーナ型」。「チクチク感」を軽減し、素材を選ばずに快適で見た目も重視した状態を維持できる。
サイドからバックにかけて布の面積は少なく、ヒップ部分をおおわない、バックがTの字の形状をしたタイプのショーツ。このようなTバックにおすすめの形は、「スクエア型」だ。縦長に同じ幅で残すことで、サイドの布面積が少なくてもぴったりと収まる。
Vラインの布面積が少ないビキニ、デザイン性の高いショーツや水着には「たまご型(オーバル)」が向いている場合も。Vラインをあえて丸く形づくることで、前面から見たときにバランスよく収まる。
正しいVIOのお手入れ方法
今回の『女性の暮らしに関する実態調査』結果からもわかるように、過半数以上の女性が “身体を清潔に保つためにVIOケアをしている実態”が明らかになった。シックは、デリケートなゾーンのケアだからこそ、正しいお手入れの方法を理解していただくことが重要と考え、V・I・Oライン別のシェービングのコツを紹介する。
■V・I・Oライン別のシェービングのコツ
VIOはデリケートなゾーンで、かつ処理がしづらい場所。肌にやさしい 4、5枚刃や、敏感用カミソリを使用しよう。毛が長い場合は、あらかじめトリマーで長さをカットしておく。
<Vライン>
Vラインは、そる範囲が決まったら、そりやすい体勢をとり、やさしくそる。重ねぞりはしないようにしよう。
<Iライン>
自分の目では確認しづらい部位のため、お手入れの際は鏡を使うなど工夫しよう。確認しやすい姿勢をとり、一気に行おうとせずに、片側ずつ丁寧に奥から手前に、やさしくそる。完全にそりたくない人は、トリマーで量と長さを整えるだけでも、下着などからはみ出しにくくなる。
<Oライン>
Oラインはそり残しが多い部位なので、まずは毛の生えている部分を鏡で確認を。お尻を片方ずつ外側に押さえながら、外側から内側へこまめに丁寧にそっていく。随時、鏡で確認しながらそろう。
85%の女性が「人から見えない部分をケア」することが自信につながると回答
「自分自身の『人から見えない部分をケア』することが自信につながると思いますか?」との問いについては、84.5%の女性が「思う」または「どちらかと言えば思う」と回答。この結果から、女性は “人から見えない部分をケアする”ことが、自分自身への自信につながると考えていることが浮き彫りになっている。
■臨床心理士 関屋 裕希先生のコメント
見えないところをセルフケアするということは、他人と自分を比べるわけでもなく、誰かのためにするわけでもなく、純粋に自分のことを大切に思ってケアをすることを意味します。まずは自分を労わろうとすること、そして、実際に「自分をケアする」という行動に移していくことで、自分に対する肯定的な気持ちがうまれます。見えないところにも、丁寧にセルフケアを続けていくことで、他人に左右されない自信へとつながっていきます。
臨床心理士 関屋裕希(せきや ゆき)先生プロフィール
心理学博士、臨床心理士、公認心理師。東京大学大学院医学系研究科 精神保健学分野 客員研究員。早稲田大学文学部心理学専攻卒業、筑波大学大学院人間総合科学研究科発達臨床心理学分野博士課程修了。
専門は、産業精神保健(職場のメンタルヘルス)であり、メンタルヘルスに関する講演や執筆活動を行う。これまでの講演・研修・コンサルティングの実績は10,000名以上。特に、人の「感情」についての研究をベースに活動している。
<調査概要>
調 査 名 : 『女性の暮らしに関する実態調査』
調査方法 : インターネットアンケート
調査会社 : 株式会社ジャストシステム(ネットリサーチサービス「Fastask」にて実施)
調査期間 : 2020年7月2日(木)~2020年7月3日(金)
調査対象 : 20代から40代の女性1,328名(20代 442名、30代 443名、40代 443名)
出典元:シック・ジャパン株式会社
https://www.schick.jp/
構成/こじへい