リケーブル対応のイヤホンが増える中、付属している純正のケーブルを取り外し、他メーカー製を含める別のケーブルに差し替える「イヤホンのリケーブル」が、多くのオーディオファンに支持されている。
イヤホンのリケーブルって何?
ではそもそも、イヤホンのリケーブルとは一体何なのか? 簡単にご紹介したい。
イヤホンのケーブルを付け替えるとはどういうこと?
リケーブルの「リ」は、英語の「Re」で、リサイクルなどと同じく「再び」を意味する。イヤホンのリケーブルとは、イヤホンに元からついているケーブルをほかのケーブルに差し替える作業なのだ。また、ケーブルは断線することもある。その交換目的で差し替える場合もリケーブルという。
イヤホンをリケーブルすると何が変わる?
イヤホンをリケーブルすると音質に変化がみられることがある。しかし、リケーブルすれば音質が良くなるとは一概にはいえず、あくまで「自分好み」の音質に近づけられる可能性があるということ。なので、リケーブルを行う際には、自分の好みや、今の音からどのような変化が欲しいのか、そのためにはどういった製品を選べばいいのかといった内容をあらかじめ把握しておく必要がある。
見た目や耐久性にも影響
さらに、イヤホンのリケーブルをすると装着感や耐久性が変化する。また、見た目にも変化があるので、自分好みのカラーやデザインにリケーブルすることもおすすめだ。
リケーブルの製品選びで気をつけたいこと
では、実際にリケーブルするための製品を購入する際、どういった点に気をつけた方がよいのか、確認してみたい。
ケーブルの素材に注目
リケーブル製品の材質は重視したいところ。ケーブルは、電気導体を絶縁物で被覆したものを保護皮膜で保護している。電気導体には電気抵抗率の低い、「銅」や「銀線」、「銀コート導線」らが使われることが多い。ほかにも金メッキを施した超高級なケーブルも存在する。
使い勝手にも注目しよう
イヤホンは音が良ければそれだけでいいというわけではないのはご存じのとおり。装着感や使い勝手、耐久性もチェックしたい大事なポイント。そのため、ケーブルの太さや硬さ、長さが自分の使い方や好みに適したものを選びたいところ。また、耐久性を見た目で判断するのは難しいが、高い評価を得ている製品をチョイスするのも大切だろう。
装着できるプラグを確認しよう
リケーブル製品の選択で欠かせないのが、プラグの種類。音楽プレイヤーに接続する側はイヤホンやポータブルヘッドホンなら3.5㎜、大型ヘッドホンなら6.35㎜が一般的だが、注意したいのはイヤホンやヘッドホンに接続する側。こちらはメーカーにより端子の種類が異なる場合があるので、しっかり確認してから購入しよう。
有線イヤホンをワイヤレスに!?
Bluetoothを経由することで、音楽プレイヤーとイヤホンの間を一部、ワイヤレス化するリケーブル製品が多く登場している。もともと有線イヤホンだったものをこれらの製品でリケーブルすれば、そのまま首掛けタイプのワイヤレスイヤホンとして利用可能になり、利便性は向上する。未体験なら一度試してみてはいかがだろうか。
おすすめのリケーブル製品を紹介
では、おすすめのリケーブル製品をご紹介する。リケーブルによる音質の変化は、聴き手の感性や機器間の相性などに影響されるので、その点をご考慮いただければ幸いだ。
おすすめのリケーブル製品【Sony MUC-M12SB1】
高音質に定評のある「KIMBER KABLE」社と協力して開発された、独自の編み構造により、外部のノイズを遮断。また、太さの異なる数種類の素線を最適な比率で撚り合わせ、伝送のロスを最小限に抑制している。接続安定性の高い、4.4mmのバランス標準プラグを採用し、原音をクリアに楽しみたい人におすすめの製品だ。
【参考】Sony MUC-M12SB1
おすすめのリケーブル製品【SHURE RMCE-BT2】
世界的に有名なオーディオメーカー「SHURE(シュア)」のリケーブル製品「RMCE-BT2」は、元々有線イヤホンだったものを、リケーブルしてワイヤレスにできる。aptXやaptXHDなど高音質のコーデックにも対応し、バッテリー駆動時間も10時間と、使い勝手のいい製品だ。
【参考】SHURE RMCE-BT2
※データは2020年7月中旬時点での編集部調べ。
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※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/髙見沢 洸