マウンティングのターゲットにされやすい人
自分の性格が、実はマウンティングを引き寄せていることも考えられます。マウンティングのターゲットにされやすい人の特徴を紹介します。マウンティングされている、もしくはされやすいと感じている人はチェックしてみましょう。
自己主張をあまりしない
自己主張をあまりしない『控えめな性格の人』は、ターゲットになりやすいです。
マウンティングする人は、常に自分の意見が正しいと思っています。そのため、自分の意見に簡単に同調してくれる自己主張をしない人の方がマウンティングしやすいのです。自分の意見を否定されることがないため、思う存分マウンティングができ、心が満たされるというわけです。
自分の意見を持ち自己主張をしっかりできる人が、ターゲットになることは少ないでしょう。マウンティングし返されたり、自分のプライドを傷つけられたりする結果に終わるリスクがあるためです。
自分に自信が持てない
「外見に自信がない」「仕事が遅くて自信が持てない」など自己肯定感が低く、何かしらの劣等感を抱いている人は少なくありません。自分に自信がない人は、周りの人の顔色をうかがったり、同調したりすることが多いため、マウンティングの格好のターゲットになります。
自分に自信がない人は、言い返したり反発したりしてこないと分かっているからです。また、自己主張もあまりせず、押しに弱く流されやすいという特徴もあるため、存分にマウンティングがしやすいというのも理由でしょう。
誰からも好かれる人気者
学校や職場には、性格がよく誰からも好かれる人気者が1人はいるものです。マウンティングする人は、「常に自分が一番でいたい」「注目されたい」という気持ちが強いため、自分より好かれている人や注目されている人に対しては、マウンティングをして攻撃します。
マウンティングする人にとっては、優越感を得ることが何より重要です。そのため、「マウンティングをするような性格だから人気者になれない」といった現実には見向きもしません。
注目されている人でも、モデル並みの容姿の女性や格段に仕事ができる男性などは格差があり過ぎるため、対象外になることもあります。マウンティングのターゲットになりやすいのは、「どうして自分ではなくて、あの人なのか?」と感じるような、手の届きそうな人の場合が多いです。
困ったときのマウンティング対処方法
マウンティングをうまくかわすには、どうしたらよいのでしょうか?おすすめの対処法をいくつか紹介するので、マウンティングに困っている人は試してみましょう。
できるだけ距離を置く
マウンティングする人は、自分の言動に気付いていない人がほとんどです。人の意見やアドバイスに耳を傾けることもありません。そのため、マウンティングしなくなることは考えにくいです。
できるだけマウンティングの被害にあわないようにするには、自分が置かれている状況を変える必要があります。なるべく相手と距離を置いて、関わらないように心掛けましょう。
同じ職場の場合はどうしても顔を合わせますし、上司と部下など距離を置くのが難しい関係のこともあるかもしれません。仕事とプライベートをできるだけ分けて、どうしても必要な飲み会以外は参加しないようにするだけでも、マウンティングされるストレスが減るでしょう。
プライベートな話はしない
誰でも「恋人と〇〇に旅行に行った」「車を買い替えた」など、何気ないプライベートの話をするものです。しかし、それがマウンティングを加速させる原因になることは珍しくありません。
マウンティングする人は、常に自分と他人を比較できる要素を探しています。プライベートことをあれこれと聞いてくることもあるでしょう。しかし、情報が増えれば増えるほど、比較できる要素が増えてマウンティングにつながりやすくなるため、プライベートの話は極力しないのが得策です。
適当に褒めておく
マウンティングされたときは、『大人の対応』で対処するのも一つの方法です。「すごいですね」と適当に褒めて、相手の「認められたい」という承認欲求を満たしてあげましょう。「自分は認められている」「うらやましがられている」と勘違いして、マウンティングしてこなくなることもあるかもしれません。
さじ加減が難しいですが、褒めるときはできるだけ短時間でマウンティングが終わるように話を掘り下げないようにするのがポイントです。
状況が悪化しやすい三つのNG行動
マウンティングをされたときの対応次第では、状況を悪化させてしまうこともあります。マウンティングをより激しくしてしまう可能性がある、三つの行動を紹介します。NG行動を避けて、うまく立ち回りましょう。
マウントをし返す
マウンティングしてくる人は、相手の気持ちを考えずに言葉を発するため、カチンとくることもあるでしょう。しかし、相手と張り合うようにマウントし返すことは、状況を悪化させるだけで解決策にはなりません。
また、マウントし返すあなたを他の人が見たら、どう思うでしょうか?あなた自身もマウンティングしてきた人と同レベルということになり、自分の価値を下げてしまうことにもなります。反発したい気持ちをぐっと抑えて、受け流しましょう。
馬鹿にする
カチンとくると、つい相手を馬鹿にしたり、揚げ足を取ったりしてしまいがちです。しかし、マウンティングしてくる人に対して同様のことをしてしまうと、さらに激しいマウンティングを受ける可能性が高くなるでしょう。
マウンティングする理由の一つが、自分の自信のなさを隠し、取り繕うことです。馬鹿にするとプライドを傷つけると同時に、相手の弱い部分を突いてしまうことになります。そうなると、さらなるマウンティングで取り繕おうとするため、状況が悪化しやすいのです。
感情的になる
マウンティングする人は、他の人の意見を一切聞き入れず、自分の意見を曲げない頑固さが特徴です。あまりにも頑固な態度でマウンティングされると、感情的になってしまいがちですが、相手も頑固で譲らないため感情のぶつけ合いになり、状況を悪化させるだけです。
感情的になってもマウンティングする人が自分の意見を変えることはないため、始めから感情的にならないのが得策です。
適当に聞き流して冷静に対処する方が、時間も労力も無駄にせずに済むでしょう。
構成/編集部