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毎年10月に行なわれる伊勢神宮の祭祀「神嘗祭」はどんなお祭り?新嘗祭との違いは?

2020.09.20

『神嘗祭』は伊勢神宮で重要な祭祀の一つですが、どのようなお祭りなのでしょうか?神嘗祭がいつで、どのような目的で行われるのか解説します。また、宮中や全国の神社で行われる『新嘗祭』との違いについても紹介するので参考にしてみてください。

神嘗祭とは神宮祭祀の一つ

『神嘗祭(かんなめさい)』は、721年から続いている伝統ある神宮祭祀の一つです。神嘗祭はいつどこで行われる、どのようなお祭りなのでしょうか?

毎年10月に伊勢の神宮で行われる収穫祭

神嘗祭は、収穫を祝い感謝することが目的の『収穫祭』です。毎年10月に天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀られている伊勢にある『神宮』で行われています。旧暦では9月17日に行われていましたが、新暦に変わったことで1879年以降は10月に行われるようになりました。

神嘗祭は、伝統に倣って外宮と内宮で数日間にわたり行われます。最終日には、宮中から天皇陛下が神宮を遥拝されるのです。

神宮で最も重要な祭祀

神宮では、毎年1500もの祭祀が行われています。その中で神嘗祭は、最も重要な祭祀です。神嘗祭では、新米などを奉納する『由貴大御饌(ゆきのおおみけ)』や5色の絹の反物をささげる『奉幣(ほうへい)』を中心に諸祭が行われます。

神嘗祭と関係の深い祭祀として、春には『御園祭(みそのさい)』や『神田下種祭(しんでんげしゅさい)』が行われています。さらに、秋には『抜穂祭(ぬいぼさい)』や『御酒殿祭(みさかどのさい)』『御塩殿祭(みしおどのさい)』『大祓(おおはらい)』といった儀式もあるのです。

このように、多くの祭祀が神嘗祭と関連しているため、神宮で最も重要な祭祀といわれているのです。

天照大御神にその年収穫された新穀を奉納

日本人にとって主食となる米は、大切な食べ物といえます。そのため、その年に収穫された新穀を天照大御神に奉納して、五穀豊穣に感謝するのです。

この儀式は『由貴大御饌』と呼ばれ、主要な儀式の一つになります。新穀だけでなく、アワビ・タイ・伊勢エビ・アユ・野鳥・柿・大根など、30種類を超える海や山の幸が供えられます。白酒・黒酒(しろき・くろき)など4種類の酒も供えられ、豪華な食事が用意されるのです。

神嘗祭と新嘗祭の違いは?

神嘗祭の翌月には、『新嘗祭(にいなめさい)』と呼ばれる似た祭祀があります。神嘗祭と新嘗祭には、どのような違いがあるのでしょうか?

新嘗祭は宮中と全国の神社で行う収穫祭

新嘗祭も、神嘗祭と同様に『収穫祭』です。大きな違いは、神嘗祭が神宮で行われる収穫祭なのに対し、新嘗祭は宮中と全国の神社で行われるという点です。

また、神嘗祭は天照大御神に新穀を奉納するのに対し、新嘗祭では新穀を奉納するだけでなく、天皇陛下が新米を召し上がるという違いもあります。神様と天皇陛下が食事をともにする大切な日でもあるのです。

新嘗祭の起源は古く、弥生時代に稲作が始まった頃にまでさかのぼるといわれています。旧暦では、11月の2回目の卯の日に行われていました。

現在は勤労感謝の日と同じ11月23日

現在の新嘗祭は11月23日で、勤労感謝の日と同じ日です。この日になった理由は、旧暦が新暦に変更された年の日にちが関係しています。

旧暦では11月の2回目の卯の日に行われていたため、毎年日にちが違いました。明治時代に新暦が採用されましたが、神嘗祭の時とは異なり旧暦との約1カ月のズレを考慮せずに11月の2回目の卯の日に新嘗祭を行ったのです。その新嘗祭を行った日にちが11月23日で、翌年以降も同じ日に行うようになりました。

それ以来、11月23日は新嘗祭の日として祝日とされていましたが、戦後に名称が変わり、現在の勤労感謝の日になったのです。

新嘗祭は新米を食べ始める日

新嘗祭では、天皇陛下が神様とともに新米を食されます。そのため、以前は国民は新嘗祭が終わるまで、新米を口にしてはいけないとされていたそうです。新嘗祭の後に新米を食べるのが一般的だったため、新米を食べ始める日という認識もあります。

現在は、スーパーなどで手軽に新米が手に入るため、収穫に感謝するという気持ちが薄れがちです。風習に倣って新嘗祭に新米を食べ、感謝しながら味わうのもよいのではないでしょうか。

神嘗祭の内容と見学方法

神嘗祭の具体的なスケジュールや内容を紹介します。また、見学方法についても紹介するので参拝の参考にしましょう。

外宮、内宮の順で祭典を行う

神宮の祭典は『外宮先祭(げくうせんさい)』の慣習に倣い、まず外宮で行われます。2020年は、10月15日から10月17日にかけて行われる予定です。

外宮では、15日の夜から『由貴夕大御饌』の儀式が行われます。16日の夜中には『由貴朝大御饌』、正午には『奉幣』、夕方には『御神楽』という流れです。

内宮でも、まず初めに行われるが『由貴夕大御饌』になります。16日の夜に始まり、その後は外宮と同様の儀式が17日の夕方まで続くのです。

参拝時間内の祭典は見学可能

神嘗祭は、参拝時間内であれば見学ができます。しかし、10月の参拝時間は5時~17時のため、夜間に行われる儀式は見学ができません。

参拝時間内に行われる儀式は、16日と17日の正午に予定されている『奉幣』のみになります。見学可能であっても神様のための儀式であるため、邪魔にならないように配慮することが大切です。

また、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策も実施されており、御垣内における参拝や御祈祷などは停止されています。

※最新の情報についてはHPなどをご確認ください。

参考:神宮│神嘗祭

構成/編集部

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