■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!
おしゃれキャンパーを中心に、トライポッドや焚き火ハンガーを持っていくキャンパーが増えている。吊すことで道具をなくしたり蹴飛ばしたりするのを防ぎ、キャンプサイト内をかっこよく整理できるというわけだ。
今シーズンはさらに一歩進み、吊して火に掛ける焚き火&バーベキューの道具が続々登場している。
トライポッドに吊す鉄板は火加減の調節が楽々
ペトロマックス/ハンギングファイヤーボウルfs56(1万3000円+税)
サイズ:φ56cm、吊るし棒28.47cm
重量:6.4kg
ペトロマックスの鉄板といえば、シンプルなデザインで焚き火台にも鉄板にもなる「ファイヤーボウル」が有名だが、こちらはファイヤーボウルfs56(1万5000円+税)と同じ直径で、脚をなくし、中央に吊り下げ用フックを取り付けたユニークなデザインに仕上げている。
脚付き鉄板がゴツいと、薪を使う時に火加減の調整をするにも脚が邪魔になるが、吊せばその心配もなし。トライポッドに吊り下げるので高さ調整による火力調整だってできる。何よりも直火で使うとカッコイイ。
写真はスチール製で耐荷重40kgの「クッキングトライポッド D1」(1万500円+税)を取り付けた状態。ハンギングファイヤーボウルが6.4kg。食材を載せることを考えると用意するトライポッドは安定感があるものを選ぼう。
【問】スター商事
鍋が滑り落ちにくいフチ付きトレーが付属
UJack/焚火三脚 トライポッド トレー付き(6800円+税)
サイズ:90×90×H140cm、トレーφ45cm
重量:3.8kg
トライポッドにフチ付きの網(=トレー)が付いたセット。吊り下げハンドルのない鍋やシェラカップを火に掛けられ、フチが付いているので滑り落ちにくくなっている。市販の焼き網を載せればバーベキューやあぶり焼きも可能だ。耐荷重20kg。
【問】Ujack
人気の焚き火ハンガーが保温と調理の2階建てに
FIELDOOR/アイアン焚火スタンド144cmタイプ(オープン価格)
サイズ:144×43×H78cm、吊り下げロストル31×31cm
重量:12kg
スチールに耐熱塗装でブラックに仕上げた無骨なスタンド。焚き火台の上に渡してロストルのように使うスタンドはよく見かけるが、こちらは高さを上げスタンドは保温、吊り下げロストルでダッチオーブン料理ができるという2階建てにしている。
耐荷重は30kg。吊り下げロストルは10インチ以下のダッチオーブンに対応するためファミリーキャンプでも十分使える。
フックを使えば焚き火周りの小物の整理にも役立つ。
一番上には2枚のロストルを載せるのでシェラカップなど底が小さな耐熱食器を載せて保温するのにも役立つ。反対に、あまり細かな鍋や耐熱食器を載せる必要はないと思うなら丈夫のゴトクを使わず身軽に持ち運んでもいい。
【問】FIELDOOR
焚き火を吊すと気持ちいい
detourlife&FUJIKINKO/ハンギング ボンファイヤー スタンド 2.0(1万4800円+税)
サイズ:33.5×33.5×H27.5cm
3枚のプレートを組み合わせて作る三角錐の焚き火台。スタンドにもなるペグポールと吊り下げ式ワイヤーを付属しており、地面に置くほかよくあるランタンハンガーに吊して焚き火を横〜下から眺めることができるのだ。
ランタンハンガーを使えば隙間から細かな灰は落ちるが、地面に落ちる頃には冷えるので芝が焦げない。それにハイコットやハンモックにゴロリ寝転がると焚き火を眺められないが、吊すことで高さが出るため寝転びながら小さな炎を愛でられる。
立ったままで暖をとるなんてこともOK。こんな使い方ができるのも吊り下げ式だからこそ。
ペグを差し込めば地面に置く通常の焚き火台となる。三角形なのでゴトクがなくても頂点にメスティンくらいの小鍋を置けるのもいい。
ちなみに、現在ゴトクを開発中というから楽しみだ。
地面からの高さは5.5cmなので燃えやすいもののない地面で使いたい。
取材・文/大森弘恵