鮎は稚魚でも立派な鮎面&鮎味
酒も料理も普段オレが行くような店よりは若干高いけど、コロナ対策の外呑み自粛終えたら、オレレベルの散財はするつもりだったんで、そこは気にしない!
いやいや、コロナ以前のセコセコした呑み方だったとしても、このメニュー見たらついつい頼んじゃったと思う。だって稚鮎って食材でこの値段はどう考えても安いよ。
そして、その決断は大成功ォおおお!
甘酢に浸された数尾の魚体は、まだ稚魚であるにもかかわらず、薄い揚げ衣をまとっていても透けて見えるその独特のタラコ唇が、
「オレは鮎じゃっ!!」
と自己主張している!
それを頭から身の半分くらいまでカブッといけば、また稚魚だっていうのにシッカリとホロ苦さを感じさせるワタが、ウリ科の果実を思わせる香りとともにホワンと口の中に広がる。
初夏だなァ~。
そして思った。こりゃレモンサワーじゃないわ! 即座に麦焼酎を氷抜きで同量の水と割ったヤツを注文する。(一杯500円)
「焼酎を2杯分使うんで、料金2杯分になりますけど?」
と聞かれ、当然一杯で終わるワケないんで二杯分が一度にくるのは逆にありがたいくらい。もちろんOKすると大きめのグラスにほぼ表面張力状態でやってきた。
まだ口の中に稚鮎の残り香があるうちに、唇伸ばしてズズッとすする……最高すぎて説明不可能!
でさぁ~、その前にお通しもきてたのね。モロヘイロのおひたしのポン酢がけなんだけど、これもまたうまくてね。まだ稚鮎もたっぷり残ってるし、最初は2~3杯のつもりで店入ったんだけど、こりゃあ4~5杯でも済まないぞって話ですよ。
おまけに麦焼酎もいいけど、こりゃあ日本酒も合うよな~と思ったら、好きな『神亀/480円』がお品書きにあるもんだから焼酎の次にこれ頼んだ。