DIME MAGAZINE
切ない恋やハートウォーミングなストーリー、想定外のエンディングなど「感動作」と呼ばれる映画は、時に人の心に影響を与える。特に、ストレスの絶えない日々を送っている人は、感動する映画を観ることで安らぎをもたらしてくれるはずだ。
本記事では、ホロリと涙してしまう作品から号泣必至の感動作まで、感動するおすすめ映画を紹介する。心が疲れている人、涙活でストレス発散したい方は、ぜひすべての作品をチェックしてほしい。
【目次】
・洋画
・邦画
・韓国
洋画
洋画には、時代を超えたラブストーリー『きみによむ物語』、年齢、人種を超えたバディものの感動作『最強のふたり』など、感動するストーリーが目白押し。夫婦愛、家族の絆、友情などさまざまな心温まる交流であたたかい気持ちになってほしい。
きみに読む物語 ニック・カサヴェテス
ニック・カサヴェテス監督の『きみに読む物語』は、身分違いの男女の、生涯をかけた壮大なラブロマンス。Amazonプライムなどの動画配信サービスでも視聴可能だ。療養所にいる認知症の老女に、毎日繰り返しある物語を語って聞かせるデューク。1940年の夏に出会い、恋に落ちた青年ノアと少女アリーの物語だ。彼の語る美しくも切ない恋愛の物語が、時代を超えてある一つの奇跡を引き起こす。
出典 公式サイト｜きみに読む物語 ニック・カサヴェテス
ワンダー 君は太陽 スティーブン・チョボスキー
スティーブン・チョボスキー監督の『ワンダー 君は太陽』は、2017年公開の映画。先天性の疾患により、顔の形が変形しているオギー。手術により容体が回復したオギーは学校に通うことになるが、クラスメイトたちの差別を受け、ふさぎ込んでしまう。自分の顔のことを嘆くオギーだが、家族を始めとする周りの支援により、少しずつクラスメイトたちと交流を持つようになっていく。
出典 公式サイト｜ワンダー 君は太陽 スティーブン・チョボスキー
最強のふたり エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ
エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ監督の『最強のふたり』は、実話を基にしたフランス映画。大富豪のフィリップは、脊髄損傷のため身体を動かすことができず、住み込みの介護人を探していた。気難しい彼は、失業保険の更新のために面接を受けに来た介護の資格も経験もないドリスを気に入り、周囲の反対を押し切って彼を雇う。病人としてではなく、一人の人間同士として接するドリスとフィリップは次第に親しくなるのだった。
出典 公式サイト｜最強のふたり エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ
ライフ・イズ・ビューティフル ロベルト・ベニーニ
第二次世界大戦下のホロコーストを描いた『ライフ・イズ・ビューティフル』はロベルト・ベニーニ監督の作品。陽気でウィットに富んだユダヤ系イタリア人のグイドは、小学生教師のドーラに一目ぼれし、息子ジョズエが生まれる。幸せもつかの間、ユダヤ人迫害により三人は強制収容所に送られてしまう。不安がるジョズエに、グイドは「これはゲームなんだ」と明るく言い聞かせるのだった。切ないラストシーンは必見。
邦画
実写映画もさることながら、邦画はアニメーション映画の質も高い。メッセージ性の強い作品も多く、子供向けの映画でも、一緒に見に行った大人が号泣してしまうなど決して侮れない。そんな邦画の中でおすすめの泣ける映画を紹介する。
君の膵臓をたべたい 月川翔
Huluなどの動画配信サイトで視聴可能な『君の膵臓をたべたい』は、住野よるによる同名の青春小説を月川翔監督が映画化した作品。映画では、原作にはない12年後の世界が描かれているのが特徴だ。高校時代のクラスメイト、山内桜良の言葉がきっかけで教師を志した「僕」は、教え子と会話をしていた際に桜良との日々を思い出す。一方、結婚を控えた桜良の親友、恭子もまた、桜良との日々を思い出していた。
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ！戦国大合戦 原恵一
原恵一監督の『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦』は、「クレヨンしんちゃん」の劇場映画シリーズ10作目にあたる。制作にあたって、時代考証や文献調査を行い、戦国時代の生活を丁寧に描写している。突然戦国時代へとタイムスリップしてしまったしんのすけは、歴史上討たれるはずだった一人の武将の命を救う。それにより変わってしまった歴史の荒波に、しんのすけ一家は巻き込まれていくのだった。涙のラストシーンは必見だ。
ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団〜はばたけ天使たち〜 寺本幸代
寺本幸代監督の『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団〜はばたけ天使たち〜』。1986年に公開された映画のリメイク作品で、シリーズとしては通算31作目にあたる。スネ夫にロボットを自慢されたのび太は、北極で不思議な球体と巨大ロボットのパーツを見つける。鏡面世界でパーツを組み立て、「ザンダクロス」を完成させたのび太たちだったが、ひょんなことからザンダクロスが危険な兵器だと知ってしまう。そしてある日、ロボットの持ち主だという少女が現れて……。
出典 公式サイト｜ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団〜はばたけ天使たち〜 寺本幸代
37 Seconds HIKARI
「37 seconds」は、HIKARI監督による2020年公開の最新映画。日米合同で制作され、主人公と同じ障害を持った女性が主演を努めたことでも話題となった。出生時に37秒間呼吸が止まったことで脳性麻痺となったユマ。人気漫画家のゴーストライターとして活動しているが、本来自分が描きたいものを発表したいという思いから、外の世界を知りたいと思うようになる。しかし、ユマに干渉してくる母親はそれを許さず激怒する。
出典 公式サイト｜37 Seconds HIKARI
マリと子犬の物語 猪股隆一/清水俊文
猪股隆一、清水俊文両監督による「マリと子犬の物語」は、2004年に発生した新潟県中越沖地震にて実際に起きた出来事を元にして制作された映画。幼い頃に母親を亡くした亮太と彩の兄妹は、原っぱで見つけた捨て犬をマリと名付けて可愛がっていた。3匹の子犬も産まれ、幸せだった家族をある日大きな地震が襲う。倒壊した家から彩達は助け出されたが、避難のヘリコプターにはペットは乗せられず、マリや子犬たちとは離れ離れになってしまう。
韓国
家族や兄弟といった血縁関係の繋がりや、病気などの重厚なテーマを扱うことの多い韓国映画。登場人物の喜怒哀楽の表現も豊かで、つられて泣いてしまうこともあるはず。そんな韓国映画でおすすめの感動作品を紹介しよう。
私の頭の中の消しゴム イ・ジェハン
イ・ジェハン監督の『私の頭の中の消しゴム』は、日本のテレビドラマ「Pure Soul 君が僕を忘れても」を原作とした純愛ラブストーリー。天真爛漫なお嬢様スジンと建築家志望のチョルスは、コンビニで運命的な出会いを果たし、すぐに恋に落ちる。孤独に生きてきたチョルスだったが、スジンの献身的な愛に結婚を決意。しかし、幸せな日々が続くと思われた矢先、スジンが若年性アルツハイマー病に侵されていることが判明してしまう。
建築学概論 イ・ヨンジュ
イ・ヨンジュ監督の『建築学概論』は2011年公開の映画。当時、韓国の恋愛映画として歴代興行収入1位の記録を塗り替えた。ソウル市内の設計事務所に勤めるソンミンの元へ、一人の女性が訪ねてきた。彼女の名前はカン・ソヨン。彼に家を設計して欲しいと依頼しに来たが、実はその彼女はソンミンの大学時代の初恋の相手だった。15年ぶりの再会を経て、二人の間に新たな感情が芽生え始める。
7番房の奇跡 イ・ファンギョン
父と娘の絆を描いた『7番房の奇跡』は、2013年公開のイ・ファンギョン監督の作品。知的年齢が6歳の父親ヨングはしっかりものの娘イエスンと二人で暮らしていたが、ある日殺人の容疑で収監されてしまう。離れ離れになった娘に会いたいと願うヨング。そんな彼に命を助けられた7番房の房長と仲間たちが協力し、イエスンは無事房内に潜入。父子は再会するが、幸せな時間は長くは続かず、裁判の最終弁論の日を迎えるのだった。
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文／oki
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