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テイクアウトの容器にみられる飲食業界の涙ぐましい努力と工夫

2020.07.17

 閑話休題、21世紀に入ってから、外食界では、料理を出す時、意外な器を使うことが流行し、例えば、一口前菜を小皿の代わりにスプーンに載せて出したり、鍋料理の「ココット」を、ストウブ社の鋳物の鍋のままテーブルに出してみたり、様々な工夫が行なわれてきました。

 中でも記憶に新しいのが、6〜7年前に流行ったジャーサラダです。メイソンジャーと呼ばれる密閉性の高いフタの付いたガラス瓶に、底から順にドレッシング、根菜類、豆類、葉野菜を入れてフタを閉め、食べる時はよく振り、何なら瓶から直接食べちゃうこのサラダ、ガラス越しに横から見える層が美しいので、SNS映えも抜群。

 最近、食べ物のカラフルな断面に萌える「萌え断」画像がSNSで話題で、その余波でフルーツサンドがバカ売れしたりしていますが、ジャーサラダは「萌え断」の走りと言えるかもしれません。

 ジャーサラダは、「忙しいニューヨークのOLは、日曜日に1週間分まとめて作って冷蔵庫に入れておく」と言われ、瓶の中に材料を満杯に詰め込むので空気が押し出され、野菜の鮮度が長持ちするという触れ込みでしたが、日曜にまとめて作ると、月・火はいいとして、水曜以降はだんだんヤバくなってきて、金曜日には野菜の浅漬けになっちゃう、それに瓶を振ってもちっとも混ざらないという欠点もあって、すぐに流行らなくなってしまいました。

 ジャーサラダと相前後してやって来たのが、ジャーサラダほどインスタ映えはしない代わりに、健康意識がより高いアサイーとかチアシードなどのスーパーフードのブームです。4〜5年前は、スーパーフードじゃなくても、例えば、冷凍用保存袋にブロッコリーをいっぱいに詰めて持って来てそのまま食べちゃう、あるいはコンビニで売っているサラダチキンを袋を切ってそのまま囓っちゃう、なんていうモデルが、どこの撮影現場にも必ず1人や2人いたもの。この場合、容器のダサさは「私は健康意識が高いアピール」の効果と反比例しており、彼女たちは、冷凍用保存袋に入ったブロッコリーの写真を意気揚々とSNSに上げていました。

 次にブームになったのが、クリスプ・サラダワークスに代表されるチョップドサラダです。一人暮らしの人間があれだけの種類の野菜を摂ろうと思ったら、それこそジャーサラダみたいに1週間分まとめて作らないと材料を大幅に余らせてしまうことになりますが、チョップドサラダは多種類の野菜を1人分ずつ摂れるので、実に効率的。そして、このチョップドサラダも、透明のカップに粉砕された野菜が入っているだけなので、SNS映えはしません。

 考えてみれば、1983年発売の大塚製薬の『カロリーメイト』や1994年発売の森永製菓の『ウイダーinゼリー』(アメリカのウイダー社との契約が切れたので、今はただの『inゼリー』という名前ですが)など、栄養を効率よく摂るというコンセプトの食品は、20世紀から存在していましたが、それらの食品も、容器はシンプルでSNS映えとはほど遠いもの。パンケーキとかタピオカミルクティーとか、ハイカロリーで健康に悪いものはSNS映えを目指すしかありませんが、テイクアウトでは逆に、わざと容器をシンプルで見栄えのよくないものにして、その代わり、健康意識の高さをアピールするという手があるのではないでしょうか。

ジャーサラダ

右は、3年前にニューピースという制作会社が出して話題になった6層のカップ型カレー「6curry」。恵比寿に店舗あり。今はカップではない普通のカレー店になっているそうです。

クリスプ・サラダワークスの【チョップドサラダ】

クリスプ・サラダワークスの【チョップドサラダ】

テイクアウトだとドレッシングを自分でかけて混ぜることになりますが、これにはちょっと技術が必要。最初は恐る恐る混ぜるのがコツだそうです。

容器

【秘訣】テイクアウトは容器をシンプルにして健康効果をアピールする

取材・文/ホイチョイ・プロダクションズ

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