犬と猫の大きな違い8選
人間とともに暮らし続けた長い歴史を持つ、犬と猫。
それはどちらも同じように、人間と強い絆を育むことができる質を持っているからですが、でも似ているようで、こんな大きな違いがあることを知っていますか?
記憶…飼い主をずっと忘れない犬、わりとすぐ忘れる猫
犬は、たとえ離れても、元の飼い主をいつまでも憶えています(引退した盲導犬が11年ぶりに元飼い主と再会し、甘える姿Twitterで話題になりましたよね)。一方、猫は離れて時間がたつと、元の飼い主のことをほとんど忘れてしまいます。「犬は人につき、猫は家につく」といわれるように、猫は現在の飼い主や家との絆を大事にする動物なのです。
言語能力…ほぼ同じでも、表現力に違い
犬は人間の言葉を80種類くらい聞き分けることができ、言葉に対して反応.を示します。猫も同程度は聞き分けることができると考えられていますが、それを表に出しません。
聴覚…犬より猫のほうが音に敏感
犬の可聴範囲は15~5万ヘルツ。猫の可聴範囲はその約2倍で、30~6.5万ヘルツ。つまり犬よりも猫のほうが、物音に敏感なのです。猫が飼い主の帰宅時間に玄関で出迎えるのは、遠くから聞こえる足音を聞き分けることができるから、ともいわれていますよね。
嗅覚…犬は猫の4倍、嗅覚が鋭い
犬の嗅覚は人の約100万倍。猫は20~27万倍程度。つまり犬のほうが猫よりも4倍ほど嗅覚が鋭敏ということになります。どちらにしてもこれだけ嗅覚が鋭いわけなので、人間が感じるほどのトイレの臭いは、犬猫にとってものすごいストレス。できるだけ清潔にしてあげたいですよね。
体の構造…猫は前足が使える
鎖骨のある動物は、手をうまく使うことができますが、犬には鎖骨が無く、前脚を横に動かすことができません。一方、猫には小さな鎖骨があります。そのため、猫は前脚を大きく開くことができます。
排泄物の臭い…猫のほうが臭い
「肉食の人はウンチが臭い」といわれますが、猫は基本、肉食。そのためやはり、雑食の犬よりウンチは臭くなります。また猫はもともと砂漠で暮らしていた動物ですので、水分をたくさん摂らなくてもいいよう、おしっこが濃縮されています。濃いために臭いも強く、犬の約20倍といわれています。
行動パターン…犬は上下関係に厳しい
犬は群れを作って行動し、群れの中の上下関係が決まっています。猫は単独で行動し、他の猫と暮らす場合の上下関係はあっても犬ほど厳格ではありません。
種類…犬は純血種が主流、猫は雑種が主流
犬は犬種によって、同じ犬と思えないくらい体長や体重、見た目が異なりますが、猫は猫種による違いはそれほど大きくありません。また犬は純血種が主流ですが、猫は雑種が主流です。
猫と犬、似ているようでもこんなに違うんですね…。
文/桑原恵美子(PETomorrow編集部)
参考文献/「ねこの事典」(監修/今泉忠明、成美堂出版)
構成/inox.
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