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夏休みの風物詩、ラジオ体操は減っているの?ここ最近の事情と参加する際のコロナ対策

2020.08.08

夏休みの風物詩となっているラジオ体操ですが、参加することにはどのようなメリットがあるのでしょうか?毎日の習慣として参加すべきかどうか、判断する参考にしましょう。また、参加する際のコロナ対策についても紹介します。

夏休みの朝といえばラジオ体操

子ども時代、夏休みの朝は毎日ラジオ体操に参加していたという人も多いのではないでしょうか。誰もが知っているラジオ体操の始まりは、戦前にまでさかのぼります。

全国に広まったのは1930年

ラジオ放送を通して、国民の健康増進のために『体操』を実施することが決まったのは、1927年のことです。

翌年の28年には、簡易保険局(現在のかんぽ生命)を中心として、ラジオ体操を制定し放送を開始します。29年には全国放送されるようになりました。

このように始まったラジオ体操ですが、全国に普及したのは30年のことです。東京・神田万世橋署の巡査が、『夏休み中の子どもの早起きを習慣づけるため』にと、ラジオ体操の会を始めたのがきっかけといわれています。

全国的に広まったラジオ体操は、90年後の現在も国民に親しまれています。そして、「ラジオ体操といえば夏休み」といわれるほどに定番となったのです。

ラジオ体操をする子どもは減っている?

夏休みらしいイメージのあるラジオ体操ですが、参加率には地域差があるようです。子どもの参加が減っているといわれる理由について、詳しく見ていきましょう。

参加率は地域差が大きい

子どもがラジオ体操に参加する率は、年々低下しているそうです。その背景には、少子化や地域行事の減少などが考えられます。

また、地域によって参加率も大きく異なります。規模が縮小され、夏休み最初の1週間しか実施しないという地域もあれば、そもそも実施をしていないという地域もあるようです。

負担に感じる親も多い

最近のラジオ体操は、地域の子ども会などが主催するケースが増えています。実施に当たっては、保護者が中心となり、当番や見守りをしなければいけません。

保護者は仕事や家庭の都合もあり、早朝に実施されるラジオ体操に参加すると、出勤の準備や家事が進みません。

そのため、当番や見守りが負担になり、参加できないという家庭が増えているのです。

夏休みにラジオ体操をするメリット

最近では、負担に思われることも多いラジオ体操ですが、毎朝参加する『メリット』もあります。

休み中も規則正しい生活が送れる

ラジオ体操は、毎朝同じ時間に行われます。これに参加すると、自然と『規則正しい生活』ができる点は、最大のメリットといえるでしょう。

夏休みは登校時間を気にしなくてよいので、生活のリズムが乱れがちです。しかし、毎日ラジオ体操に参加すれば、朝起きるリズムを作りやすくなります。

全身運動ができる

ラジオ体操は、誰でも手軽にできる体操です。簡単で覚えやすい内容ですが、無理なく全身運動ができるよう考えられています。

また、体を動かすことで寝起きの体がシャキッと目覚めます。さらに効果的に実施するには、自然な呼吸を意識して、ゆっくり体を動かすことがポイントです。

コミュニケーション能力が育つ

ラジオ体操は、地域の団体が主催しているケースが多いため、子どもはもちろん大人も参加していることがあります。

地域の人との『あいさつ』や『会話をする機会』もあり、コミュニケーション能力を伸ばすことにつながるでしょう。

普段、限られた範囲の中だけでコミュニケーションをすることが多い子どもにとって、親以外の大人と触れ合うよい機会になります。

参加するならコロナ対策もしっかりと

メリットの多いラジオ体操ですが、参加するときには感染症予防を意識することが大切です。具体的にどのような対策をするべきなのでしょうか?

感染症予防対策の基本は?

感染症を予防するためには、密接・密集・密室の3密を避けることが大切といわれています。ラジオ体操は、このうちの密接・密集になる可能性があるため、注意が必要です。

十分な距離をあけて体操をすることや、朝起きたときの体調をチェックして参加すること、ラジオ体操前後の消毒など、予防を徹底します。

また、新型コロナウイルスの感染状況は、自治体により異なり対応もそれぞれに違います。そのため、お住まいの地域の自治体がどのような対策をしているかを確認してから、参加することが大切です。

参考:●緊急事態宣言解除後の朝のラジオ体操会について – 全国ラジオ体操連盟

参考:新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~ | 首相官邸ホームページ

暑い日のマスク着用には注意

感染症予防に推奨されている『マスクの着用』ですが、ラジオ体操に参加する際には、熱中症のリスクも考慮しなければいけません。

夏休みは高温多湿になりやすい季節のため、気温や湿度によってマスクをはずした方がよいこともあるのです。マスクをはずして体操に取り組むときには、2m以上の距離を保って参加しましょう。

また、体調が悪いと感じたら、無理をせず休憩することも大切です。小まめな水分補給も熱中症対策に必須のため、家のすぐ近くで参加するときにも、水やスポーツドリンクを持っていくと安心できます。

構成/編集部

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