■連載/ムッシュ・フジタの5分でできるおつまみレシピ
アジ南蛮や鶏南蛮など、○○南蛮と呼ばれるメニューがいくつかあります。南蛮とは、少し辛味をつけた和風甘酢に材料を漬け込む料理法ですね。室町時代の南蛮貿易でスペインやポルトガルから伝来したエスカベッシュがルーツとなっているとされています。そんな○○南蛮は、けっこうなんでも相性よく味がのるのが面白いところ。そこで今回は、イカ南蛮に挑戦してみようと思います。イカは比較的早く火が通るので時短になるし、淡白な味わいが南蛮漬けとの相性もいいですしね。これが南蛮漬けの基本の作り方になりますので、その他食材でも自由にアレンジして楽しんで頂ければと思います!
それでは作り方をご紹介しましょう。
用意する主な材料はコチラ!
イカ南蛮
-材料- 原価
・刺身用イカ 100g (200円)
・人参 1/8本 (10円)
・玉ねぎ 1/4個 (15円)
・水 50cc
・和風だしの素 小さじ2
・料理酒 50cc
・みりん 50cc
・しょうゆ 30cc
・酢 50cc
・砂糖 小さじ2
・鷹の爪 1本
・おろししょうが 小さじ1
・片栗粉 適量
・サラダ油 適量
(材料費 約225円。調味料等は材料費に含めず)
それでは、お料理タイムアタック、スタート!
【0:00スタート】
1、人参、玉ねぎは少し厚みを持たせた千切りにする。
★POINT
厚さが薄過ぎるとドロドロになってしまうし、厚過ぎると歯ごたえが立ちすぎてしまうので、ほどよい加減をイメージしながらカットサイズを決めましょう。
【1:00経過】
2、鍋に水を入れて火にかけ、和風だしの素、料理酒、みりん、しょう油、酢、砂糖を、鷹の爪、おろししょうが、切った人参と玉ねぎを入れて、ひと煮立ちさせてから火を止める。
★POINT
調味料を入れる順番は、酒やみりんは早くアルコールを飛ばしたいから、砂糖は早めにいれると焦げやすいから、酢や生姜は風味を残したいから火を止める直前に~など、少しづつ意味があるのでそこもイメージしながら入れるタイミングをはかりましょう。野菜は余熱で程よい加減に火が入るので、ひと煮立ちさせたら火を止めて放置しましょう。
【2:30経過】
3、イカに片栗粉をまぶし、サラダ油で揚げる。
揚がったイカを作った南蛮だれに入れて馴染ませればできあがり。お皿に盛って完成です!
【5:00経過】
いかがでしょうか。あっさりしたイカにキュッと甘酢の酸味が入り、鷹の爪でキリッと引き締まりつつ和風ベースの優しい味。まさに南蛮漬けど真ん中な一品です。できたて温かいうちに食べてもけっこうですし、冷蔵庫で一晩寝かせて冷えたままでも美味しいのは夏のおつまみに嬉しいところ。ビール、日本酒、焼酎ロックなんかでいきたいですね~。ぜひお勧めです! それでは今宵も、よいお酒を♪
『お料理うんちくツイート』~サラダ油ってサラダなの!?~
サラダ油って油であって野菜じゃないからサラダってどういうこと? そんな疑問を感じたことはないだろうか。サラダ油とは、大正時代に日清オイリオが発売したのが最初で、それまで油といえば粗悪品も混じるような物ばかりで熱して使う事が前提とされていた。そんな時代に西洋からドレッシング文化が流入し、日本でも加熱せず生で使用できる精製度合いの高い油を流通させようということでサラダ油が発売されたのだ。現在でもサラダ油の製造にはJAS規格の認定が必要で、アブラナ、ひまわり、トウモロコシなどの決められた原料を使い、JASに認定された工場でしか作れないと定められている。
文/ムッシュ・フジタ