都内屈指のビジネス街もあれば、暮らしやすいベッドタウン、活気ある学生街、さらにはサブカルチャーの聖地まで、バラエティ豊かな駅が連なる東京メトロ東西線。
東京の地下鉄全13路線のうち、副都心線以外の12路線と接続し、1日の平均輸送人数は東京メトロで最多(2018年度時点)の、東京の主要な通勤路線のひとつでもある。利便性の高さは間違いなしの東京メトロ東西線に住むなら、ねらい目の駅はどこだろうか。
そこで今回、ニュースサイト『SUUMOジャーナル(スーモジャーナル)』がまとめた「東京メトロ東西線23駅の家賃相場が安い駅ランキング」を紹介していきたい。
東京メトロ東西線23駅の家賃相場が安い駅ランキング【ワンルーム・1K・1DKの物件(10平米以上~40平米未満)】
ランキング1位の南行徳駅は、各駅列車のみの停車駅だ。駅の高架下には「南行徳メトログルメ・ショッピングセンター」、付近にも飲食店やスーパーなどがそろい、少し行くと住宅街が広がる。近くには広々とした「南行徳公園」があり、落ち着いた雰囲気だ。
家賃は一般的に都心部から離れるほど安くなるため、千葉県の駅はランキング上位に集中するが、その中でいちばん“お高い”のは浦安駅。
快速と通勤快速も停車する。浦安市は液状化対策や地盤改良工事をすすめており、首都直下地震のようなレベル2の地震動※であっても建物の沈下量は軽減できるようになっていると発表している。
※レベル2の地震動……ごくまれに発生する規模で、発生すれば甚大な被害をもたらすおそれがある地震によって発生する揺れのこと
東京メトロ東西線の起点駅である中野駅は9位にランクインしている。サブカルチャーの聖地として知られる「中野ブロードウェイ」があり、趣味を満喫したい人にはとってはたまらない街だ。
その中野ブロードウェイまで、駅から「中野サンモール商店街」がつながっている。約200メートルのアーケード街で、飲食店のほかファストファッション店やドラッグストアなどが並ぶ。また中野マルイや‘ホームズ中野本店など百貨店やホームセンターもあり、買い物にもとても便利だ。
近年は駅北口の再開発が進み、早稲田大学や明治大学の新キャンパスができたほか、2022年には南口の大規模再開発も竣工予定。変化していく街の様子を眺められるのも魅力のひとつといえそうだ。
16位の神楽坂駅は、「東京のパリ」とも呼ばれるおしゃれな街。その理由は、フランス料理やスイーツのお店が充実しているということもあるが、フランス語のインターナショナルスクールがあることやフランス政府の公式機関である語学学校「アンスティチュ・フランセ東京(旧東京日仏学院)」が存在することにある。語学教室以外にも映画館や図書館、カフェなども併設しており、自由に見学も可能だ。
スーパーマーケットのほか、生鮮食品を扱う商店やお手ごろ価格の洋品店などが点在している。そうしたお店を一軒一軒回ってのんびり買い物、というライフスタイルをあえて満喫、というのも楽しそう。また、道を1本奥に入ればひっそりと昭和レトロな銭湯があったりするなど、意外な発見ができる場所でもある。
17位の門前仲町駅は、富岡八幡宮や深川不動尊など寺社があることから、下町情緒が残る場所として人気だ。
江戸時代の代表的な歌舞伎作者である四世鶴屋南北の住居跡や、伊能忠敬の住居跡など、そこかしこで江戸の息吹が感じられる。また、個性的な店員と入店ルールで有名な大衆酒場の「魚三酒場」など、リーズナブルでおいしい飲食店が豊富なことでも知られる。
駅前は夜10時まで営業しているスーパーのほか、少し行けばホームセンターのコーナンもある。15位の木場とは徒歩でも10分程度だが、木場駅前には大きなイトーヨーカドーがあり、日常生活に必要な買い物にも便利。
また、門前仲町駅で接続する都営大江戸線で隣駅の月島駅も、歩いて20分程度。散歩がてら名物のもんじゃ焼きを食べに、といった下町の雰囲気を満喫できる。
東京メトロ東西線の人気の理由は通勤、通学への利便性が大きいが、どの駅も、さまざまな魅力にあふれている。自分のライフスタイルに合った最適の部屋がきっと見つかる。そんな期待をかきたてるのも、東西線が人気の理由のひとつなのだろう。
<調査概要>
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている東西線沿線の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(住戸名寄せあり、定期借家を除く)
【データ抽出期間】2020/2~2020/4
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
出典元:株式会社リクルート住まいカンパニー
構成/こじへい