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開発用のネットワーク「Testnet」を使って、タダでBitcoinを体験する方法

2020.07.20

ブロックチェーンの基礎をマンガで学べる『マンガでわかるブロックチェーンのトリセツ』。今回は作者である「ももり」こと森 一弥さんのnoteからブロックチェーンを体験する方法をご紹介します! こちらの原稿は森さんのnoteからの転載になりますので、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね!

◆ももりのnoteはコチラ
https://note.com/mori1ya/n/neb409da4d5f5

ブロックチェーンを体験してみよう 〜Bitcoin編 〜

マンガでわかるブロックチェーンのトリセツ』(小学館)の著者、森です。先日、日経新聞さんに広告を出していただき、Amazonの「クラウド」カテゴリで売上1位を獲得しました!(まぁ、半日くらいでしたけど。。)

さて、本の中でも少し書いたんですが、ブロックチェーンを理解するには本を読んだりセミナー聞いたりするだけではなく、実際に体験してみることじゃないかなと思っておりまして、今回は特にプログラムとかやったことない人でもご自身のスマホで体験してみる事ができるネタです。

はじめに:ブロックチェーンはタダで体験できる!

Bitcoinというと、仮想通貨(暗号資産)の代表的なもので初めてブロックチェーンを世に広めた功労者って感じではあるものの、なんだか高騰したり暴落したり盗まれたり「怖そう」なイメージがあるかもしれません。実際お金が絡むと試すにしても躊躇しますよね。ネトゲ無課金勢である私も例にもれずむちゃくちゃ躊躇します。試したいだけでクレカの番号登録するとか絶対イヤです。Bitcoin のソフトウェアを開発している人たちだってテストのたびにお金が必要になると大変ですので、お金がかからない開発用のネットワークが存在しています。それが「Testnet」と呼ばれているものです。今回はそのTestnetと無料のアプリを使ってブロックチェーン(Bitcoin)をタダで体験してみましょう。ちなみにBitcoin以外の仮想通貨でもTestnet、もしくはそれに該当するものはほとんどあると思います。

1.お財布ソフトをインストール

仮想通貨を保存しておくためには、自分のお財布(Wallet)が必要です。お財布の種類には色々あるんですが、詳しくは本読んでください。色々ある中でTestnetに対応していてお手軽に使えるものとして「Copay」(Android版は「BitPay」)があります。これをお手持ちのスマホにインストールしましょう。(以降の手順ではiPhone版の「Copay」を使っています。他の環境ですと多少異なるかもしれません。またアップデートがあった場合も変わる可能性があるかと思います。)

2.Testnetのアカウントを作成する

アプリをインストールして使用許諾などに同意すると、「ホーム」画面になります。最初からいきなりTestnetのアカウントを作成できないっぽいので、とりあえずBitcoinのアカウントを作ります。

上記の画像のように、「Create」すると、注意事項が表示された後にパスワードを入れるように促されますので設定しましょう。

ここからが本題です。今出来上がったのはBitcoinの「Mainnet(メインネット。仮想通貨として扱われる本番環境のBitcoin)」のアドレスですので、ここから Testnet のアドレスを作成します。「Wallets」の画面の右上「・・・」ボタンから新規作成します。

これでお財布が作成できました。

3.バックアップしてからアドレスを取得する

お財布は作成できたのですが、このままだとバックアップが取れていないので操作が制限されています。Copayさんご親切にどうも。。というわけで、バックアップを取ってから自分のお財布の「アドレス」を取得します。

単語が12個ぐらい出てきたと思いますが、この英単語でバックアップを取る方法はいろんなお財布アプリでも使われる方法です。単にパスフレーズと言ったり、ニーモニックと呼ばれたりもします。メモった英単語がバレると残高も取られちゃうので大切にしてください。

これでバックアップができましたので、続いてアドレスを取得します。

アドレスのコピーができたら、Bitcoinを手に入れましょう!

4.Bitcoinをタダで手に入れる!

サブタイトルをこう書くとなんだか詐欺っぽいですね。。Testnetで使われるBitcoinは現金と交換したりできないので、そもそもお金を出して手に入れるものではありません。

「Bitcoin Testnet Faucet」という単語でググってみましょう。タダでTestnet用のBitcoinを配布してくれているサイトが複数見つかるはずです。中には休止中のサイトがあったり、一日に1回だけしか使えなかったり、同じIPアドレスからは何度ももらえなかったりなど、無制限にもらえるわけではないですが、自分のアドレスを入力すると少額ながらTestnetのBitcoinを入手できるハズですので、いくつかのサイトを訪れてみてください。

貰うための手続きを行っても、しばらくは「受け取り中」となっていると思います。ビットコインのブロックチェーンはブロックが出来上がるまで(もしくは送金されるまで)に約10分かかると聞いたことがあるかもしれません。でも、1ブロック出来上がっても「受取済み」とするのはマレで、セキュリティなどを考慮してメインネットでは最低6ブロックぐらい待つのが一般的です。まぁ気長に待ちましょう。

ちなみに「Faucet」は「蛇口」という意味で、Bitcoinに限らず他の仮想通貨のテスト用通貨を配っているサイトも「Faucet」で検索すると出てきますよ。

5.誰かに送ってみよう!

無事にBitcoinを手に入れられたら誰かに送ってみたりしてみましょう。もちろん自分でもうひとつアドレスをつくってみて、そちらに送ったりもできますよ。スマホを2台お持ちであればもう一台に送ってみるのも良いでしょう。「送信」ボタンから相手のアドレスと金額を入れれば送金できますよ。送る相手がその場にいるのであれば、アドレスはQRコードで出してもらうのがカンタンですね。

送金するには手数料(Miner Feeというところです)がかかるので、全額送ることはできません。またあまり少額だとダメみたいですね。ちなみに手数料は多めに払うと早く送る事ができ、ケチると遅くなります。

まとめ

プログラムとか一切せずにブロックチェーンを体験してみようというネタでしたが、いかがでしたでしょうか。ブロックチェーンやっている、もしくは検討している人でも実際に自分で触ってみている人ってすごく少ない気がしています。ぜひ自分の手で触ってみることをオススメします。

もし難しそうな本を読んで挫折した方がいれば、自分でやってみるのと、マンガで学んでみていただければまた違うと思いますよ。

マンガでわかるブロックチェーンのトリセツ』(小学館)
著/森 一弥 (アステリア、Blockchain Solution R&Dグループ ディレクター)
作画/佐倉 イサミ
本体1300円+税 2020年7月1日発売
ぜひお近くの書店でお買い求めください。

各電子書店でも発売中↓
https://www.amazon.co.jp/dp/4093887772/
https://books.rakuten.co.jp/rb/16332273/
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著者に直接質問できる!出版記念オンラインイベント参加者募集中

◆開催日時:2020年8月4日(火)19:00〜21:00
◆登壇者(敬称略):

森 一弥(アステリア株式会社|『マンガでわかるブロックチェーンのトリセツ』著者)

市川 英弘(中部電力株式会社|技術開発本部 技術企画室 企画グループ)

2018年にブロックチェーン技術を使った電気自動車への給電スタンドの決済実験を実施。この実験はライトニングネットワークを用いることで、パブリックブロックチェーンを使用して、即時決算を行う世界で初めての決済システムを実現。

鈴木 淳一(株式会社電通|電通イノベーションイニシアティブ プロデューサー)

有機野菜で有名な宮崎県綾町の野菜に関する生産履歴をブロックチェーンに書き込む実験を2018年に実施。野菜の生産履歴だけではなく、輸送中のデータをブロックチェーンに書き込むことで、消費者を安心させた。この実験により地方創生だけではなく有機野菜の付加価値の向上にも寄与。

石崎 寛明(小学館 DIME編集室)

◆参加費:無料

◆視聴方法:Peatix よりお申し込みいただいた方に、配信用のURLを追ってお送りいたします

お申し込みはコチラ→ https://bcmanga.peatix.com/

皆さまのご参加を、心よりお待ちしております!

文/森 一弥(ももり)
アステリア株式会社にてブロックチェーンのコンサルティングなどを実施しています。またブロックチェーン推進協会(BCCC)では技術応用部会を立ち上げ、技術者へ普及啓発しています。仕事と趣味を両立させた!?「マンガでわかる!?ブロックチェーン」を連載、ついに書籍化を実現しました。

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