2020年7月、『今日から俺は!!』の映画化により再び注目を集めいている”ヤンキー”の存在。今ではもう、かつてのようなヤンキーは存在しないかもしれないが、漫画では当時の世界を追体験できる。
本記事では、定番からギャグ要素満載の作品まで、おすすめのギャグ漫画を紹介する。それぞれの独自の世界観を楽しんでほしい。
【目次】
昔の名作!最強のヤンキー漫画
はじめに、ヤンキー漫画を読みはじめるなら最初にチェックしておきたい名作を紹介する。今の時代とのギャップも楽しめるはず。
湘南純愛組!
藤沢とおるの『湘南純愛組!』は、1990年から1996年にかけて週刊少年マガジンにて連載されたヤンキー漫画。多くの人に知られている『GTO』に続く作品で、主人公は”鬼爆コンビ”と呼ばれる鬼塚英吉と弾間龍二の二人。不良としては最強だった二人だが、女にモテるために”パンピー(一般人)”を目指すが、結局は喧嘩三昧の日々を送る。ギャグ要素や下ネタも満載だが、登場人物の暗い過去を描くなど、シリアスさも兼ね備えている。2020年2月からは、Amazonプライムビデオで実写ドラマが配信中。
出典 公式サイト|湘南純愛組!
BE—BOP—HIGHSCHOOL
きうちかずひろの『BE-BOP-HIGHSCHOOL』は、1983年から2003年まで「週刊ヤングマガジン」に連載されていた、ヤンキー漫画全盛期の代表的な作品。戦いや喧嘩よりも、”ヤンキーあるある”が満載で、そのリアルさが評価されている。単行本は全48巻で、シリーズ化された実写映画は全6作品。バイク、暴走族などは出てこないが、中盤まではヤンキー同士の”抗争”も描かれている。
出典 公式サイト|BE—BOP—HIGHSCHOOL
クローズ
高橋ヒロシの『クローズ』は、月刊少年チャンピオンで1990年から1998年まで連載されていたヤンキー漫画。主人公の坊屋春道は、不良高校である鈴蘭高校に転校する。マドンナ、ヒロイン的な女性は登場せず、強敵との戦いや友情など”男くささ”が際立つ作品。単行本は全26巻と外伝の3巻がある。本編の1年後を描いた続編『WORST』も併せて読みたい。
出典 公式サイト|クローズ
名言が印象的なヤンキー漫画
ここでは、名言が印象的なヤンキー漫画を紹介する。ヤンキーの世界には「夜露死苦(よろしく)」など、独自の言語が存在。それらのヤンキー語や、本当にグッとくる名言が有名な作品をピックアップした。
疾風伝説 特攻の拓
『疾風伝説 特攻の拓(かぜでんせつ ぶっこみのたく)』は、週刊少年マガジンで1991年から1997年に連載されたヤンキー漫画。典型的ないじめられっ子だった浅川拓が、ツッパリデビューする物語だ。暴走族の抗争、バイクや特攻服などの描写も多い。特に”セリフのオリジナリティ”が高く評価されており、「緊急事態=サバイ!」「不運=ハードラック」など、”読み方の名言”が特徴的。
出典 公式サイト|疾風伝説 特攻の拓
ROOKIES
森田まさのりの『ROOKIES』は、週刊少年ジャンプに1998年から2003年までの5年間連載されていたヤンキー漫画。高校教師の川藤幸一が、ヤンキーの溜まり場と化した野球部を立て直し、甲子園を目指す物語だ。有名な「夢にときめけ。明日にきらめけ。」や「人の夢をバカにするな。」など、”夢”にまつわる名言も多い。テレビドラマや映画でその名を知った方は、原作もぜひ読んでおこう。
出典 公式サイト|ROOKIES
カメレオン
加瀬あつしの『カメレオン』は、1990年から2000年まで週刊少年マガジンに連載されたヤンキー漫画。主人公の矢沢栄作は、中学時代不良たちからいじめられていたが、高校でヤンキーデビュー。喧嘩に弱い矢沢だが、”悪知恵”と”ハッタリ”でヤンキーのトップに上り詰める。暴走族との抗争がストーリーの中心だが、”下ネタ”が満載でそのバリエーションも豊富。名言ならぬ迷言かもしれないが、印象に残る下ネタ名セリフを見つけてみてほしい。
出典 公式サイト|カメレオン
ギャグ要素満載のヤンキー漫画
最後に、思わず笑ってしまうギャグ要素満載のヤンキー漫画を紹介する。ストレートな面白さ、シュールな面白さなど、作品ごとの笑えるポイントの違いもチェックしてほしい。
エリートヤンキー三郎
阿部秀司の『エリートヤンキー三郎』は、ギャグ要素満載のヤンキー漫画。2007年にはテレビドラマ化、2009年には映画化され、それで同作を知った方も多いはず。県内随一の不良高校を支配していた極悪兄弟の大河内一郎、二郎。その弟の三郎が入学するところから物語は始まる。しかし、三郎はごく普通の高校生だった。バトルや恋愛要素がありながらも、ギャグ要素を忘れない構成が多くのファンから愛されている。
出典 公式サイト|エリートヤンキー三郎
今日から俺は!!
西森博之の『今日から俺は!!』は、増刊少年サンデーで1988年から1990年、週刊少年サンデーで1990年から1997年まで連載されたヤンキーギャグ漫画。二人の主人公、三橋貴志と伊藤真司は「今日からツッパる!」ことを決意するも、さまざまな事件に巻き込まれていく。「今日俺」の愛称で親しまれている同作は、2020年に映画が公開され話題を呼んでいる。映画を観た方は、ぜひ原作も読んでほしい。
出典 公式サイト|今日から俺は!!
エンジェル伝説
八木教広の『エンジェル伝説』は、シュールなギャグ漫画が好きな方におすすめの作品。主人公の北野誠一郎は、天使のような優しい心と、悪魔のような恐ろしい顔を持っていた。高校に入学した北野だが、周囲からの誤解により1日で”番長”として知られることに。その伝説は他校まで広がっていく、まさに伝説の物語。1993年から2000年まで月刊少年ジャンプで連載されていた。
出典 公式サイト|エンジェル伝説
藤井おでこげきじょー
『藤井おでこげきじょー』 は、漫画家 藤井おでこがTwitter上に公開した漫画。雨の日に子犬が「捨てヤンキー」を拾って育てるという、奇想天外な設定が話題に。「ヤンキーの飼い方」を見ながら食料を与える犬の姿、それに反応するヤンキーの姿に思わず笑ってしまうはず。”オムニバスギャグ漫画”に分類されるが、そのシュールな内容にハマる人が続出。
出典 公式サイト|藤井おでこげきじょー
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文/oki