■連載/ムッシュ・フジタの5分でできるおつまみレシピ
当連載ではよく中国料理系の調味料(豆板醤や甜麺醤など)を使用します。そして、そのたびに○○醤とは~と解説を加えるのですが、馴染みが薄い分記事を読んでもなかなか知識として読者の皆様の頭に残っていないのではないかとも感じております。これを解決するにはシンプルなレシピでひたすらに紹介していくしかない! と結論に至り、今回もそっち系調味料をど真ん中に味付けしたいと思います!
そこで今回紹介するのはタココチュジャン。タコのから揚げにコチュジャンを絡めた韓国風おつまみです。コチュジャンとは韓国調味料でもち粉と唐辛子粉を主として塩やしょう油で味付けし発酵させたもの。本場韓国では生タコにコチュジャンをつけて食べるサンナクチという料理があるのですが、それを日本風にアレンジしてタコから揚げバージョンにした物が今回のレシピと捉えていただければけっこうかと思います。日本のコチュジャンは砂糖が多く加えられているので食べやすい甘辛さが癖になりますよ~。タコとの相性も抜群ですのでぜひお試しいただければと思います!
それでは作り方をご紹介しましょう。
用意する主な材料はコチラ!
タココチュジャン
-材料- 原価
・刺身用ボイルタコ 150g(444円)
・コチュジャン 大さじ1
・砂糖 小さじ2
・穀物酢 大さじ2
・ごま油 小さじ1
・いりごま 大さじ1
・片栗粉 適量
・サラダ油 適量
(材料費 約444円。調味料等は材料費に含めず)
それでは、お料理タイムアタック、スタート!
【0:00スタート】
1、ボールにコチュジャン、砂糖、酢、ごま油、いりごまを入れて混ぜ合わせる。
★POINT
タコに絡みやすいようにコチュジャンを酢とごま油で伸ばします。コチュジャン自体がけっこう味が濃いので少々伸ばすぐらいで味がちょうど乗るようになりますよ。
【0:45経過】
2、刺身用ボイルタコをぶつ切りにし、しっかり水気をふき取って片栗粉をまぶす。
★POINT
タコの水分が多く残っていると油で揚げた時に油がはねて危険ですのでしっかりと拭き取るようにしましょう。片栗粉は少し多めで大丈夫。衣を厚くしてコチュジャンダレを多く絡ませるようにしましょう。
【1:30経過】
3、フライパンにサラダ油を多めにひいて、タコを揚げ炒めする。
★POINT
揚げ始めは衣が剥がれやすいのであまり触らないようにしましょう。油はねが多く危険な場合はフライパンに蓋をして防ぐなどしてもけっこうです。
揚がったタコとコチュジャンダレを混ぜ合わせれば完成です。お皿に盛ってできあがり。
【5:00経過】
いかがでしょうか。濃密で甘辛い衣がタコを包み、噛むと歯ごたえもあるので口の中で味がジュワジュワと広がります。まさにお酒のおつまみにぴったり! ビールや焼酎はもちろん、本場韓国の雰囲気を煽るためにマッコリなんかも飲みたくなりますよね~。コチュジャンはそれ単体でもかなり完成した調味料ですのでぜひお手軽に使って頂ければと思います! それでは今宵も、よいお酒を♪
『お料理うんちくツイート』~韓国食文化~
韓国料理とは五味(甘・辛・酸・苦・塩)五色(赤・緑・黄・白・黒)五法(焼く、煮る、蒸す、炒める、生)で表現することが基本とされていると言われる。メニュー構成はメインにスープがあり、ご飯にキムチというセットが古典的でオーソドックス。確かに日本でも韓国スープで有名なものはいくつもあり、サムゲタン、ソルロンタン、テグタンなどなどスープのバリエーションが豊富である。また、寒冷地が多い為保存食として発酵食品が発達しているというのも韓国食文化の特徴の1つだ。
文/ムッシュ・フジタ