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メガネをかけたまま温泉に入るのは避けたほうがいい理由

2024.06.28

温泉に入るとき、メガネはかけていてもよいのでしょうか?いつもメガネをかけている人がメガネを外すと、転倒やけがの原因になるかもしれません。温泉入浴時のマナーや、メガネをかけて利用するときの注意点を解説します。

裸眼で温泉、どのような不便がある?

視力が悪く裸眼では周囲が見えにくい人の場合、メガネなしで温泉に入るのは不便かもしれません。具体的にどのような不便があるのか、見ていきましょう。

メガネなしだと景色や足元が見えない

景色や立札が見えない

景色が自慢の温泉もありますが、メガネをかけていないとせっかくの『絶景』を見逃してしまいます。きれいな景色を共有できないことで、旅行の楽しみが一つ減ったように感じるかもしれません。

また、お風呂やお湯に種類があり、立札に説明が書いてある温泉もあります。楽しみ方や効能を知るのも温泉の楽しみですが、これもメガネがないと内容が読めません。

さらに、シャンプーやトリートメントなどの『容器の文字』が読めず、間違ったアイテムを使ってしまう可能性もあります。

足元がはっきり見えない

視力の悪い人は、裸眼では景色だけでなく足元も見えにくいものです。

初めて訪れる温泉の場合、どこに何があるか見当がつかないこともあります。加えて、温泉や脱衣所の足元はぬれていることが多いです。よく見えない状況では、段差などに気が付かず、すべったり転倒したりするかもしれません。

足元を意識し過ぎると、今度はせっかくの温泉を十分に楽しめない可能性も出てきます。

メガネをかけたまま温泉に入れる?

せっかくの温泉なのに、メガネがないことで不便を感じるのはストレスに感じるかもしれません。「できればメガネをかけたまま温泉に入りたい」と考えている人も多いはずです。浴場内にメガネを持ち込むのは、マナー違反に当たるのでしょうか。

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マナー違反には当たらない

温泉にはさまざまなマナーがあります。例えば、かけ湯をしてから入る・長い髪はまとめる・落とした髪やごみをそのままにしないなどがそうです。

メガネについては、マナー違反に当たりません。視力に不安がある人は、かけたまま入ればOKです。

マナーは、入浴客全員が気持ちよく使うために守るべきことと考えられています。このような代表的なマナーの中には、メガネについて触れているものはありません。

ただし、メガネの寿命が縮まる可能性大

マナー違反ではないメガネですが、かけたまま温泉に入ることで、傷んでしまう可能性があります。

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プラスチックは熱に弱い

軽くて割れにくいプラスチックレンズは、現在の主流です。メガネ全体の約90%はプラスチックレンズを採用しているといわれています。

通常の状態では丈夫で安全性が高いプラスチックレンズですが『熱に弱い』という点がデメリットです。レンズの素材や置かれている環境にもよりますが、約60℃以上の熱で膨張するといわれています。

レンズには、汚れや傷を付きにくくするためのコーティングが施されていますが、このコーティング部分は約60℃になってもほとんど膨張しません。

その結果、レンズの膨張に引っ張られるように、『熱クラック』とよばれる細かいひび割れができることがあります。

サウナやドライヤーの熱もNG

温泉は、プラスチックの大敵である『熱』に接することが多い場所です。例えば、サウナの温度は80℃以上に設定されている施設が多いため、レンズが膨張し始める可能性があります。

また、入浴後に使用するドライヤーも、熱風で使用すると100℃前後の高温のため、熱クラックを引き起こすかもしれません。

さびの原因になることも

レンズのひび割れだけでなく、フレームの金属部分に『さびが発生する』原因になることもあります。

入浴やサウナでかく汗、湯気や水滴、シャンプーやせっけんなど、温泉内にはさびの原因なるものがたくさんあるからです。

温泉の成分で金属が変質することも考えられます。例えば、硫黄泉は金属を酸化させる性質がある温泉です。酸化した金属は黒く変色してしまうため、入浴前に外した方がよいといわれているのです。

メガネをかけるならお風呂専用がおすすめ

マナー違反にはならない温泉でのメガネ着用ですが、熱や温泉成分によってメガネが傷む可能性があると分かりました。そこでぴったりなのが、お風呂専用メガネです。

熱に強く曇りにくい

お風呂専用メガネの特徴は、熱によるひび割れや金属部分のさびが起きにくい点です。例えば、プラスチック素材の『ポリカーボネート』製の『お風呂専用メガネ』が販売されています。

ポリカーボネートは、120~130℃の温度まで耐性があります。そのため『熱による変形が起きにくい』メガネの素材として採用されました。加えて、プラスチック樹脂のため、温泉などの成分によるさびや変質にも強いのです。

また、曇りにくい加工を施すことで、温泉でも視界をクリアに保ちやすいというメリットもあります。

自宅では読書や動画も楽しめる

温泉だけではなく、自宅でもお風呂専用メガネは役立ちます。バスタイムをより充実した時間にできるのです。

例えば、スマホやタブレットを持ち込むことで、ゆっくりお風呂に漬かりながら動画や映画鑑賞ができ、お風呂タイムをよりリラックスして過ごせるでしょう。また、お気に入りの本や雑誌を読みながらの半身浴も可能です。

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構成/編集部

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